洋書で英会話

100冊以上読んできた経験と知識をもとに、英語の小説や雑誌、実用書などから、すぐに使える素敵な表現や文法をご紹介します。

努力は正しい方向に!~infernoが入った表現、What I Wish I Knew When I Was 20 by TINA SEELIGより~

2017年01月02日 | 洋書のススメ

いつも当ブログをご覧になって下さっているみなさま、あけましておめでとうございます。

昨年は教室を始めて1年目ということもあり、日々のレッスンの質を向上することに力を入れておりまたため、

ブログのほうをなかなか更新できずにおりましたが、今年はもう少し頻繁に更新していきたいと思います。

今年も宜しくお願いします。

 

さて、2017年1回目の更新の内容を何にしようかと色々と考えていましたが、

昨年10月に映画を見に行く前に原作を読もう!と思い立ち、ダン・ブラウンの「インフェルノ」を読んでいた時に、

ちょうど並行してもう一冊、スタンフォード大学の教授Tina Seeligさんが書いた

What I Wish I Knew When I Was 20という本を読んでいたのですが、

その中に偶然にもインフェルノという単語を使って大事なことが伝えられている箇所があり、

確かにそうだ!!と共感したところがありましたので、今回はその表現をご紹介します♪

 

さっそく本文引用、その前に、これから紹介する文が載っていた章では

「失敗から学び、その失敗を成功に変える方法」に関するエピソードが紹介されていました。

 

その中でも、私が一番印象に残ったのが、

「いつまでも芽が出ない努力は、もしかしたらやり方が間違っている可能性が大きいので

その違い(正しい努力であるかどうか)を見極めて、次に進むことの重要性」が紹介されている箇所でした。

 

この方法は間違っているのでは、と思っても、そこから抜け出すには、なかなか勇気と決断力が要ります。

簡単にできることではないからこそ、何事においても成功するために、とても大事な教訓になるのではないかなと思います。

 

・・・ここから引用です・・・

Because even great ideas require a trememdous amount of work to reach a successful outcome, it's incredibly hard to know when to keep pushing on a problem, hoping for a breakthrough, and when to walk away.

We all know that persistence is to be admired, but when does it become foolish to continue working on something that's never going to fly?

Gil Penchina, CEO of Wikia, describes the dilemma wonderfully :  "If you throw gasoline on a log, all you get is a wet log. But if you throw a gasoline on a small flame, you get an inferno." That is, it's important to know whether you're putting energy into something that has the potetial to pay off. 

 

少し長いですが、一番伝えたいのは後半ですので、前半は簡単な意訳にとどめます。

【どんなに優れたアイデアでもそれが成功の形となって表れるまでには相当な努力が必要。それゆえに、何か問題が起きた時に、打開策があるはずと思って、その努力を続けるべきか、それとも次へ向かうべきかを見極めることはとても難しい】

【絶え間ない努力は賞賛されるべき、だけれども、続けても何にもならないことに力を注ぎ続けているとしたら、それは馬鹿げた努力になってしまうのではないか】

【WikiaのCEO、Gil Penchina氏がこのジレンマについて次のようにうまく言い表している】

 ーここから先が今回のオススメ表現ですので引用をもう一度~

"If you throw gasoline on a log, all you get is a wet log. But if you throw a gasoline on a small flame, you get an inferno."

 ※logは「材木」、flameは「炎」、
   そして、infernoは「大火」の意味です。
 

もうお分かりでしょうか??

 

訳は、「材木にガソリンを投げても(かけても)、濡れた材木にしかならない。けれど、小さな炎にガソリンを投げ入れたら(かけたら)、大きな炎になって燃え上がる」 といった感じです。

 

その続きの文章を見てみます♪

That is,  it's important to know whether  you're  putting energy into something that has the potetial to pay off. 

※That is は「つまり」「要するに」の意味です。whetherは「~かどうか」、potentialは「潜在能力」「可能性」「ポーテンシャル」

 pay offは「報われる」=努力したら、努力した分だけ見返りがあるということ

「要するに、努力した分だけ報われる可能性のあるものにエネルギーを注いでいるかどうかをしっかりと見極める必要がある」

 

確かにその通り!と思います。

昔、映画を見て英語を勉強しようと志した時期が一瞬だけありましたが、

そのちょうど同じころに洋書読書の重要性に気付かされる出来事があって、即座に辞めました(笑)

今振り返ってみると、あの時、映画にしなくて本当に良かったと思うことがたくさんあります。

 

洋書の読書に比べて映画やドラマは話題性も加わってとても華やかで魅力的ですが、

限られた人生、同じ2時間で何をするか、もし選択肢があるとしたら、絶対に洋書の読書をオススメします。

映画を何度見ても俳優さんが演技で表現できる部分は、当たり前ですが、言葉で表されることはありません。

ということは、その部分は、何度見ても自分の発信語彙はおろか、受信語彙にも加わらないということです。

だからといって、映画やドラマが英語の勉強や上達と関係ないということでは決してありませんのであしからず。

洋書を読みながら、その息抜きとして、好きな映画やドラマは大いに活用すべきだと思います。

洋書を読んでいたら、映画やドラマの楽しみも倍増します

(映画「インフェルノ」、なかなかお伝えできていませんが、楽しかったです!

※ちなみに、映画の「インフェルノ」で登場するinfernoはダンテが描いた地獄のことです)

 

2017年、正しい方向の努力を皆さんと共有できればと思います。

 

 

コメント
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