*『告発!検察「裏ガネ作り」』著者 三井 環 を複数回に分け紹介します。17回目の紹介
~口封じで逮捕された元大阪高検公安部長の「獄中手記」~
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**『告発!検察「裏ガネ作り」』著書の紹介
3 検察「裏ガネ作り」の実態 P52~
(前回からの続き)
-(被告指定代理人町田検事)先ほどの話だと平成11年の初め、1月でしたっけ、2月でしたっけ、内部告発をきっかけとして、全国8高検の次席検事が法務省に召集されて、対策会議が開催されたと。それから、法務省は予算を返上すると、今まで何に使われたかということになって、裏ガネ作りが発覚するおそれがあるとして、調活費の予算を返上せずに、一部、何割かを公安調査庁に振り分け、裏ガネづくりを平成11年4月以降やめることになったとありますが、これらは間違いないですか。
「はい、間違いないと思います。もう、お宅らも分かっているのと違います?」
特設法廷は当初の予定時間を1時間以上もオーバーしてしまい、行政訴訟でありながら相当ヒートアップしたものとなった。
知人の話では拘置所正面前には久々に多数の報道陣が詰めかけたとのことで、閉廷後に司法記者クラブで行われた弁護団の会見内容は、テレビでは当日の夕方に放映されたようだ。私自身、舎房内で朝日新聞が翌朝刊でかなりの紙面を割いたのを見ている。分けても地元の仙台の「河北新報」は、翌日の朝刊社会面で<調査費流用、元大阪高検部長が証言、100パーセント裏金だった>と報じ大きく取り上げていた。
私は初公判において、冒頭で「私の逮捕は口封じ以外のなにものでない」とし、調活費がいかに一握りのエリートの財布代わりに使われたかについても述べている。
※続き『告発!検察「裏ガネ作り」』は、
2016/11/2(水)22:00に投稿予定です。
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