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シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

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やっと分かった米の献花の意味

2013年11月04日 | 半島は近代国家?
写真は、左から朴槿恵 (パク・クネ) 韓国大統領と習近平中国国家主席 (6月27日)、千鳥ケ淵戦没者墓苑を訪れ献花するケリー米国務長官とヘーゲル米国防長官 (10月3日)、安倍首相とエルドアン・トルコ首相 (5月3日)。
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先月 日米の外務・防衛4人の閣僚が日本で初めてそろう 外務防衛「2+2」と呼ばれる協議があったが、直前 米国務長官と国防長官の2人が揃って都内の千鳥ケ淵戦没者墓苑を献花のため訪れた (中央写真)。 これがどういう意味なのか分からなかった。 日本の外務省も当初は分からなかったようだ (いや 分からない振りをしていた?)。
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「米の国務、国防両長官が千鳥ケ淵墓苑に献花 外務省『聞いたことない』」(10月3日 産経) _ ※追加1へ
「韓国・朴槿恵大統領の “反日一辺倒外交” という愚行」(10月29日 石 平/WEDGE) _ ※追加2へ
「日米同盟強化で逆切れした韓国」(10月24日 鈴置 高史/日経ビジネス) _ ※追加3へ
「日韓関係を放置したままでいいのか」(10月12日 日経) _ ※追加4へ
「”日本を避ける” 朴槿恵外交 韓国、いらだち募る」(10月31日 産経/ソウル) _ ※追加5へ
 「『大統領、その辺にしておいたほうが …』 朴槿恵 “日本無視” に韓国メディアからも懸念」(10月12日 J-CAST ニュース)
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記事2を読んで、やっと分かった。 “米国は未来志向で日米関係を築き上げて行こうと示し、「歴史問題」に固執して日本と対立を強める韓国の外交姿勢と一線を画したもの” だったのだ。 記事を書いた石 平 (せき・へい) 氏は中国出身。

“9月末 訪韓したヘーゲル米国防長官が朴大統領と会談した際、日米韓協力や日韓関係の重視を求めたのに対し、大統領が激しい対日批判を展開、米側は「韓国側にかなり腹を立てていた」(日韓外交筋) という” (♯) から、直後に日本で献花したのは、韓国に対する “牽制というか面当て” だったのだ__米側は第2次大戦で米軍と戦って戦死した日本軍人も含まれている墓苑に献花して、朴大統領の対日批判については ”賛同してませんよ” という意味合いを示したのだと推測できる (♯『韓国 米国への不満高まる … 日本の集団的自衛権巡り』10月18日 毎日新聞/ソウル)。

これは、なかなかの高等戦術だ。 直接 韓国を批判するのではなく、日本側とは戦争という怨念を越えて緊密な関係を築きたいという意思を表したのだ。 この時期 ヘーゲル米国防長官が韓国の戦没者の墓 (朝鮮戦争とかの) に献花したという報道はないから、米国は日韓への対応に差を付けていると韓国サイドは分かったはずだ。
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逆に この米国のシグナルに気が付かないようだと、相当な外交オンチ揃いということになる。 次に 米国高官と会談した際に韓国側がどう出るか、米国は注視しているはずだ。 そこでまた朴大統領が同じことを繰り返したら、米側の朴大統領に対する評価は “相当落ちる” だろう。

既に複数の日韓ルートや米韓ルートが “日韓首脳会談の可能性” を探っていると推測するが、朴大統領の側近は、これに気づいてアドバイスしているだろう。 ただ その助言を朴大統領が受け入れるかどうかは、これまた別問題だ。 韓国メディアからも懸念する記事が出ているらしいが、これは外交関係者の中で朴大統領の外交姿勢をかなり懸念していることの現れだ。

しかし一方では、選挙で選ばれた大統領でもあるから、一応その方針は尊敬して従わなくてはならない__この辺りが韓国外交関係者のジレンマだろう。 安倍首相が “対話のドアは常に開いている” として、韓国サイドが首脳会談に応じるのを待っているが、朴大統領はいつまで そのカタクナな態度を貫くのだろうか。

首脳会談を受け入れたからといって、メンツが潰れるわけでもないが、このままでは “ただの意地っ張り大統領” と見なされてしまい、韓国の国益にならないだろう。 隣国同士、首脳会談で挨拶を交わすのが普通だ。
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近所付き合いでも、隣に新しい家族が引っ越してきたら 普通 挨拶には来るものだ。 都内のマンション暮らしなら、挨拶抜きで引っ越してきたり、引っ越していったりするかも知れないが、やはり 災害や犯罪など 何かあった時のため、挨拶はしておいた方が懸命だ。 挨拶しても何も減るものや、失うものもない。

韓国の隣国には核兵器を開発している “危険な国” があり、いつナンドキ その国がどう動くか、予測が難しいからだ。 動かなくても、”転ぶ可能性” もある。 転ぶと難民が発生して隣国に押し寄せるのが目に見えている。 そのような非常事態が発生した時、首脳同士が首脳会談をしていたかどうかで、国同士の対応が随分と違うはずだ (東日本大震災での在日米軍の対応 “トモダチ” が好例だ)。

いざとなれば、韓国が持ち上げ くすぐっていた中国がナントカする? しかし 中国だって難民が押し寄せてきて欲しくないのだ。 それよりも中国が望むことは、転ばずに難民を出さず、今のままで 米軍が駐留する韓国とはもう一つの国を挟んだ状態を維持して、つまり “緩衝地帯” として存続して欲しいということは明白だ。

左写真では 韓国大統領と中国国家主席がぴったりと並んで映っているが、2人の間には 実はもう1人分のスペースがあるのだ。 外交シロウトの私でも それくらいは分かる。

以上


※追加1_ 来日中のケリー米国務長官とヘーゲル米国防長官は3日午前、東京都内の千鳥ケ淵戦没者墓苑を献花のため訪れた。 外務省は米の閣僚による同墓苑の訪問は「聞いたことがない」としており、外務、防衛担当閣僚がそろって献花するのは極めて異例の対応という。

同墓苑は、第2次世界大戦中に海外で死亡した戦没者のうち、身元が分からない「無名戦士」や民間人の遺骨を納めた国の施設。 2閣僚の訪問は、日本との同盟強化に取り組む米国の姿勢を示す狙いがありそうだ。

第2次大戦のA級戦犯を含む軍人、軍属らが合祀されている靖国神社の訪問は予定していない。 日本の首相や防衛相が訪米する際は、戦死した米軍人らを追悼するワシントン近郊のアーリントン国立墓地を訪れて献花するのが恒例になっている。
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※追加2_ 前略 _

 ■ 米国務長官のメッセージ?
そして このようなつまらない一人芝居の「反日劇」に対し、韓国唯一の同盟国で、外交上の最重要国であるアメリカも嫌気をさしてきているようである。

米国のヘーゲル国防長官が韓国を訪問した際、朴大統領はこの「歴史認識問題」に即して日本の告げ口をしたことは前述の通りであるが、実は訪韓を終えてから日本に訪れたヘーゲル長官は、朴大統領にとっては泣き出しそうになるような行動をとった。

10月3日の午前 日本訪問中の米国のケリー国務長官とヘーゲル国防長官は、千鳥ケ淵戦没者墓苑を訪れて献花した。 この異例の行動の意味は一体何であるか、日本国内でさまざまな憶測もあったが、それは 韓国の朴大統領がヘーゲル長官に対し、「日本指導者の歴史認識」問題を提示した直後のことからすれば、両長官の意図とするところがよく分かってくるのではないか。

千鳥ケ淵戦没者墓苑には第2次世界大戦中に海外で戦死した身元不明の日本軍人も眠っているが、その中には当然 アメリカ軍と戦って戦死した軍人も含まれているはずだ。 米国の両長官が揃ってそこに献花したということは、要するに 米国は日本との「歴史的怨念」を完全に乗り越えて、未来志向で日米関係を築き上げて行こうという姿勢を明確に示したのだ。

それは明らかに、「被害者の立場は千年も変わらない」といって、「歴史問題」に固執して日本と対立を強める韓国の外交姿勢と一線を画したものである。 朴大統領の告げ口に対する、米国政府からの絶妙な答えでもあるのだ。 つまり 両長官はこの東京からソウルにいる朴大統領に向かって、「われわれは貴方とは違って、いつまでも歴史問題に拘るつもりはないのだ」と話しかけているのではないか。

このようにして、「歴史問題」を材料に行ってきた朴大統領の日本批判は、国際社会からの共感を呼ぶことはまったくできず、同盟国のアメリカからもそっぽを向かれた。 韓国にとっても、彼女の反日は一体何の意味があったのであろう。

■ 英、豪も日本の安保政策を支持
千鳥ケ淵戦没者墓苑に献花した米国の両長官は実は、一つ大事な仕事のために日本に訪れていた。 同じ10月3日から始まる日米安全保障協議委員会 (2+2) の会合への参加である。 そして会合後に発表された共同声明では、日本版 NSC (国家安全保障会議) 設置や国家安全保障戦略策定の準備、集団的自衛権行使容認の再検討、防衛予算増額などの「日本側の取り組み」に対して、アメリカ合衆国政府は「歓迎する」とした上で、日本と「緊密に連携する」とも表明した。

安倍政権の安保政策が同盟国のアメリカからほぼ全面的な支持を受けた結果、日米同盟は今まで以上に強化されただけでなく、アジアの平和維持にどうしても必要な「強い日本」への道も開かれた。

そして10月中旬になると、豪州の外務大臣が日本の集団的自衛権行使に関して、「その方向性を支持する」と表明したのに次いで、英国外相もそれを含めた安倍政権の安保政策への支持を表明した。

この一連の動きを目の当たりにして、韓国の朴大統領はまたもや、苦虫を噛み潰したような思いだったのではないか。 これまでの半年間は、朴政権は「歴史認識問題」で安倍政権を叩くのと同時に、「歴史認識問題」と関連して安倍政権の安保政策も非難のダーケットにしていた。「安倍政権の右傾化」というのは、彼らが非難する際の常套文句ともなっているのである。

しかし今 韓国の同盟国の米国だけでなく、主要国家の英国も豪州も相次いで安倍政権の安保政策に対する全面的支持を表明した。 韓国よりもずっと大きな国際的影響力を持つそれらの国々よって、安倍政権の安保政策はむしろ歓迎されているのだ。 この面における韓国の日本批判も、まったくの徒労に終わったわけである。

その中で韓国は、その愚かな外交方針は同盟国の米国からも梯子を外されて、主要先進国の中でも孤立感を深める一方である。 朴大統領の意味なき「反日一辺倒」政策はどこまで続けられるのだろうか。
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※追加3_ 前略 _

韓国が大騒ぎになったのは10月3日。 日本の集団的自衛権の行使に対し米国が賛成したうえ、多角的で厚みのある日米同盟の強化を打ち出したからだ。 それを鮮明にしたのが日米安全保障協議委員会 (2+2) の共同声明だ。 _ 中略 _

マイケル・グリーン米戦略国際問題研究所 (CSIS) 先任副所長兼ジョージタウン大学教授は、中央日報に「韓日関係 進展のシナリオがない」(10月14日付) を寄稿した。 米政府が東京に球を投げていた先週、(米国と) 韓国との関係が軋んだ。 朴槿恵大統領が接見した席で、対日関係改善を求めたヘーゲル米国防長官に打ち明けた (日本への) 不満を、青瓦台が10月1日に詳しく公開したことが最初の一撃だった。
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※追加4_ 日本と中国、韓国の首脳会談がなかなか実現しない。 とくに日韓はともに民主主義国家で、相互理解の余地は十分にあるはずだ。 いくら歴史問題をめぐる溝が深いとはいえ、冷たい関係を放置したままでいいのだろうか。

日本政府はこれまで、相互訪問よりハードルの低い国際会議の場を利用して、安倍晋三首相と朴槿恵(パク・クネ)大統領による初めての会談を模索してきた。 だが、先月のロシアでの20カ国・地域 (G20) 首脳会議に続き、今回のインドネシア、ブルネイでのアジア太平洋経済協力会議 (APEC)、東南アジア諸国連合 (ASEAN) 関連の会議でも首脳会談は開けなかった。

日韓首脳がともに出席する国際会議は当面、予定されていない。 このままでは、両国で新政権が発足して1年たっても首脳会談が開けない異常な事態も予想される。 安倍首相はブルネイでの記者会見で「韓国は基本的価値を共有する重要な隣国」とし、「問題があるからこそ首脳レベルを含めて話し合うべきだ」と語った。

会談に否定的なのは韓国側だ。 朴大統領は先月末、米国のヘーゲル国防長官に「歴史に逆行した発言をする日本の指導部のせいで、信頼を築けない」と明かした。
「侵略という定義は定まっていない」とした今春の安倍首相の発言や従軍慰安婦問題への対応、閣僚による靖国神社への参拝などを問題視しているのだろう。

外交は信頼が重要とする朴大統領の立場も分からなくはないが、首脳間で腹を割って話し合わなければ、信頼はもとより築けない。 歴史問題を含めて両首脳が本音をぶつけ合い、そこから打開策を模索することも必要ではないか。

両首脳が会わない状況が続いたままでは、互いの国民感情にも負の影響を与えかねない。 日韓には歴史問題にとどまらず懸案が山積している。 中国の軍事力強化や北朝鮮の核問題は日韓に共通する安全保障上の懸念だ。

経済的なつながりは深いのに、日韓の自由貿易協定 (FTA) 交渉は長らく中断している。 韓国は環太平洋経済連携協定 (TPP) への参加を検討しているというが、こうした分野で日韓が協力する道もあるだろう。 日韓は2015年に国交正常化50年の節目を迎える。 関係を再構築すべく、両首脳は未来への関係づくりにも視線を向けてほしい。
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※追加5_ 韓国では朴槿恵 (パク・クネ) 政権が2月にスタートして以来、いまだ日韓首脳会談が開かれないことにいらだちが出始めている。 朴大統領は今週末から英仏などヨーロッパ訪問に出かけるが、これまで国際会議への出席も含め、米中露や東南アジアはすでに訪問しており、日本だけを避けている感じだ。

日本を “無視” するような朴槿恵外交に 主要メディアや知日派の間では不安と不満が出ている。 朴大統領に対し、「被害者意識からの脱皮」(朝鮮日報) や「嫌いな人とも対話」「冷静で理性的な国益計算」(中央日報) を求め、「首脳会談で両国間の葛藤を克服すべきだ」(同) として、「朴大統領の決断がカギ」(東亜日報) としている。

また 安倍晋三首相をはじめ日本側がしきりに会談を呼びかけているのに対し、朴大統領がこれを拒否しているという図式に、「外交当局者も負担を感じている」(外交筋) といい、「米国をはじめ国際的にもクビをかしげる向きが多い」(同) という。

朴大統領が安倍首相との首脳会談になかなか腰を上げない背景には、安倍首相に対し「右傾化」とか「軍国主義復活」などと非難を続ける韓国内の世論がある。 就任以来 日本に対し「正しい歴史認識」を要求してきた手前、雰囲気がよくないというわけだ。

しかしここにきて 韓国で批判の声が強かった日本の集団的自衛権に対し米国の支持が明確にされ、安保を中心に日米緊密化が印象付けられた。 韓国の日本に対する一方的で極端な非難が、国際的には必ずしも同意されていないという現実が明らかになった。

そこでこれまで “安倍たたき” に熱中し 右傾化非難キャンペーンを展開してきたメディアにも、日本との対話必要論が出てきたというわけだ。

しかし 韓国の大統領官邸や外務省当局者は、最近 日本記者団との相次ぐ懇談で問題打開のため日本側の努力を要求している。 尹炳世 (ユン・ビョンセ) 外相も29日 ソウルでの日韓言論セミナーのあいさつで、「問題の本質は日本の間違った歴史認識だ」と強硬論を繰り返している。

首脳会談へのきっかけはまだ見えないが、非正常的で異様な現状に各界で “疲労感” が出ているのは確かだ。 朴大統領がこだわる「正しい歴史認識」は原則論だけに 日本としては必ずしも拒否の対象ではない。 朴大統領の意中は依然、明らかでないが「首脳会談は首脳の決断一つだ。 名分や理屈はいくらでもつく。 遅れれば遅れるほど負担は大きくなる」(外交筋) との声も出ている。

以上

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