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取らぬ狸/たばこ1000円、4兆円の税増収=日本学術会議が試算

2008-06-22 00:52:01 | ニュース
こんな甘い試算してるから、行く先間違えるんだよなあ。











たばこ1000円、4兆円の税増収=日本学術会議が試算(抜粋)
2008年6月20日 時事通信社

たばこ関連税の大幅引き上げを目指す超党派の

「たばこと健康を考える議員連盟」(共同代表・中川秀直自民党元幹事長、前原誠司民主党副代表ら)は

19日、参院議員会館で会合を開き

医学的な立場から喫煙規制を求めている日本学術会議から

意見を聴取した。


<同会議>
①1箱1000円に値上げすれば4兆円程度の増収が見込めるとの試算を示した
②現行のたばこ関連税は、1箱(20本入り、平均300円強)当たり約175円

(試算)
価格が600円になるよう税率を上げた場合
 →喫煙人口は現在の3600万人から3300万人
 →たばこ消費量は2700億本から1850億本

 →現在2兆2000億円の税収は4兆3400億円に増

価格を1000円にすれば
 →喫煙人口は3100万人
 →消費量は1440億本に減るが
 →税収は6兆2600億円に増 











タバコを

1000円にすると

喫煙人口は

14%減

本数は

49%減

半分になるってワケ。



こんなに高いのに

「タバコをやめる人数は2割もならない」

ということらしい。



つまり

やめずに

「本数を減らす」

と予想してるわけ。



リアルに考えてみよう。



ヘビースモーカーの場合

1日3箱吸ってた人。



たばこを250円として

250円×3=750円

これが1ヶ月分では

750×30で

22500円。



すでに

結構高いですが

「趣味の範囲」

ではあります。



しかし

一気に4倍の価格となると

22500円×4ですから

9万円です。



1ヶ月9万円?



東京でも

「部屋が借りられますね」。



差額は

約7万。



これを

6万としても

お小遣いの多い人じゃないとムリですよね。



ただ

ヘビースモーカーというのは

「たばこをやめられない人」
「やめる気がない人」

がほとんどでしょうから

もしかしたら

「あまり本数を減らさない人」

もいるのかもしれない。



とはいっても

「無い袖は振れない」

ですから

全体的には

3箱吸っていても

「1箱から1箱半」

て量になるんじゃないでしょうか?



ちなみに

1日1箱でも

1ヶ月で

3万円ですから

出費は

「3割以上の増」

キツイですね。



次に1日1箱程度の人は

どうでしょう?



250円×30日は

7500円。



この位なら

十分「お小遣い」ですね。



これが

1000円になると

7500円×4

3万円です。



「3万円の恋」

なんてのもありましたが

3万円のお小遣いの人が

3万円タバコにつぎ込むなんて

ありえない。



当然、本数を減らすわけでしょうが

記事のように消費を半分にすると

15000円。



2日に一箱です。



吸う量としては

「少し減ったからいい」

程度ですが

お小遣いから

さらに7500円の出費は痛い。



飲み会2回分はありますよね。



さらに

残った1万5千円じゃ

大人の「ほしい物」

はほとんど買えないでしょう。



もっとも

1日1箱の人が

みんな3万円のお小遣いというわけではなく

もっともらってる人もいるでしょう。



そうすると

「まあ、仕方ないか」

という人も中にはいるのかもしれません。



最後に

「少ししか吸わない人」。



2日に1箱の人は

もともと

月に3750円しか

かかっていません。



しかし

1000円になると

一気に

1万5千円です。



前回、タバコについて書いたんですが

その時も言いました。



同じペースで喫煙した場合

年間での差額は

13万5千円。



パソコンや

プラズマが買える金額です。



たとえ

量を半分に減らしたとしても

年間の出費は

7万円くらい増えるわけです。



ところで

この人たちは

喫煙量を半分に減らすと

4日に一箱です。



これはもう

「吸っても吸わなくても同じ」

という感じじゃないでしょうか?



加えて

もともと

「そんなに吸わなくても耐えられる人たち」

ですから

みなさん

「一気に禁煙に向かう」気がします。



となってくると

「日本のタバコ」を支えるのは

ヘビースモーカーさんと
1日1箱程度の人たち

ということになります。



しかし

1日1箱の人も

本数減らしたとしても

250円時代と比較しての出費増は

7500円×12で

1年に9万円です。



9万円もあったら

なんでもできますよね。



果たして

それでも

タバコを吸い続けるのでしょうか?



さすがに

バカバカしくなってきませんかねえ?



ところで

最近の風潮ですが

スモーカーは

「迫害されるようになった」

と思いませんか。



道でも
会社の中でも
公共施設でも
タクシーでも

タバコが吸えないので

「公園」や
「家のベランダ」で

ホタルになってます。

(それでも疎まれてます、もちろん)



こんな状況ですから

「もうタバコやめたら」

なんて家族に言われたら

イチコロじゃないでしょうか?



しかも庶民は

お金に敏感です。



「ガソリン代が倍になったら」

車の売れ行きは

「がた落ち」

ガソリン消費量も

「目に見えて減って」

出かけるには

みんな

徒歩
公共交通機関
自転車

です。



他の物価だって

高騰してるわけですから

そんな状況で

「都合のいい搾取」

だと分かってる

「馬鹿馬鹿しい」税を払いたいと思う人間が

どの位いるのでしょうか?



やっぱり「禁煙」でしょう。



すばらしい。



「喫煙者の大幅減」

成功です。



しかし

そうなると

どう考えても

記事のような「税収アップ」にはならないでしょうねえ。



まあ、このハナシ

前提からして

おかしいわけですから

当然の結果だとは思います。



物価は上がる。
給料は上がるどころか下がり
景気も下り坂。



そんな状況じゃあ

庶民の方々は

「逆さにして振ったって、鼻血も出ない」はず。



なのに

なんで

「タバコに払う税金だけはある」

と考えたんでしょうか?



全く理解できない。



明らかに税収は増えない。

しかし

一つの産業は

確実に斜陽化するでしょう。



タバコ産業です。



JTは大きいから

何とかやってけるかもしれない。



しかし

「タスポが普及しなくて」つぶれるタバコ屋さんとか

この税制導入で

「売上げが激減」して

やっていけなくなる農家はどうでしょうか?











いいかげん、近視眼的な政治はやめてもらえませんか?
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