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シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

"独断と偏見" で世相・経済からコミックまで 読んで楽しい 面白い内容を目指します。 

スッキリしない豊洲土壌汚染問題のケジメ

2016年12月03日 | 政治家 政治屋?
上左写真は、東京中央卸売市場提供の豊洲新市場のパース画像 (THE PAGE から)。 上右は石原元知事、下右は小池現知事 (10月24日の TBS News から)。 下左は小池氏が塾長を務める政治塾 (10月30日 The Huffington Post から)。
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便意を催してトイレに入ったが、排便できずにトイレを出てきてしまった。 どうもスッキリしない。 こういうことは大抵の人に経験ありますよね。 今回の豊洲土壌汚染問題というか、築地市場移転問題というか、この件については 色々と記事を読んでも、いつまでもスッキリしません。 貯まったものを排便してスッキリしたいのですが。

“小池劇場” 第1幕の 元々の経緯を辿ると__
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ウィキペディアから __ 築地市場移転問題  経緯 築地市場は、当初 列車輸送が想定されていたためトラック駐車スペースは狭小であった。 築地市場が、取り扱い数量の拡大により施設が手狭になったことや1935年開場の施設の老朽化や違法駐車増加、銀座などに近い築地という立地条件の良さの他 目的への利用価値の観点から、道路条件や駐車スペースなど 2012年をめどに 東京都江東区の東京ガスの工場跡地の豊洲市場への移転が検討された (※追加1へ)。 
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ということですが、小池都知事が就任すると 急にこの問題がクローズアップされ、マスコミの俎上 (そじょう) に昇った感があります。 いい出しっぺは、もちろん 290万票余りを獲得して当選、8月2日に就任した新都知事です (ちなみに 増田候補獲得 170万票、鳥越候補 130万票、1300万都民の当日の投票率 60%)。
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「小池都知事が “闇” に斬り込む? 豊洲新市場にまた問題 … 築地移転延期が現実味」(8月28日 夕刊フジ) __ 豊洲新市場をめぐっては、市民団体や一部の業者が「汚染対策が十分でない」などと訴えていたが …
「小池都知事 築地市場 “移転延期” 固める … 来年1月以降に」(8月30日 日刊ゲンダイ)
「”築地市場の閉鎖、解体工事も延期します” 小池百合子知事、移転延期を正式表明」(8月31日 産経ニュース)

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9月10日の記者会見で 小池都知事は、移転先の豊洲市場で土壌汚染対策として “都が実施したとされる盛り土” が一部実施されていなかったと述べました。

どういうことかというと__「地表から深さ 2m の土を除き、その上に 4.5m の盛り土を行えば安全性は確保できるとの専門家会議の提言を受け、858億円 をかけて それに沿った施工を行って建物を建てた」(※2※3) というのが都のこれまでの説明だったのですが、「都は独断で工法を変更したうえ、その事実を公表していなかった。 実際は、水産や青果など主要な5棟で盛り土をしておらず、地下にその部分の空洞ができていた。 これは、面積にすると敷地の3分の1にも当たる」(※2※3) __ というのです。
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「小池知事が調査表明 豊洲盛り土未実施問題 」(9月10日 日経)
「豊洲新市場、”盛り土” ウソ説明の大混乱 “移転時期” は全く不透明に」(9月12日 J-CAST ニュース ※2)
「築地移転、都が勝手に ”盛り土” 安全対策怠り情報隠蔽 … 予算も過小見積もりで巨額膨張」(9月13日 ビジネス・ジャーナル ※3)

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「盛り土をしなかった理由について、配管などの空間が地下に必要となり、コンクリートで安全性には問題ないと判断した」と都では説明しています。「情報公開しなかったことについては、 “思いが至らなかった” などといっている」(? ※2) というのです。 この辺りは都の “伏魔殿” のなせるワザだったのでしょうか。
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盛り土問題の都の内部調査と並行して、小池氏が立ち上げる政治塾に 4,000人を超える申し込みがあったと明らかにしました。 実際の応募総数は 4,827人、審査を経て 2,902人 (10月30日時点) が入塾しました。 全6回で受講料は男性5万円、女性4万円、学生3万円の3タイプの高額塾ですが、小池氏の人気が高いことを表す指標の1つですね。
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「小池百合子都知事の政治塾に4千人超申し込み 新党結成に弾み?」(10月24日 産経)
「政治塾に殺到で 2億円 荒稼ぎ “小池新党” 旗揚げするのか」(10月26日 日刊ゲンダイ)
「小池都知事 政治塾が開講 自民処分の7区議参加」(10月30日 毎日)

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2017年3月までに月1回のペースで講演会や議論などを通じて、政治を学ぶというものです。
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ところで 小池劇場第1幕の “影の主役” は __ 都知事選で増田候補の応援に駆け付け、“厚化粧の女” と放言していた石原氏です。 豊洲への移転を決めたのは、彼の都知事時代です。

その経緯については、石原氏は全く思い出せないどころか、公の場への出席も拒否、文書回答もほぼゼロ回答だったようです。 もう83歳で 都知事選後 急にモウロクしてしまったんでしょうか。 本人の『太陽の季節』本を “投げつけて” やりたい気分ですね (この辺りの “クダリ” は本を読んでいる人には分かるでしょう)。
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ウィキペディアから__『太陽の季節』は、石原慎太郎の短編小説で、出世作である。 ストーリーが倫理性に欠けることで、発表されるや文壇のみならず一般社会にも賞賛と非難を巻き起こした。

「豊洲・盛り土問題での謝罪は形だけ! 無責任を極める石原元都知事の “罪” と都政の行方」(9月28日 江川紹子/ビジネスジャーナル)
「石原氏 小池知事へ “ゼロ回答” … ”聞いてない、記憶にない、覚えてない” のないない連発」(10月14日 スポーツ報知)
「豊洲新市場問題、小池都知事は石原氏に再度ヒアリング要請へ」(10月24日 TBS ※4)

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江川紹子氏の文章は明確です __ 石原氏の発表した文書の趣旨は以下の2点で、反省の弁にはほど遠い。 1)自分ももう年で記憶もはっきりしないから取材には応じない。 事の真相は、都の職員に聞いてくれればわかる。 2)自分が強引に今の工法をとらせたという一部の報道は事実に反する __ と徹底的に “逃げの弁だけ” というお粗末さです。 責任逃れといってもいいと思います。

自分の任期中に数千億円をかけた築地市場移転案件、これを事の経緯は記憶が不確かだから 当時の職員に聞いてくれ、オレは知らんといい切ったのも同然です。 何というテイタラク。

これが 新銀行東京に約 1400億円 もの都民の血税を注ぎ込み、週3日登庁知事の責任の取り方です。 作家、国会議員、都知事を歴任した “暴言大人物” が晩節を汚したことにならなければいいのですが …
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そして11月1日 小池都知事は臨時記者会見を開き、誰が盛り土案変更を決めたのかは明らかにならなかった (これが “伏魔殿” の一端を見る思いです) が、現職4人、OB が4人の幹部8人に責任があると結論付け、処分を検討する方針を示しました。
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「元市場長ら8人に責任 … 都、処分検討 2次報告 10~12年の幹部」(11月1日 毎日)
「豊洲市場の盛り土問題で8人の責任者を特定、石原氏は “ほぼノー回答だった” と小池百合子知事」(11月1日 The Huffington Post)

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一方で 小池氏の行動に諸手を上げて賛成の人ばかりではありません。 中村 仁氏は「優先順位は、まず安全性の確認・対策、次に経済性・費用の検証、最後に人事・組織改革です。 最後の課題が一番先にきています」(※5) と述べています。
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「権力闘争の具につかわれた豊洲新市場の悲劇 皮肉にも確認された溜まり水の安全性」(9月28日 財部 誠一/日経BPnet)
「小池さん、ピントがずれてませんか 豊洲問題で責任追及が先行の愚」(11月9日 中村 仁/アゴラ ※5)
「小池都知事、引っ掻き回すも収め方を見出せない “移転問題” 工程表発表も」(11月17日 週刊新潮)

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11月4日 小池都知事は市場移転の課題解決に向けた取り組みや手続きを4段階にまとめ、途中、移転そのものの可否を判断するとに発表した行程表で明らかにしました。 豊洲移転の目処については、早くて1年後から18年春になるということです。
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そして とうとう11月25日に小池都知事は、豊洲市場の問題に絡み、当時の市場長4人ら計18人に対する処分を発表しました。
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「小池都知事 豊洲市場問題18人を処分 “けじめ” で自らの給与減額も」(11月25日 THE PAGE)
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__ 以上で “小池劇場” 第1幕が終了しましたが いかがですか? スッキリしましたか? “伏魔殿” の毒気をかがされてしまって、気が抜けた思いがするのは私だけでしょうか。

願わくは、豊洲の安全が十分確認された上、築地からの移転が出来るだけ早く完了することを希望するだけです。 遅れれば遅れるほど 都民の税金が蒸発していきます (維持費が1日 500万〜700万円 ともいわれますから、年単位で 18億〜25億円 という巨額なものです)。

更に 入居予定の (或は 引っ越し予定だった) 業者の負担をどうするのか __ 都知事の指導力が問われています。

以上


※追加1_ 東京都は、築地市場の移転先を豊洲にすることは元々反対の立場で築地市場の再整備を始めていたが、営業しながらの再整備工事は完成まで長期間かかり、再整備工事期間中は市場の営業活動に悪影響をもたらすことなどの問題点が浮上し、当初の計画通りに工事を進めることが困難なことから賛成へと変化し、2001年に再整備をやめて豊洲に移転することを決定した。 東京都側と築地市場業界との協議機関として、新市場建設協議会が設置されており、2004年7月、「豊洲新市場基本計画」が策定された。

移転問題が浮上した際の東京都知事であった石原慎太郎は、「築地は古くて清潔でない。 都民や消費者の利益を考えれば、市場を維持するわけにはいかない。 ほかに適地はない」と示したこと、石原が2007年の都知事選挙に於いて三選された後の記者会見を行った際に、「築地市場には大量のアスベストが存在しており移転は必要である」と発言している。

移転への反対論 移転先の場所はかつて東京ガスの施設があり、それによる土壌汚染が判明している (東京ガスから東京都側にはそのことの説明が行われており、東京都は承知していた)。 このため豊洲への移転には反対論が存在し、都議会においては民主党などが反対している。

東京都などは、移転先の用地の土の上に 4.5メートルの汚染されていない土壌を重ね、アスファルトを敷くことから問題はないとして移転計画を推進しているが、一方で “豊洲は汚染されている” とした移転反対運動がある。

これを裏付けるように、都が2007年10月6日に発表した調査結果で地下水はベンゼン、シアン化合物、鉛、ヒ素が環境基準を、土壌はベンゼン、シアン化合物、ヒ素が環境基準を上回る汚染が明らかになった。 これと共に東京湾の環境問題も注目され、そこで獲れる魚介類の汚染も浮き彫りになっている。

なお 環境問題に関しては現在の築地市場でも、海軍の毒ガスや化学兵器の研究を行う技術研究所研究部化学兵器研究室が設けられていた時期があったことや地下には第五福竜丸によって水揚げされた、水爆で被爆したマグロ (当時「原爆マグロ」と呼ばれた) が埋められている問題が存在している。 ただし それによる汚染を客観的に数値化した資料は存在しない。

2009年7月の東京都議会選挙の結果、移転賛成派の自由民主党に代わって反対派の民主党が都議会第一党となり、移転へのハードルが上がった。 同年9月には赤松広隆農林水産大臣が築地市場を訪れ、安全性が担保されない限り卸売市場法に基づく許認可を出さない方針を表明している。 民主党は豊洲移転に替わる案として、晴海地区を利用し、現在の築地市場を再整備する案を表明している。 この案には民主党の他に日本共産党も賛成しており、豊洲移転推進派の自由民主党と公明党は反対している。

しかし その後都議会民主党は、都が関係者と合意したことで移転賛成に転じた。 2012年3月29日の都議会では、市場移転費用を含む新年度予算案が賛成多数で可決し、移転はほぼ確実になった。 その後も工事と同時並行で協議は進み、2014年12月17日の新市場建設協議会において、2016年11月7日に豊洲市場を開場する方向で正式に決定した。

移転延期 2016年8月31日 東京都の小池百合子都知事は同年11月7日に予定されていた豊洲市場の開場を延期すると共に、築地市場の解体工事も延期すると発表した。

以上

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