*『告発!検察「裏ガネ作り」』著者 三井 環 を複数回に分け紹介します。36回目の紹介
~口封じで逮捕された元大阪高検公安部長の「獄中手記」~
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**『告発!検察「裏ガネ作り」』著書の紹介
5 クロをシロにした検察の大罪 P87~
これは捜査機関がクロをシロとして犯人を隠避した歴史的事件である。過去の裏ガネ作りの犯罪の発覚を恐れ、それを免れるため、第2の犯罪である犯人隠避罪を犯したのだ。
これが許されようか。検察は真実のみを追求しこれを確定することを使命とする。それが検察の原点であり、私の義憤の源である。これを私憤という人は誰もいないであろう。
整理すると、検察は国民の税金である調査活動費予算のすべてを裏ガネに回し、幹部検事の私的な遊興飲食に消費していた。この裏ガネを捻出するため、虚偽公文書作成などの犯罪行為が検察庁の中で公然と行われていた。これが第1の犯罪である。
次に、検察は第1の犯罪について刑事告発を続けて捜査したが、過去の裏ガネ作りの発覚を恐れ、これを逃れるために、刑事告発事実を認定できるにもかかわらず、嫌疑なしと裁定した。これが第2の犯罪である。
そして最後は、これらの犯罪事実を現職のまま実名で告発しようとしていた私に対してありもしない事件をでっちあげ、口封じのため逮捕した。これが第3の犯罪だ。
私は、大阪高検、高松高検がそれぞれ加納氏に対して「嫌疑なし」の裁定を下したことから実名での告発を考え始めていた。そのころ取材で接触していた朝日新聞の落合記者の話では、新聞が検察の裏ガネ疑惑を正面から取り上げるには裏帳簿などの確たる証拠が必要とのことだった。落合記者はかつて愛知県警の裏ガネづくりの実態を裏帳簿をもとにスクープした経験がある。
※続き『告発!検察「裏ガネ作り」』(クロをシロにした検察の大罪)は、
2016/12/7(水)22:00に投稿予定です。
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