只今、23時05分。
本来なら特大タマンと激戦を繰り広げてるはず?の時間帯なんですが、なぜかJCAは那覇市内のホテルでビール飲みながらこの記事を綴っております、、、。
まず初めに本日はちょこっと長~い?ストーリーになりそうなんで、お暇な方のみお読みくださいまし。(笑)
それでは改めて8月26日の始まりで~っす!
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太陽カンカン照りだった昨日に比べると曇りの今日はと~っても過ごしやすいです。
予定の関係上早くも今夜がラストチャンスとなるので、再び釣具屋の店員さんお勧めポイントその2として教わった「古宇利島」へと車を走らせます。島と言っても近年大橋が開通して本土から陸続きで行けるようになっており、あっという間に上陸!
「橋を渡ってすぐ東側に広がる階段状護岸付近」と伺っており、詳細はわたくしめの
本能のおもむくまま目で見て戦場選びをしようと思っておりやんす。
ありました、ありました!これが「階段状護岸」ですね。
実績があるんでしょう!
平日、まだ明るいうちなのにも関わらずすでに数人が夜釣りの準備に入っております。 とりあえずキョロキョロしてると車がなんとか進入できそ~な獣道っぽいんものが奥へと続いてるのを発見!?興味本位でどんどん進入してみることに。っていうかUターンするスペースも無いので行けるとこまで行くしかなかったのが現状だったんですが。(笑)
そして行き止まり。
ただ少し広くなっており方向転換は可能で、かつ地元らしき車も一台止まってます。
なぜこんな辺鄙な所に?と思えば脇からまだ先に進める小道があり、奥にはなんと!
美しい小さな砂浜がありました!
ここはヤドカリがたくさんおり通称「ヤドカリビーチ」と呼ばれているようです。
(↑ 帰り道に購入したタマン釣りの本に紹介されておりました。)しかしこの時点では
も、もしかして地元のみ知る穴場スポット!?なんてかなり内心大喜びだったんですがね~、、、。(笑)
どうやら止めてあった車の持ち主は、背丈の低い木々や葉っぱなどを付近で採っておられたみたいです。あの階段状護岸で狙えるならここでもOKだろうと思ったJCAは陣を張る事にし早速攻撃準備にかかります。そんな中、子犬を連れた優しそうなおじいちゃんが釣具と簡易ハシゴ持参で入ってこられました。
「こんにちわ~!おじいちゃんは何釣るんですかぁ?」
「わしら地元のもんはなんでも食べれる魚ならいいんよ。」
「実は沖縄へ釣りに来てるんですが、ここって夜タマン釣れますか?」
「あ~、タマンおるよ。たまに釣ってる人おるわ。エサはサンマがええよ。」
やはりビンゴ!
逸る気持ちを抑えながら底の状態など明るいうちにある程度把握すべくチェック、おじいちゃんはハシゴでサイドにある岩場へよじ登って釣りを開始されてます。
見えるかなぁ~?奥の岩場先端に竿出してるのが。
強風の予報が出されてたものの風裏に位置しているようでベタ凪、コンディション的には最高の夜を迎えられそうな予感だったんですが、、、。
ガシャ~ン!!!ゴロゴロ!?
この時沖縄にいらっしゃった方なら誰もが体験されたはず!暗くなると同時に一気に天気は豹変!恐ろしい雷雨となり稲光&稲妻も近くに来てるようで目ではっきり見えます。
その時です!JCAの真正面の沖にあるリーフに雷が落ちたんです!いや、落ちたかどうかわかりませんが海面に稲妻が走りました!!!
こりゃやっべ~な~。このままじゃ危ないわ。
タマンより身の危険を感じる程のひどさなので、稲光のタイミングを見計らいながら砂浜に突き立ててた竿を急いで片付けてゆきます。そしてなんとか撤収準備OKっていう時、あることにわたくしめは気付きました。
そういえば岩場のおじいちゃん見てない!
真っ暗でキャップライトも持ってなさそうだったし、心配になり集中豪雨の中急いで岩場へ見に行ってみます。すると、砂浜におじいちゃんが倒れているではないですか!?
「おじいちゃん、おじいちゃん、大丈夫ですか!?」
「・・・ あぁ、、、大丈夫、、、。いてて、、、。」
キャップライトを付け様子を見ると少しお酒が入っているよう。とにかく全身ズブ濡れな上岩場から落ち切ってる部分もあるみたいなので下手に動かさず近くの岩にもたれ掛からせ聞いてみました。
「おじいちゃん、真っ暗だけど帰らないんですか?ご自宅はどこですか?」
そこまでの泥酔でもなく受け答えはしっかりできるおじいちゃん曰く、家の者に車で送ってもらい迎えにも来てくれるらしく待っているとこの事。しかし携帯電話で何回連絡しても繋がらないという、、、JCAの車で送るか?とも考えましたが体が痛いようで
歩けません、、、。
また拍車を掛けるかのように、ますます雨は痛いくらいに激しくなり雷鳴はすぐ真上で轟いております。このままではらちが明かないのでおじいちゃんの了承もらい携帯電話の電話帳に入っている人、一人一人名前を読み上げ他に誰か近くで迎えにきてくれそうな人を探しました。
数人いた候補のうち電話に出たのは一人のみ、近所にいる娘婿と名乗る方が今からすぐ来てくれるという。そして約1時間後やっと車のヘッドライトの灯り見えて一人の男性がいらっしゃいました。もちろん懐中電灯で砂浜を探すかのように入ってこられたのでわたくしめがキャップライトを付け先導します。
「このアホんだら~!!人に迷惑かけるな。怪我するくらいならそのまま溺れ死んでくるか、歩けないなら這ってでも自分で帰ってこい!!!」
子犬は蹴り飛ばされてました。
「・・・・。」
確かにお酒は少々入っているかもしれませんが、あんな親切でしっかりされてる
おじいちゃんが危険伴う悪天候の中怪我までしてるんだしもう少し優しく、
せめて一言くらい「大丈夫か?」と言葉を添えてもいいような気もしましたがもちろん
わたくしめはあくまで他人なので何も言いませんでした。
釣りをするにあたって、あくまで自己責任において出撃する否かの判断は求められます。ただ、、、ここまで送った人間がちゃんと迎えにくると言い残しておきながら、真っ暗かつ誰が見てもすぐに危険!と判断できる状況下になっても依然ほったらかしってのもど~なんでしょう?それに歩いて帰るたってこんな外灯一つ無い真っ暗闇にあの上り下り激しくクネクネとぬかるんだ小道をど~やって?そんな疑問なんかも浮かびましたがとりあえずは無事にお帰りになり一安心。
ってなわけで長時間付き添いズブ濡れになったわたくしめも、お礼をと言われましたが
丁重にお断りし急遽那覇市内でホテルを取り休むことにしたのでした。
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