初めて福田首相にエールを送る!
北朝鮮問題
これまで福田首相のすることなすこと全てにわたって気に入らず、早く辞任すべきと思っていたが、今回、アメリカが北朝鮮のテロ指定解除に関して、
「核問題が解決する方向に進むならば、歓迎すべきことだ。(日米両国に)全く意見の食い違いはない」「わが国は拉致問題の解決も果たさねばならない。今後ますます日米が緊密な連絡を取り合うことが必要だ」と発言したことに、日本の国を預かる首相の言葉として極めて適切なものだと感心した。
このことで大半の日本人は日本国政府が、そして同盟国アメリカが拉致問題をないがしろにしたということを言う人が体勢を占めるであろうことに間違いはなかろうが、もう少し視野を拡げて見れば、日本を取り巻く環境がそんなことを許していないことを理解すべきと考える。
現在の北朝鮮のおかれた状況は、日清・日露戦争を前に朝鮮半島が中国・ロシアに取り囲まれ日本の安全保障がそのことで脅かされた100年以上前の状況に近いということである。アメリカはクリントンが騙され、ブッシュは相互不可侵条約を持つ中朝を前に自らが朝鮮半島に武力行使するよりは先ず中国に交渉を任す道を選んだ。このことは2003年だったと思うがニューズウィークで元CIA長官のウールワージーが述べている。しかし中国はそのことの意味を読み取らなかったのか、北朝鮮を自らの為に泳がし、挙句の果てには核実験まで行わせることになった。だから、ブッシュは中国経由での交渉を止め、六カ国教義という冠をかぶせて、直接交渉に方針を変更したのだ。
これが核問題の粗筋であることを理解しておく必要があるし、日本の安全の為に韓国の体たらくが続くかもしれない状況下で、北朝鮮にアメリカがフックをかけておくことは日本の安全保障上極めて不可欠な要素であり日本は歓迎すべきであり、言葉が過ぎるが核を越えた問題と言っても過言ではない。
日本にとり拉致問題が重要であることに論を待たないが、同時にこのことが本来日本独自の問題、主権の侵害、であり、日本が自ら先ずは外交的に、そしてそれが駄目なら武力を用いても行わなければならない、国家の存在意義を問われる問題なのだ。だから、同盟国アメリカの支援がなければ解決が出来ないなどとの泣き言はあってはならない話だと思う。
‘さきえ母さん’がブッシュに会い、ブッシュが特に感動し、ともに戦おうと言ったのは「普通は拉致に会った家族は助けてくれというが、日本の拉致被害者は戦うと言った」ことに感動し、手をさしのべると言った。そしてその姿勢は今も変わらないだろうし、ライスが言うように米朝が直接交渉したことで、拉致問題がテーブルに乗ったことも事実であることを、我々は忘れては成らない。以前には日本の外交的手段だけではそれすらもえられていなかったのだから。主権をたとえ武力に訴えても取り戻す気力のない国に、集団的自衛権の行使も出来ない日本に、アメリカは日本への外交上の支援を十分に行ってきていることを忘れるべきではない。日本人はアメリカを対等のパートナーと思う傾向があるが、とんだ間違いだ、日本は確かに誇り高い立派な民族ではあるが、資源なく、領土なく、人口少なく、アメリカとは比較にならない小国であり、大国の資質は持ち合わせていない。だから、明治に日英同盟を求めて日露戦争を乗り切ったように、信頼できるパートナーを持たざるを得ないのだ。いまそのパートナーはアメリカ以外に存在しない、それはアメリカが好きだ嫌いだと言う問題を超越して日本の生存に不可欠な存在である。
日本がこれからすべきことは自らの力で拉致問題を解決に近づけること、そしてそのために日本が更なる制裁を六カ国協議の中でも、外でも継続して行うことにアメリカの同意をきっちり取り付け、他国に日本を非難する余地を除去することだとおもう。このことを、福田首相がきちんと仕切れるのなら、今回の発言にはエールを送れる。
北朝鮮問題
これまで福田首相のすることなすこと全てにわたって気に入らず、早く辞任すべきと思っていたが、今回、アメリカが北朝鮮のテロ指定解除に関して、
「核問題が解決する方向に進むならば、歓迎すべきことだ。(日米両国に)全く意見の食い違いはない」「わが国は拉致問題の解決も果たさねばならない。今後ますます日米が緊密な連絡を取り合うことが必要だ」と発言したことに、日本の国を預かる首相の言葉として極めて適切なものだと感心した。
このことで大半の日本人は日本国政府が、そして同盟国アメリカが拉致問題をないがしろにしたということを言う人が体勢を占めるであろうことに間違いはなかろうが、もう少し視野を拡げて見れば、日本を取り巻く環境がそんなことを許していないことを理解すべきと考える。
現在の北朝鮮のおかれた状況は、日清・日露戦争を前に朝鮮半島が中国・ロシアに取り囲まれ日本の安全保障がそのことで脅かされた100年以上前の状況に近いということである。アメリカはクリントンが騙され、ブッシュは相互不可侵条約を持つ中朝を前に自らが朝鮮半島に武力行使するよりは先ず中国に交渉を任す道を選んだ。このことは2003年だったと思うがニューズウィークで元CIA長官のウールワージーが述べている。しかし中国はそのことの意味を読み取らなかったのか、北朝鮮を自らの為に泳がし、挙句の果てには核実験まで行わせることになった。だから、ブッシュは中国経由での交渉を止め、六カ国教義という冠をかぶせて、直接交渉に方針を変更したのだ。
これが核問題の粗筋であることを理解しておく必要があるし、日本の安全の為に韓国の体たらくが続くかもしれない状況下で、北朝鮮にアメリカがフックをかけておくことは日本の安全保障上極めて不可欠な要素であり日本は歓迎すべきであり、言葉が過ぎるが核を越えた問題と言っても過言ではない。
日本にとり拉致問題が重要であることに論を待たないが、同時にこのことが本来日本独自の問題、主権の侵害、であり、日本が自ら先ずは外交的に、そしてそれが駄目なら武力を用いても行わなければならない、国家の存在意義を問われる問題なのだ。だから、同盟国アメリカの支援がなければ解決が出来ないなどとの泣き言はあってはならない話だと思う。
‘さきえ母さん’がブッシュに会い、ブッシュが特に感動し、ともに戦おうと言ったのは「普通は拉致に会った家族は助けてくれというが、日本の拉致被害者は戦うと言った」ことに感動し、手をさしのべると言った。そしてその姿勢は今も変わらないだろうし、ライスが言うように米朝が直接交渉したことで、拉致問題がテーブルに乗ったことも事実であることを、我々は忘れては成らない。以前には日本の外交的手段だけではそれすらもえられていなかったのだから。主権をたとえ武力に訴えても取り戻す気力のない国に、集団的自衛権の行使も出来ない日本に、アメリカは日本への外交上の支援を十分に行ってきていることを忘れるべきではない。日本人はアメリカを対等のパートナーと思う傾向があるが、とんだ間違いだ、日本は確かに誇り高い立派な民族ではあるが、資源なく、領土なく、人口少なく、アメリカとは比較にならない小国であり、大国の資質は持ち合わせていない。だから、明治に日英同盟を求めて日露戦争を乗り切ったように、信頼できるパートナーを持たざるを得ないのだ。いまそのパートナーはアメリカ以外に存在しない、それはアメリカが好きだ嫌いだと言う問題を超越して日本の生存に不可欠な存在である。
日本がこれからすべきことは自らの力で拉致問題を解決に近づけること、そしてそのために日本が更なる制裁を六カ国協議の中でも、外でも継続して行うことにアメリカの同意をきっちり取り付け、他国に日本を非難する余地を除去することだとおもう。このことを、福田首相がきちんと仕切れるのなら、今回の発言にはエールを送れる。