口腔がんの関係を調べる方法として、
喫煙はBrinkman指数、飲酒はSake指数が用いられます。
Brinkman指数=1日の喫煙本数×喫煙年数
Sake指数=1日の飲酒量(日本酒換算合数)×飲酒年数
※日本酒換算合数=1日アルコール摂取量(g)/27
口腔がんの発生リスクは
・喫煙のみ・・・2.5倍
・Brinkman指数 1000以上・・・4.3倍
・飲酒のみ・・・4.5倍
・Sake指数 60以上・・・10.4倍
これらより喫煙、飲酒は口腔がんに影響しやすいということがわかると思います。
喫煙、飲酒とも出来るだけ控えることをお勧めします。
鼻の周りには副鼻腔(両鼻の脇)、前頭洞(おでこの中)、篩骨洞、蝶骨洞と沢山の空洞があり、
これらのことを副鼻腔とよびます。
副鼻腔が炎症を起こしたものを副鼻腔炎といいます。
上顎洞炎は上顎臼歯の上に有ります。
虫歯や歯周炎からの細菌が上顎洞に入り炎症が起きる事を歯性上顎洞炎といいます。
症状としては、鼻がつまる、黄色い鼻水が出る、歯が重い感じがするなどが挙げられます。
また、階段の上り下りで響く場合も有ります。
写真は上顎洞炎になった方のCT画像です。
左上顎洞は黒く空洞のままで正常なのに対し、右上顎洞は灰色で炎症を起こしているのがわかります。
もし上顎洞炎らしい症状がでたら早めに医院への受診をおすすめします。
歯科用CTとは専用のコンピュータソフトでお口の中を3次元的にみることができ、
コーンビーム方式を用いていることからコーンビームCTとも呼ばれています。
精密な あらゆる角度からの断面画像や立体画像で
デンタルやパノラマ写真では判別できない症状やその原因についても詳しく診査する事ができます。
そして、一般的な医科用CTとは違い、放射線量も少なく安全です。
また、当院のCTには顎関節専用カメラを搭載しておりますので
顎関節症についても詳しく調べることができます。
パノラマで二次元的に、CTで三次元的に、両方から診察可能です。
パノラマX線写真とは、顎と歯、お口のなかの全体を
二次元的に1枚の写真でみる事が出来るレントゲン写真です。
昔はフィルムのものでしたが最近はデジタル化され、
被爆量も少なくなりましたし、環境にも優しいものとなりました。
→
顎までの全体像を写す事によって
全部の歯の状態はもちろん、おおきな顎の病気や骨折までみることができます。
デンタル写真(歯科用X線標準写真)とは
2~3本の歯が写る部分的なレントゲン写真のことをいい、歯科治療にはかかせないものです。
小さな虫歯や、根っこの先の病巣まで調べる事ができます。
また、神経をとったりお薬を入れたりなどの処置をする際も
神経の長さをみたり、お薬がきちんと入っているか確認したりと
デンタルを撮ることで細部まで把握し、治療ができるのです。
歯科用X線標準写真・・・小さなレントゲン写真 通称デンタルと呼ばれ、多くの歯科医で頻用されています
パノラマ写真 ・・・大きなレントゲン写真 お口の中全体を1枚の写真で見る事ができます
歯科用CT ・・・3次元的なX線撮影 専用コンピューターソフトで診査することができます
放射線量としては
デンタルが0.01~0.03
パノラマが0.02~0.03
CT撮影は0.2程となっています。(単位:ミリシーベルト)
胃X線集団検診では1回につき0.6ミリシーベルト、
脳外科などで使用される頭部CT撮影では2.0ミリシーベルトという数値になっており、
歯科で用いられるレントゲンは非常に少ない放射線量です。
また、レントゲン写真等を撮影する際には鉛の入ったエプロンを着用します。
そうすることによって撮影時に浴びる臓器への放射線量はほぼ0にすることができます。