試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クモハ101-56[ムコ3F-2] 旧製品LOT側面窓セル交換,表示器点灯色変更施工 (クモハ101-1006[元トタ5F-2] 改番)

2018-05-29 21:40:24 | 国鉄/JR101系
若番。

KATO製国鉄101系モハ100-806(ムコ3F-2:Mc56←元モハ100-808:元ムコ10F-2:Mc193)が竣工した。
車両番号は新たなユニット相手となるクモハ101-1006(元トタ5F-2:Mc1006)の改番を基準に抽出している。
クモハ101-1006は内嵌式尾灯が特徴の初期落成車で改番対象が絞られる弱点を抱えていた。


国鉄101系クモハ101-1006(元トタ5F-2:101系800番代LOT側面窓セル装着車)。

クモハ101-1006は旧クモハ101-197(トタ冷房5F:Mc198←元クモハ101-17:旧ムコ3F)を種車に竣工させた。
トタ冷房5F(←旧ムコ3F:Mc78)の出場当初より内嵌式尾灯車が気に食わず旧クモハ101-197を編成から離脱させた。
内嵌式尾灯車は転用が難しく一旦保留車へと廻っている。
津田沼区配属車の少なさにより黄色5号への塗装変更からも外れ取扱いに苦慮した。
車歴表を辿りクモハ101-31からクモハ101形1000番代に改造されたクモハ101-1006への番代区分変更が妥当との答に至った。
101系0番代と101系1000番代の外観差は殆ど無くクモハ101-17(元ムコ3F)をクモハ101-1006へ改番され一段落を迎える。
ところがトタ5F-2,ムコ10F-2が廃止されたためクモハ101-1006は再びクモハ101形0番代に戻される機会がやって来た。


入工中のクモハ101-193,クモハ101-1006 (ツヌ101F-1,元トタ5F-2)。

武蔵小金井区,豊田区仕様波動用車両再編でも内嵌式尾灯が障壁となりユニット対照表を探った。
モハ100形800番代とのユニットに限られながらも1978年3月現在で複数の候補が挙がった。
◆クモハ101-56+モハ100-806(ムコ5F:基本編成)。
◆クモハ101-69+モハ100-805(ムコ19F:基本編成)。
候補の2ユニットからクモハ101形0番代がより若番となるクモハ101-56+モハ100-806への改番が決定した。
先発したモハ100-806には動力ユニットを搭載させたがまだ流動的な状況下にある。
念のためクモハ101-56(ムコ3F-2)は先頭にも立てるよう準備を施す。
取り敢えず中間組込車仕様で竣工させ新編成組成の動向を伺う。


窓セル交換中のクモハ101-193,クモハ101-1006。

101系800番代LOT側面窓セルに交換したばかりのクモハ101-1006はモハ100-806に揃えなければならない。
明灰色Hゴム支持再現側面窓セル供出車はクモハ101-193(ツヌ101F-1:Mc193)とした。
ユニットを組むモハ100-808は既に101系800番代LOT側面窓セルへ交換されていた。
ムコ3F-2,ツヌ101F-1の両ユニットともHゴム色支持温度は同系統で整えられる。
クモハ101-1006,クモハ101-193を同時入場させ作業を開始した。
残念ながらクモハ101-193から撤去した101系0番代2ndLOT側面窓セルは1-3位側にサッシ印刷の劣化が見られた。
両車とも途中まで組立を進めたが見落としに気付きクモハ101-1006は再度分解されている。


補修を行った側面窓セル窓サッシ印刷(1-3位側)。

側面窓セル窓サッシ印刷は劣化が点状に生じる部分剥離だった。
よってサッシモールドを全て補修する必要は無い。
混合塗料は使用せず油性ペイントマーカーのインクを原液のまま塗布する旧来の方式とした。
クモハ100-184(トタ冷房5F)の入場以降から窓サッシ印刷を補修する機会が増加傾向にある。
作業には抵抗無く入れる環境にあり不備無く修正を終えた。
2-4位側の剥離は起きておらず原形を維持している。




クモハ101-193(ツヌ101F-1:101系800番代LOT側面窓セル交換施工)。


モハ100-808(ツヌ101F-1:101系800番代LOT側面窓セル装着車)。

油性ペイントマーカーのインク乾燥を待つため先にクモハ101-193(ツヌ101F-1)を組み立てた。
クモハ101-193+モハ100-808は回着当時の101系800番代LOT側面窓セル装着車へ戻った事になる。
なおクモハ101-193の前面用[総武・中央線 各駅停車]誤乗防止ステッカーは天地が不足していた。
以前から気になっておりムコ3F-2の出場後に交換を図る。
それまでの間ツヌ101F-1は暫定出場扱いとなった。


表示器点灯色変更対策を施した表示器用プリズム前端。

長らくクモハ101-1006は中間組込車だったため表示器点灯色変更対策が行われていなかった。
先頭に立つ場合に備え表示器用プリズム前端を水性マッキーで塗り潰した。
前照灯用プリズムの処理に近く水性マッキーの効果は過去の施工車で実証されている。
塗布は一重で十分だと掴めており久し振りの施工となったが不安は一切感じなかった。
この施工が機能する機会が来るかは判らない。
簡便な対策であり側面窓セル窓サッシ印刷の補修に比べれば楽な工程だった。


前面窓セルのリブに触れる側面窓セル。

クモハ101-193から移設した側面窓セルはクモハ101-60(ムコ予備00F:Mc60)が装着していた。
ムコ予備00Fの東京方5両はトタムコ3F(Mc78:6両口)が種車であり101系0番代2ndLOT側面窓セル装着車で揃っていた。
だがクモハ101-1006用前面窓セルと元クモハ101-193(ツヌ101F-1)用側面窓セルが競合してしまった。
入場記録を確認したところクハ101-75(ツヌ122F:Mc155)との振替えで旧製品LOT側面窓セル装着車に改められていた。
新金型車の前面窓成形は旧金型車に対し傾斜が緩く天地が高い。
そのため旧金型車用側面窓セルは傾斜を許容出来る一方で天地方向が僅かに窮屈となる。
これが原因で前面窓セル裏面のリブに当たってしまうため運転台側は車体を挟みつけて嵌め込んでいる。
一度組んでしまえば返って外れ難くなり心配は要らない。


[クモハ101-1006]:2-4位側。

最後の工程は改番である。
クモハ101形1000番代からクモハ101形0番代初期製造車への改番であり車両番号が大幅に若返る。
過去に4桁から2桁へ変更した例は無かった。
2-4位側は[クモハ101-1006]を剥離する節約式改番が採用できる。
しかし車両番号標記末尾から三方コック蓋まで間の開く1-3位側はさすがに無理があった。
止むを得ず全て剥離し全桁転写を選択した。


[クモハ101-1006]:1-3位側。

結果的にインレタの組み合わせは1-3位側,2-4位側とも[クモハ101-]+[5]+[6]となった。
但し転写済のインレタとLOTを揃えられず2-4位側だけ[クモハ101-56]が一回り小さくなってしまった。
従って標記配置は全桁転写の1-3位側が上回る。
ただ2-4位側の標記も中心だけは合わせられた。
再転写を行ってもフォントが揃う保証は無く見切っている。


[クモハ101-[5][6]]:2-4位側。

行先表示類は[31E 府中本町西船橋]が嵌め込まれていたため床板嵌合前に撤去した。
ムコ3Fは[45H 東京]表示を採用しておりクモハ101-56もこれに倣った。
先頭車両対応化はマウントレスTNダミーカプラーの取付とホース付ジャンパ栓納め化を残すだけになった。
マウントレスTNダミーカプラーはクハ101-14(トタ5F:Tc14)で生じた保管品がある。
ホース付ジャンパ栓納めの予備品も十分すぎるほど有している。
今後の組成変更に即応出来る体制は整えられた。




クモハ101-56 [45H 東京]:運行番号,行先変更施工。

クモハ101-56の表示器窓Hゴム支持再現は製品仕様と異なる白色である。
これは保留車だったクモハ101-17時代に塗装変更車のHゴム支持再現試験へ駆り出された名残だった。
しかもメーカーが異なる油性マジックの試用を兼ねたため雑な仕上げに留まっていた。
白色Hゴム支持を維持したまま歯ブラシ等で再修正を施し違和感の無い状態まで持ち上げている。
内嵌式尾灯を併せ独特の前面見附になったと思う。


クモハ101-56 点灯試験[45H 東京]:前照灯(表示器点灯色変更施工)。
※2ndLOTライト基板装着車。


クモハ101-56 点灯試験[45H 東京]:尾灯(表示器点灯色変更施工)。
※2ndLOTライト基板装着車。

表示器点灯色変更は理想的な答を得られた。
トタムコ3F以降のKATO製101系はフィルム幕に見えてしまう点灯色温度が101系らしくなく思えた。
Assyパーツの101系用ライト基板はトタムコ3F以降と同一の白色発光貧である。
今後編成単位でトタ5F(Tc14),ツヌ118F(Mc155:旧製品)を増備する計画は無い。
1stLOTライト基板の増強も見込めないため表示器点灯色変更対策は必須の工程となる。




クモハ101-56(ムコ3F-2:クモハ101-1006 改番,旧製品LOT側面窓セル交換施工)。

久し振りにクモハ101-1006はクモハ101形0番代へと復帰した。
まだモハ100-1006(元トタ5F-2)が残存しており辛うじて101系1000番代は番代区分消滅を免れた。
新編成組成開始と共にモハ100-1006もモハ100形0番代へ編入する方向で4桁の車両番号は見納めが近くなっている。
クモハ101形0番代とクモハ101形1000番代を行き来した元クモハ101-17はクモハ101-56が終着点になるだろう。




クモハ101-56+モハ100-806 (ムコ3F-2:旧製品LOT側面窓セル装着車+101系0番代2ndLOT側面窓セル装着車)。

クモハ101-56(ムコ3F-2)の竣工でバリエーション用ユニットが出揃った。
ムコ3F-2は101系0番代編成にモハ100形800番代を組み込む癖のある編成となる。
またムコ10F(Mc194:101系800番代)の導入は未定でありモハ100-806は貴重な存在となった。
側面窓セルも旧製品LOTへと交換され製品仕様とは異なる。
武蔵小金井区,豊田区仕様の保留車復帰は上手く纏められたと思う。
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