写真は「白馬の王子様ネット画像」から。 でもこの乗り方では馬が走り出したら、女性は落っこちそう … (撮影だけのポーズ?)
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20代後半のことです。 大学同級生で同じクラブの友人男性 (大石:仮名) と就職後も時々都内で会っていましたが、(結婚を前提とした交際だったのか それを迫る前なのかよく知りませんが) あるとき 彼女を紹介されました。
その後 友人は振られてしまったのですが、ある大事な日 (? 詳細は不明) に彼女と逢わずに 先に決まっていた “私と会うのを優先した” のがその理由のようでした。 私がヘタな慰め言葉をかけると、全く逆効果で、「俺の気持ちが分かってない。 ほんとは泣きたいくらいなんだ」といわれてしまいました。
それで失恋した人に 中途半端な慰めの言葉はかけない方がいい、聞き役に徹した方がいい、と悟りました。 彼は、また自分の会社の知り合い女性を私に紹介してくれました。 社長秘書をしているとかで、痩せて背の高い人でした。
彼女の実家が私のアパートから近いものですから2人で訪ねてランチをご馳走になったり、2人で私のアパートにもやってきたり、彼女が沖縄旅行をしてお土産の沖縄人形をもらったりしたのですが、私の心に響く女性ではありませんでした。
一度 私の会社の同年齢男性を誘って、彼女の友人女性とダブルデートなどしたのですが、これも発展しませんでした。 私が結婚すると、大石に「早く結婚して子どもを産みたい」といっていたそうです。
その後 大石は地元に帰り、似合いの女性を見つけ結婚しました。 結婚後数年経った頃、奥様のお兄さんが亡くなったと聞きました。 そのお兄さんは知的障害があったそうです (“精薄” といってました)。
相手先にそういう家族がいる人と結婚しようとすると、必ず反対する家族がいるものですから、大石はよっぽど その女性に惚れていたんだろうと想像しますね。 今は妻の父が経営していた家業を引き継いでいます。
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別学科で同じクラブの友人男性 (野田:仮名) は、男の私から見ても顔も性格も “いい男” で、高校時代から文通していたオーストラリア人の看護婦さんが、彼が大学2年 (だったか?) のときにペンパル (野田) に会いに日本にやってきました。 金髪白人のかわいい女性でした。
大学にも来て、大学の庭の芝生でその場にいた学生たち10人くらいと一緒に記念写真を撮った記憶があります。 野田は女性をみんなに紹介するのですが、彼女に学生を紹介しません __ 訊くと、紹介しても日本名を覚えていられなくて、すぐに忘れてしまうから、でした。
野田は翌年 アルバイトで貯めた費用でオーストラリアのペンパルを訪問すると、結婚して帰国しました。 そのイキサツを聴くと、そのペンパル宅を訪問して何日かしたら、女性の母親から「Are you a man or a mouse? お前は男かネズミか?」といわれたそうです。 男だったら娘と即結婚しろという意味だったそうで、翌日結婚し2人で現地ホテルに一泊した (※) といいます。
娘さんが母親にいわせるほどですから、よっぽど その看護婦さんに惚れられたんですね。 父親の話しが出なかったので 離婚したのか死別したのか、不明です。 また 彼女の家族と話していて、英語が理解できなくなると「I’m confusing. 私は混乱している」と何回かいったらしいのですが、現地では「I’m confusing. 私は頭がおかしい」となるのだそうで、彼女の弟さんに何度も笑われたそうです。
もう1つ 印象的な話しは、看護婦の仕事でいやな事があると __ それは事件か何かの死体の処理の1つで、人間は死ぬと当然筋肉が弛み、死体から排泄物 (大小便) が漏れてくるので 漏れないよう脱脂綿を肛門やらに詰め込むのだそうで、それがいやな仕事だという話しを彼女から聞いたというものです。
聞くと、なるほど そうだろうなと思いましたね。 アパートやマンションなどで1人住まいの人が亡くなって後日発見されると、体液などが流れ出して、後始末が大変だともいいますからね。
そんな色んな話しを彼のアパート (だったか旅行先だったか よく記憶していませんが) で延々と聴いていたら、とうとう朝になってしまい、野田を寝させなかったのは悪いことをしたなぁと今でも思ってます。
野田の在学中に 彼女はハネムーンベビー (※) を抱いて来日し、一緒に住み始めましたが、1年後には故郷に赤ん坊と一緒に戻ってしまいました。 理由は訊いてないので、よく分かりません (訊くことでもないと思っています)。 日本に馴染めなかったようです。
20年近い後の同窓会で野田がいうには、女性は再婚しなかったといってました。 でも その時の子どもは自分の血を分けた子でもあるので、(大学進学などで?) 希望されたら援助したいともいってましたね。
今 思うと、避妊しなかったこと (※)、無収入の学生で家族3人の生活を維持できるかどうか見通していなかったこと、これら経済的精神的な将来設計をちゃんと描かずに、家族を作ってしまったことが破綻の原因ではないかと推理します。 彼女も好きなペンパルがまだ学生という身分をよく考えずに結婚をせがんだことからも、よく将来を見通してないことが想像できます。
しかし元々 “いい男” なので女がほっとかず、数年後の20代後半に 今度は日本人女性と再婚しました (全く知らない女性です)。 私の結婚前に、2度も結婚する “とんでもないヤツ” でした。
その後の同窓会で 野田はその再婚で産まれた子どもの話しをするのですが、何か運動機能障害があるようなことをいってました (これも詳細は不明です)。 そうした良くない話しも失恋と同じで、本人がいうのなら聴くが、積極的には訊かない方がいいと思っています。
野田は卒業後 メーカーに就職、10年ほど前にはイタリアンレストランを開業しました (まだ1度も行ってないですが)。 顔も性格も “いい男” で2度も結婚して、それぞれの奥さんとの子どもにも恵まれたのですが、神様はその人生のどこかでバランスをとっているのかもしれませんね。
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これも40年くらい前、会社の若い20歳くらいの女性 (山田:仮名) の話しです。 会社で彼女と同年齢同僚女性 (深田:仮名) との会話で、「ほらほら 早くやるんだよ!」などと男っぽい口調で話しているのを聞いたことがありますから、活発な性格で、恐らく弟がいたのでしょう、男と話すにも物怖じしない様子でした。
社員旅行で会社の乗用車十数台で静岡県の保養施設に行ったときのことです。 私が1人で施設内を歩いていると、山田さんが無言で突っ立って “フリーズ” しています。 深田さんはそばでニコニコして見ています。
2人の視線の先には、映画俳優のマーク・レスターと似た顔立ちの金髪西洋人の若いお兄さんが、これまた無言で立ち 山田さんを見ています。 そのときは、何をやっているんだろうと思いましたが、関心もなく すぐに通り過ぎました。
社員が三々五々乗用車十数台に分乗して、その保養施設からの帰りに、山田さんは2人の男性社員が運転する車に誘われて1人で乗り込みました。 東名高速の横浜インターを出ると、246号道路が混んでいるため、裏道に回りました。
そこは “特殊な一帯” で、運転していた男性が、「この辺り ラブホテルが多いんだよな。 山田ちゃん、ラブホに寄ってくか?」と笑いながら冗談をいったら、山田さんはノリが良く、「おぅー、行けー、行けー」と手を振って囃したそうです。
すると男性は「よしっ 行くぞ」とラブホに車の半分を突っ込ませて止まり、振り向いて「おい 本当に寄ってっていいのか?」と訊いたそうです。 山田さんはまさかそういう事態になることは予想していなかったらしく、青い顔をしてブルブル震えて「ダ、ダメエ〜」と声を上げたそうです。
さて 本題はここからです。 保養施設で向き合っていた金髪の若いお兄さんはドイツ人 (当時 西ドイツ) で、ヤマハ関連の欧州販売会社の社員で、招待旅行でドイツから保養施設にきていたのです。
山田さんは “ヒトメ惚れし、結婚するといいだした” そうです。 しかし お兄さんのお婆さんがよく出来た人で、それなら 短期間ドイツで暮らしてみて馴染めるかどうか やってみては?となったそうです。
それで短期間 山田さんはドイツへ行って、お兄さんと一緒に暮らしたのか、1人でだったのかは不明ですが、結果は … “こりゃ〜 ダメだ” となり、このご縁はなかったことに … となったと聞きます。 土台ドイツ語どころか、英語も話すとは思えない日本女性が、会話もままならない外国人と結婚しても破綻が見えてますって。
山田さんはその後 退社しました。 1〜2年後 偶然 JR 中央線の駅でばったり遭ったことがあります。 ソフトウェア会社か何かのインストラクターをしているといってました。 保養施設でフリーズしていた時、山田さんの眼には金髪の若いお兄さんは “白馬の王子様” に見えていたのでしょうね。 夢見る山田ちゃん、その後 “現実の王子様” を見つけたかな?
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さて 全然 別の話しです __ 先日 朝のラジオ番組を途中から聴いていたら、出だしは当然覚えてないのですが、アナウンサーが「3高で顔も頭も性格もいい、お金持ちで家柄もいいって、それじゃ まるで “白馬に乗った王子様” じゃないですかぁ〜」というのです。
婿選びか何かの話題だったようです。 そのあと 対談する女性脳科学者がいうには、「でも 王子様は “家事” はしてくれないんですよねー」と続けるので、思わず 声を出して笑っちゃいました。
確かに、例えば ディカプリオ様が、皿洗いや、洗濯物を干したり、雑巾がけをする姿はイメージしにくいですからね。 でも 現実世界では、そんなこといってたら男性は結婚できませんって。 昨今は、”男子厨房に入らず” は死語です。
今日はここまでです。