シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

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追い詰められつつある (?) NK

2018年05月10日 | 半島は近代国家?
左写真は米 CIA 長官在職時に平壌を訪れ、金正恩委員長と握手するポンぺオ氏 (4月26日公表 AFP) __ 互いに “どうだ 体の厚みでは負けんぞ” といったかどうか? 右は中国国営通信 新華社が8日に配信した、中国・大連で会談する習近平主席と金正恩委員長 (新華社・共同)。
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ここ1ヶ月余りの間に中朝トップが2回もの首脳会談を行いました (3月25〜28日と5月7〜8日)。 その背景は … と推測すると、6月上旬までに開催見通しの米朝首脳会談を見据えてのことに他なりません。
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「金正恩氏が再び訪中、習近平主席と会談」(5月8日 日経新聞)
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首脳会談というのは、いきなり会って議題について論ずることはなく、事前に外務の事務方が案件を持ち寄って議論を重ねて煮詰め、そこで固まった方向で首脳会談に臨み、その後の会見で首脳同士が握手して成果を発表するというのが普通でしょう。

首脳会談で事務方が作ったシナリオから大きく逸脱することは普通ありません。 ただし 首脳が多少設定されたコースを外れた発言で、協議案件を増やしてしまうということがあっても それは “多少” という範囲で、大きな流れとしてはシナリオ通りに事が運ぶものです。 それが本来の外交の姿です。

そうでなく 事前事前協議なしに、首脳会談で取り上げられた案件を双方の事務方が事後協議・調整するなどしたら 負担や調整が多過ぎて、結果としてまとまらず 首脳会談の案件が暗礁に乗り上げて、最悪 合意も実施もされないとしたら、互いの首脳の面目が丸つぶれとなり、ひいては政治外交能力ナシの烙印を押されて退陣に追い込まれる事態にもなりかねません。
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中朝トップ会談のそうした背景を推測すると ポンペオ米国務長官が3月31日~4月1日に北朝鮮を訪問 事前協議し、さらに再びポンペオ氏が北朝鮮訪問となれば、今回は当然 事前協議を煮詰めるためということになります。
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「トランプ氏、国務長官を北朝鮮に派遣 … 会談調整」(5月9日 読売新聞)
「ポンペオ氏が平壌入り、米朝首脳会談へ詰めの調整 拘束の3人解放か」(5月9日 AFP=時事)
 「拘束米国人3人が解放 トランプ氏、米朝首脳会談『日程・場所決まる』」(5月9日 日経新聞) __ 訪朝したポンペオ国務長官が3人とともに帰国の途に就いた。
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3月末〜4月初めの米朝協議がどのような内容だったかは当然分かりませんが、推測すると __ “核兵器・核ミサイル開発の放棄”、これしかありません。

それについて北朝鮮が合意するはずもなく、当然 事前協議は噛み合いません。 米国側は放棄しなければ、現在の締め付けを継続するか強めるでしょうし、それ以外の いわゆる “あらゆる選択肢” をほのめかしている事でしょう。
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事前協議で合意できなければ、首脳会談そのものが開催されません。 擦り合わせで合意できそうだとの見通しが立てば 首脳会談が開催されます。 米大統領が日程・開催地が決まったといっているのは、事前協議の擦り合わせが進展している事をうかがわせるものです。

5月初めまでの米朝外務事務方の事前協議の隔たりが大きかったので、その報告を受けた北朝鮮トップが中国トップに相談を求めた? それを受けた中国トップが、「大連で中国初の国産空母試験航行視察をするから そこで5月7〜8日会うか?」と提案、急遽 短期間での2回目の首脳会談となったのではないかと推測します。
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「近平アニィ、困ったよ〜 核兵器・核ミサイル開発の即刻放棄で攻められてんだ」「お前も苦労してるな。 けどなぁ どの国のトップの立場もそんなもんだ。 俺だって今 貿易摩擦でギリギリやられてるんだ。 何でもかんでもトップの思い通りにはイカン。 そこをどう切り抜けるかで トップの力量が見せつけられるってぇもんだ」 といったかどうか __

しかし 中国トップの本音は __「ほんとはな 北朝鮮のトップはお前でなくとも誰でもいいんだ。 ワシのいう事を聞いて、国が崩壊しない政策をとっていればだがな。 北朝鮮が崩壊せず 韓国駐留米軍が中国国境までやってこなければだ」かも知れません。

イランに強硬策をぶつけたトランプ米大統領を横目に見ながらの北朝鮮、そしてポンペオ氏と北朝鮮との事前協議の調整結果がどうだったのか、注目所です。

今日はここまでです。
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追加です。
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「日中が北でバトル 韓国オロオロ …… 日中韓会談の舞台裏」(5月10日 FNN PRIME) __ 金正恩委員長と習近平主席は大連で2度目の首脳会談を実施した。 なぜか。 最大の理由は、トランプ政権が5月に入り 北朝鮮に求める非核化のハードルを上げたことだ。 これまでは「完全な非核化」としていたが、これを「恒久的核廃棄」に強め、大陸間弾道ミサイル (ICBM) だけでなく、北朝鮮が宇宙の平和利用と主張している “衛星” の発射についても禁止を求め始めた。
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“事前協議煮詰めの内容” がこれだったのです。

以上

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