
これは今朝の聖書の箇所。聖書でもよく知られた御言葉のひとつだろう。イエス様は、悪魔から誘惑を受けた際に「人はパンだけで生きるのではない!」と仰った。その元となる御言葉だ。人は何によって生きるのか。今、まさにそれを考える事態になっている。そんなことを黙想した後、コンピュータをつけると目の前にはアンパンマンの絵。

アンパンマン作者のやなせたかしさんは、聖公会のクリスチャン。アンパンマン誕生の背景には、戦中戦後の深刻な食糧事情があると聞いた。その頃彼は、空腹を抱えながら「食べ物が向こうからやって来たらいいのに」と思っていたそうだ。この飢えの体験から生まれた「困っている人に食べ物を届けるヒーロー」がアンパンマン。やなせさんご本人が、かつてインタビューで「究極の正義とはひもじいものに食べ物を与えることである」と仰っている。今朝の黙想と重なって、この言葉の奥の深さを見る。人は何によって生きるのか。人は何が満たされずにひもじさを感じるのか。その答えが今日の御言葉にある。


