*『告発!検察「裏ガネ作り」』著者 三井 環 を複数回に分け紹介します。26回目の紹介
~口封じで逮捕された元大阪高検公安部長の「獄中手記」~
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**『告発!検察「裏ガネ作り」』著書の紹介
4 告発を決意した理由 P72~
(前回からの続き)
約1週間後の4月28日に小泉内閣が発足し、森山眞弓氏が法務大臣に就任した。そこで法務省は連休明けの5月7日までに新大臣に意見具申したが、これが認められず、加納氏に代わって入省年次が1つ下の宗像紀夫氏が高松高検検事長に就任した。
5月7日の内示であった。宗像氏は20期で加納氏は19期である。
これについては宗像氏自身が、
「本当はこんなに早くなる予定じゃなかったんだ」
と周囲に漏らしているほど、変則的な人事だった。いずれにしても、森山新大臣は高村大臣からの引継ぎの段階で、加納氏に対する告発事件が真っクロであることを知ったはずだ。もしシロだと思ったならば、法務省からの上申を先送りする必要はないからだ。裏ガネ作りは検察内部では公知の事実だったのだ。
とりあえず加納氏の検事長就任は見送られたが、告発を受理した高松高検は捜査を始める気配を見せなかった。そこで同年5月11日には、加納氏が神戸地検検事正だった当時の裏ガネ作りについても最高検に告発した。こんどは最高検から大阪高検にまわされた。
※続き『告発!検察「裏ガネ作り」』(告白を決意した理由)は、
2016/11/17(木)22:00に投稿予定です。
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