All-on-4(オールオンー4)等の治療でインプラントを即時負荷(その日に咬み合わを作り機能さす)するのは非常に難しい物です。硬い骨はいいのですが、柔らかい骨は機能をさすと動いてインテグレーション(骨と癒着)しにくいです。そのため特殊なインプラント埋入法を使います。アダプテーション・テクニック硬い骨と柔らかい骨では埋入のためのインプラント窩(インプラントを入れる穴)の形成法がちがいます。もちろんインプラントも違ってきます。柔らかい骨は削ると固定できません。骨を特殊な器具で圧縮していきます。先週のオペのCT写真です。術前・術後の違いを見てください。インプラントの周りの骨が黄色く硬くなっているのがわかります。決してこのような骨の希薄なケースで削ってはいけません。藤島歯科医院でメインに使うインプラントはノーベルバイオケア社が多いです。骨質に応じてインプラントを使い分けることが出来ます。







インプラントを顎骨に入れるためには骨が無くては埋入で来ません。我々モンゴロイド(アジア民族)は顎骨が華奢です。上顎臼歯部では特に骨が少ないです。ソケットリフトとは上顎洞の中に骨を作る手術法です。頬骨の下の上顎洞の中の薄いシュナイダー膜を破れないように骨補填材を入れて押し上げます。今日のこの症例ではインプラントの初期固定が得られなかったので、3ヶ月してインプラント埋入予定です。今回の骨補填材はβーTCPとHA(ハイドロキシアパタイト)の混合材料を使いました。βーTCPだけだと補填材の吸収が速いので、当院では主にこの補填材を使っています。欧米では生物由来の物が多く使われています。去年のワルシャワのインプラント学会でも、多数の骨補填材が発表されてました。ということはまだエヴィデンスになるような材料は、、、、。この材料は整形外科領域でもどんどん使用されてます。藤島歯科医院では今のところ生物由来の骨補填材は原則使用しません。





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