試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

サハ103-768[ツヌ324F-1] 車体更新 (モハ101-215[ツヌ118F] 回着,サハ103形750番代編入:塗装変更車体廃止)

2019-02-20 21:45:07 | 国鉄/JR103系
用途変更。

中古製品にてKATO製国鉄101系モハ101-215,モハ101-215(ツヌ118F:旧製品)を導入した。
既に塗装変更車体(黄色5号)を有する101系は対象となる車両の廃車が完了している。
投入名目はユニット相手を失ったモハ100-158(元ツヌ118F:旧製品),旧モハ100-256(元ラシ107F:旧製品)を救済するためであった。


国鉄103系ツヌ324F 朱色1号混色編成(1983/4)。
[ツヌ324F-1]:Tc217-M337-M'493-T768-M338-M'494-T769-M339-M'495-Tc218

現在KATO製(グリーンマックス製)国鉄103系にはサハ103形750番代組込編成が5本在籍している。
当初はKATO製103系一般形を種車に竣工を目指したが特徴を引き出せず見事に失敗した。
そこで実車さながらにKATO製101系を加工しサハ103形750番代の編入へ移行する。
初登場を飾った車両は2014年4月に竣工させたサハ103-768,サハ103-769(旧ツヌ324F:Tc217→ツヌ324F-2)だった。
各々モハ101-46,サハ100-38(トタ5F:レジェンドコレクション)を種車とし黄色5号へ塗装変更され竣工を迎える。
その後に増備したサハ103形750番代は全てサハ103-768,サハ103-769(ツヌ324F-1)での基本工程が踏襲された。


入工中の101系モハ101-215,サハ103-768 (中古製品,ツヌ324F-1)。

サハ103-768,サハ103-769(ツヌ324F-1)は都合7両まで勢力を伸ばしたしたサハ103形750番代の礎とも言える。
ただ塗装変更車体が最大の弱点で二代目サハ103-768,サハ103-769(ツヌ324F-2)の竣工によりツヌ324F-1(Tc217)へ異動となった。
ツヌ324F-1はサハ103-768,サハ103-769だけが黄色5号に塗装変更された朱色1号混色編成である。
そのためクハ103-217以下8両(朱色1号車両)に塗装変更車を紛れさせる手法を採った。
異動直前には101系第二次冷房改造車用屋根板へ交換し後付けのランボードから脱出させている。
ツヌ324F-1はそれなりの編成見附に至ったが肝心な塗装状態が悪く各モールドから朱色1号の香を漂わせていた。


流用される101系第二次冷房改造車用屋根板とサハ103形750番代用床板擬(サハ103-768用)。

モハ100-158,モハ100-256に合わせモハ101-215,モハ101-215は旧製品LOTを引き当てた。
ツヌ118F(Mc155:旧製品)は単独投入が難しくなってきており半ば先行投入に近かった。
しかも諸事情によりモハ100-158,モハ100-256のユニット復旧は中断に追い込まれる。
そこで状態が芳しくないサハ103-768,サハ103-769(ツヌ324F-1)の車体更新へ転用を図る。
サハ101形とモハ101形は車体形態が変わらずサハ103形750番代への充当には何ら支障ない。
早速サハ103-768(ツヌ324F-1)とモハ101-215を同時入場させ車体更新へ取り掛かった。


部品を入れ替えた元サハ103-768,元モハ101-215。

サハ103-768から流用する部品は屋根板と床板各一式の2点とし他はモハ101-215を最大限に活用する。
101系第二次冷房改造車用屋根板にはα-model製AU75B(H2)冷房機が搭載されていた。
実車に合致するか不明だがサハ103-769(ツヌ324F-1)との差別化を図る名目で存置となる。
更新用種車がモハ101-215でありモハ101形用台枠の床下機器配置を大幅に変更したサハ103形750番代用床板擬も再用される。
サハ103形750番代用床板擬には車体高嵩下対策や台車マウントカプラー式DT21非動力台車化等の手を加えた。
初竣工から約4年10月箇月が経過した現在でも老朽化の兆しは感じられず使用に耐えうると判断した。




[[サハ103-][7][68]]:1-3位側。

保管品には今後も出番の限られるサハ101形0番代用床板が複数残されていた。
よって台枠更新も可能であったが捻出されるサハ103形750番代用床板擬では転用先すら見当たらなくなる。
車体高嵩下施工は余剰部品発生を伴う作業でもあり加工痕の目立つ台枠が生き残った。
基本構造を変更していないサハ103形750番代は101系の車体更新工程に近い。
但しサハ103形750番代用床板擬へ追設した床下機器の強度に不安を抱えていた。
そのため車両番号標記インレタ転写完了までモハ101形用床板を仮装着し作業を進めている。


サハ103形750番代用床板擬を取り付けたサハ103-768。

当然ラプロス式印刷消去を採用したが[モハ101-215]標記印刷が濃くラプロス#4000を当てる時間を長めに取った。
塗装被膜強度は再生産品より旧製品が上回っているように思え[点]ではなく[面]にて処理を行っている。
その分擦過痕が強く現れたもののラプロス#6000→消しゴム→磨きクロスでの仕上げにより無事隠蔽された。
車両番号標記インレタには[サハ103-768]を除き高経年の73系用を起用している。
73系用古インレタの転写糊は予想より劣化が進んでおらず両側とも一発転写で切り抜けた。
台紙に残されていた組標記残数が絡み1-3位側:[サハ103-]+[7]+[68],2-4位側:[サハ103-]+[7]+[6]+[8]と組み合わせは異なる。


交換部品に追加された把手切除済貫通幌(1エンド側)。

車両番号標記インレタ転写を終えモハ101形用床板からサハ103形750番代用床板擬へ交換した。
非冷房車用屋根板とモハ101形用床板が装着された元サハ103-768はサハ103形750番代の面影が完全に失われている。
ここで元サハ103-768の貫通幌が101系純正品とは異なる形状を持つ事に気付いた。
記録を辿ったところ103系0番代へのF&MODELS製貫通幌取付時に把手の切除を行ったらしい。
入場で見落とす程度の小細工でありサハ103-768に引き継がせるか迷った。
どうやら把手切除は在籍するサハ103形750番代全車に施した模様で仕様統一の見地から移設となった。




サハ103-768(ツヌ324F-1:車体更新,モハ101-215 サハ103形750番代編入)。
※旧製品。


サハ103-768(ツヌ324F-2:101系800番代LOT窓セル装着車)。
※旧製品。

サハ103-768は車体更新によりメーカー塗装車体へ一新され竣工を迎えた。
入場前の塗装被膜はその拙さに加え一部では老朽化と思われる亀裂が生じていた。
折りを見て塗装変更車体の廃止を考えていたが予定より早い更新に至っている。
塗装の劣化度合いからするとモハ101-215を更新用種車に切り替えた判断は正しかったと思う。
車体更新の実施でサハ103-768(ツヌ324F-1)とサハ103-768(ツヌ324F-2)の差異は大幅に縮小された。
但しサハ103-768(ツヌ324F-2)は101系800番代LOT窓セル装着車に改装されており混同する恐れは無い。




モハ102-493+サハ103-768 (ツヌ324F-1:モハ102形0番代+サハ103形750番代)。

サハ103-768の床板一式は移設しただけでありモハ102-493,モハ103-338(ツヌ324F-1)との微妙な連結面間隔は残された。
これでも台車マウントカプラー式DT21非動力台車は一応連結器突き出し長の短縮化が図られている。
103系0番代並の連結面間隔へ近付けるにはカプラーポケットを加工しなければならない。
引き代と台車枠強度の確保を両立出来るか掴めておらず引き続きの課題となる。
なお各社各種製品が集結する103系では電略標記再現の標準化を見送っている。
ツヌ324F-1は[西トタ]電略標記車が居並ぶ中で2両だけ欠落し違和感を隠せなかったがそれも解消の目処が立った。




元サハ103-768(廃車,側面窓セル窓サッシ印刷補修再施工,モハ101形用床板装着)。

サハ103-768に関わる工程は然程多くなかったが入場時間は約80分まで達している。
廃車となった元サハ103-768は一旦油性メタリックマーカー式で側面窓セル窓サッシ印刷の修正が施されていた。
ただ施工時期は油性メタリックマーカー式を採り入れた直後であり現在よりも仕上がりが芳しくない。
車体以外は保管品として活用されるため再度側面窓セル窓サッシ印刷補修を行った。
両側全段を再修正対象とし各所に塗り斑や塗り残しが見られた窓サッシは払拭された。
しかしペン先の熟れた油性メタリックマーカーの扱いに手間取り作業遅延の元となっている。
まだインク出は悪くないがサハ103-769(ツヌ324F-1)の竣工後には新品に切り替えた方が良いかもしれない。
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