
写真は、左から 衣装が「ナチス風」だとして問題視された欅坂46。 デビューシングル盤。 朝日新聞記事から。
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ユダヤ系人権団体副所長が、20日 東京の日本外国特派員協会で記者会見したことで、欅坂46 “ナチス風” 衣装が問題となっていたことに気づきました。 実は1年前にも問題視されていたんですね。
確かに 一見して、冒頭写真の女の子が被った帽子はナチスの軍帽を連想させます。 これをデザインした人、そして欅坂46をプロデュース・運営する団体担当者は問題視しなかった。 だから それらの衣装が作られて採用されたんですね。
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「欅坂46 “ナチス風” 衣装問題で『色使いが面白くて好き、というわけにはいかない』 ユダヤ系人権団体幹部が会見」(12月21日 JCAST ニュース)
「欅坂46のナチス風衣装、『悪気はない』『抗議はいきすぎ』は通用するのか?」(16年12月8日 江川紹子/ビジネスジャーナル)
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ナチス風が問題かどうかは別として、まず 70〜80年前のデザインが似たような形で今なお 度々登場するのはなぜかと考えると、デザインそのものが純粋な意味で完成されているともいえますね。 ただ ナチスそのものの記憶が、ユダヤ人虐殺と結びついていますから それを考慮しないといけないわけです。
現代のポップカルチャーにおいて、アイドル歌手の服装をナチス風にデザインするということは、そのまま ユダヤ人虐殺を肯定することに繋がりかねないですから、そういうデザインは避けるべきだということをデザイナーや責任者は認識しなくてはいけませんよね。
………………………………………………
そして もう1つ、気づかされるのは、女子アイドルグループ AKB48 をプロデュースした秋元康氏ですが、次々に似たようなグループを立ち上げては それぞれを成功させていることです (AKB48は2008年、乃木坂46は2011年、欅坂46は2015年)。
AKB48 があれほどヒットしたからには、他のプロデューサーも同じようなグループを立ち上げそうなものですが、他ではあまり聞きません (というか 私が知らないだけかも)。
私は積極的にこれらの歌を聞かないので、どれくらい魅力的なのか さっぱり分からないのですが、CD を購入する人、コンサートへ行く人には魅力的なのでしょうね。 記事にリンクしたビデオを時々視聴しますが、どれもみんな同じような曲に聴こえ、記憶に全く残りません。
なぜか? それは歌い方に原因があります __ 機械的に、事務的に合唱しているだけで、感情がこもっているようには聴こえないからです。 歌詞に合わせて感情を込めて、抑揚 (よくよう)・強弱を付けてないので、何を歌っているのか、言葉の意味すら分かりません。
ただ カワイイ女の子たちが綺麗な衣装を着て、笑顔で整然と踊り 飛び跳ねているだけにしか見えません。 その場限りの “イットキの娯楽” の消費でしかなく、歌を楽しむ対象ではなく、ただの “見世物” としか思えません (それでいいんだよ、といわれれば 引き下がるしかありません)。
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「欅坂46ナチス風衣装、なぜ問題 “記憶と結びつく軍装”」(16年12月1日 朝日新聞) __ ※追加1へ
「欅坂46ナチス風衣装で秋元康氏、ソニーミュージックが謝罪 ユダヤ人権団体の提案は “現在検討中”」(16年11月1日 BuzzFeed News)
ウィキペディアから __ 欅坂46 (けやきざか フォーティーシックス、Keyakizaka46) は、日本の女性アイドルグループである。 秋元康のプロデュースにより、2015年8月21日に誕生した。
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以上
※追加1_ 人気アイドルグループ「欅(けやき)坂46」の衣装が「ナチス風だ」と批判された。 この衣装のどこが悪かったのか。 なぜ問題になったのか。
問題となったのは、10月のイベントで着用した黒を基調に銀のラインが入った帽子、マントなどの衣装。 これがナチス風だと批判された。 米国のユダヤ人人権団体が「謝罪を求める」と反発、在日イスラエル大使館は「メンバーをホロコーストに関する特別セミナーに招待したい」と表明した。
総合プロデューサー 秋元康氏は、「事前報告がなく、チェックできなかった」、所属音楽会社のソニー・ミュージックエンタテインメントも「衣装の色やその他を含む全体のデザインが、そのようなイメージを想起させる部分があった」などとして、いずれも即座に謝罪した。
世界の軍装に詳しい服飾評論家の辻元よしふみ氏は、「問題は色やデザインではなく、ワシをかたどった帽章だろう。 ワシの紋章は古代ローマ以来の由緒あるシンボルで、現在も各国の軍隊で使われているが、翼を水平に広げ、脚で円形のシンボルをつかんでいる意匠がナチスそっくり。 帽子の上部に独立したワシ章が付いている特徴も同じだ」と話す。
辻元氏によると、芸術家志望だったヒトラーは、軍装にも強い関心を抱いていたという。 党組織の親衛隊の制服の特徴的な黒と銀の色使いは、18世紀以来のプロイセン王国の親衛軽騎兵、たすき掛けベルトや開襟にネクタイは、当時最先端だった英国軍のスタイルを採用した。 伝統と先端のバランスがとれた「完成度の高い」デザインだったという。
「だが」と辻元氏はいう。「ナチスは軍装で大衆を憧れさせ、扇動した。『完成度の高い』軍装は今もその記憶と結びついている。 あえてタブーの破壊を試みるデザイナーもいるが、必ず『ナチス賛美ではない』ことを示す弁明を用意している。 格好よさげなデザインを無自覚に使ったのなら、あまりに不勉強といわざるを得ない」
以上
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ユダヤ系人権団体副所長が、20日 東京の日本外国特派員協会で記者会見したことで、欅坂46 “ナチス風” 衣装が問題となっていたことに気づきました。 実は1年前にも問題視されていたんですね。
確かに 一見して、冒頭写真の女の子が被った帽子はナチスの軍帽を連想させます。 これをデザインした人、そして欅坂46をプロデュース・運営する団体担当者は問題視しなかった。 だから それらの衣装が作られて採用されたんですね。
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「欅坂46 “ナチス風” 衣装問題で『色使いが面白くて好き、というわけにはいかない』 ユダヤ系人権団体幹部が会見」(12月21日 JCAST ニュース)
「欅坂46のナチス風衣装、『悪気はない』『抗議はいきすぎ』は通用するのか?」(16年12月8日 江川紹子/ビジネスジャーナル)
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ナチス風が問題かどうかは別として、まず 70〜80年前のデザインが似たような形で今なお 度々登場するのはなぜかと考えると、デザインそのものが純粋な意味で完成されているともいえますね。 ただ ナチスそのものの記憶が、ユダヤ人虐殺と結びついていますから それを考慮しないといけないわけです。
現代のポップカルチャーにおいて、アイドル歌手の服装をナチス風にデザインするということは、そのまま ユダヤ人虐殺を肯定することに繋がりかねないですから、そういうデザインは避けるべきだということをデザイナーや責任者は認識しなくてはいけませんよね。
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そして もう1つ、気づかされるのは、女子アイドルグループ AKB48 をプロデュースした秋元康氏ですが、次々に似たようなグループを立ち上げては それぞれを成功させていることです (AKB48は2008年、乃木坂46は2011年、欅坂46は2015年)。
AKB48 があれほどヒットしたからには、他のプロデューサーも同じようなグループを立ち上げそうなものですが、他ではあまり聞きません (というか 私が知らないだけかも)。
私は積極的にこれらの歌を聞かないので、どれくらい魅力的なのか さっぱり分からないのですが、CD を購入する人、コンサートへ行く人には魅力的なのでしょうね。 記事にリンクしたビデオを時々視聴しますが、どれもみんな同じような曲に聴こえ、記憶に全く残りません。
なぜか? それは歌い方に原因があります __ 機械的に、事務的に合唱しているだけで、感情がこもっているようには聴こえないからです。 歌詞に合わせて感情を込めて、抑揚 (よくよう)・強弱を付けてないので、何を歌っているのか、言葉の意味すら分かりません。
ただ カワイイ女の子たちが綺麗な衣装を着て、笑顔で整然と踊り 飛び跳ねているだけにしか見えません。 その場限りの “イットキの娯楽” の消費でしかなく、歌を楽しむ対象ではなく、ただの “見世物” としか思えません (それでいいんだよ、といわれれば 引き下がるしかありません)。
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「欅坂46ナチス風衣装、なぜ問題 “記憶と結びつく軍装”」(16年12月1日 朝日新聞) __ ※追加1へ
「欅坂46ナチス風衣装で秋元康氏、ソニーミュージックが謝罪 ユダヤ人権団体の提案は “現在検討中”」(16年11月1日 BuzzFeed News)
ウィキペディアから __ 欅坂46 (けやきざか フォーティーシックス、Keyakizaka46) は、日本の女性アイドルグループである。 秋元康のプロデュースにより、2015年8月21日に誕生した。
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※追加1_ 人気アイドルグループ「欅(けやき)坂46」の衣装が「ナチス風だ」と批判された。 この衣装のどこが悪かったのか。 なぜ問題になったのか。
問題となったのは、10月のイベントで着用した黒を基調に銀のラインが入った帽子、マントなどの衣装。 これがナチス風だと批判された。 米国のユダヤ人人権団体が「謝罪を求める」と反発、在日イスラエル大使館は「メンバーをホロコーストに関する特別セミナーに招待したい」と表明した。
総合プロデューサー 秋元康氏は、「事前報告がなく、チェックできなかった」、所属音楽会社のソニー・ミュージックエンタテインメントも「衣装の色やその他を含む全体のデザインが、そのようなイメージを想起させる部分があった」などとして、いずれも即座に謝罪した。
世界の軍装に詳しい服飾評論家の辻元よしふみ氏は、「問題は色やデザインではなく、ワシをかたどった帽章だろう。 ワシの紋章は古代ローマ以来の由緒あるシンボルで、現在も各国の軍隊で使われているが、翼を水平に広げ、脚で円形のシンボルをつかんでいる意匠がナチスそっくり。 帽子の上部に独立したワシ章が付いている特徴も同じだ」と話す。
辻元氏によると、芸術家志望だったヒトラーは、軍装にも強い関心を抱いていたという。 党組織の親衛隊の制服の特徴的な黒と銀の色使いは、18世紀以来のプロイセン王国の親衛軽騎兵、たすき掛けベルトや開襟にネクタイは、当時最先端だった英国軍のスタイルを採用した。 伝統と先端のバランスがとれた「完成度の高い」デザインだったという。
「だが」と辻元氏はいう。「ナチスは軍装で大衆を憧れさせ、扇動した。『完成度の高い』軍装は今もその記憶と結びついている。 あえてタブーの破壊を試みるデザイナーもいるが、必ず『ナチス賛美ではない』ことを示す弁明を用意している。 格好よさげなデザインを無自覚に使ったのなら、あまりに不勉強といわざるを得ない」
以上