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ザ・バンク 堕ちた巨像

2009年04月16日 | 映画

ちょっと前ですが、4月最初の日曜日

「ザ・バンク 堕ちた巨像」、見てました


          
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「真実さえも取引されるのか」

そんなサブタイトルがついてた「ザ・バンク」。
主人公はインターポールのサリンジャー(クライヴ・オーウェン)と
ニューヨーク検事局のサラ(ナオミ・ワッツ)。
二人は世界第5位の巨大な国際銀行、IBBCの違法行為を探っていて。
でも、証言させるべく保護した証人は次々と殺され、あまつさえ、
この事件に関わってきた人間も(敵味方問わず)次々と消されてしまう。
サリンジャーはロンドン市警時代からIBBCの事件を追っていたんだけど
せっかく保護した証人をなぜか上司が放棄して、証人全員が殺されたという
過去を持ってて。
インターポールに転職しても、世界を股にかけた銀行の調査は
複雑な国際法のため、思うように進めることができないでいて。
それでも、あちこちで切れる(抹殺される)細い糸をつかみながら進める捜査。
そして、この銀行が何を狙っているのかを突き止めるんだけど・・・

銀行内部のオブザーバー的な人間がサリンジャーに言った言葉は
”CIA、FBI、国際政府、イギリス、ドイツ・・・全てが関わっている”
”IBBCを潰したところで、誰かがそれに代わるだけだ”
”なぜならそれ(その不正)が世界から求められているからだ”
”それでも、おまえは、(多くの犠牲を払って)これを成すのか”

それでも、諦めることはごめんだと叫ぶサリンジャー。
彼は法の範囲を超えてしかできないそれを成すために、インターポールから消える。
サリンジャーはIBBCの不正を暴けるのか?
そして、その後、世界は変わるのか?

お話は、そんな感じ

ラストはハッピーエンドではなくて、ジレンマが残るんだけど・・・
納得せざるを得ないって作りでした
わかっていても選択したサリンジャー。
そしてラスト近くで銀行のトップを殺すことをためらうサリンジャー。
どっちの苦悩もジレンマも見ててわかる感じ
「仲間の復讐のため」って明確な目的であっさり殺せるマフィアの方が幸せっぽい

そんな蟠りが残る映画ではあったんだけど、
見てるこっちをちゃんと納得させるあたり、しっかりしててイイ映画だと思います
IBBCの殺し屋(始末屋?)との撃ち合いのシーンも
ガラスと回り階段と建物の”白”の使い方が効果的で
銃撃シーンには珍しく、均整のとれたスタイリッシュな美しさがありました

主演のサリンジャー(クライヴ・オーウェン)は、
撃ちまくり映画 シューテム・アップ で主役やってた人です
モニカ・ベルッチの相棒ね
あと、 エリザベス ゴールデン・エイジ では、女王が惚れた冒険家、
ローリー卿の役をしてました。
エリザベスの時よりくたびれたオジサンだったのは役の上、仕方ないんでしょうね
このサリンジャーには、エリザベス、絶対、惚れないと思うもん