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悪気のない殺人/理事長ら2人を逮捕=高齢者施設10人死亡火災-業務上過失致死容疑・群馬県警

2010-02-11 12:07:14 | ニュース
無知の罪。











理事長ら2人を逮捕=高齢者施設10人死亡火災-業務上過失致死容疑・群馬県警(抜粋)
2月10日 時事通信

群馬県渋川市の高齢者施設「静養ホームたまゆら」で昨年3月

入所者10人が死亡した火災で

県警は10日

業務上過失致死容疑で

施設を運営するNPO法人「彩経会」の理事長(85)、理事(73)の両容疑者を逮捕した。


<県警>
①容疑者(理事長)は「責任は私にある」と供述
②容疑者(理事)は「入居者のことを考えて行動していればよかった」
③いずれも容疑を認めている

④2人の逮捕容疑は、施設の構造や消防用設備、職員体制の改善、避難訓練をして入所者の安全を確保する注意義務を怠り、何ら措置を取らずに運営を継続
⑤この過失により、昨年3月19日午後10時45分ごろ発生した火災で、入所者を避難させられず、9人を死亡させた疑い

⑥火災の際、10人の死亡が確認されたが、県警は、このうち1人については、火元近くにいたため、過失がなくても救出は困難だったと判断


無断改築などが原因で避難できなかったとみられ

県警によると、壁に耐火材を使用していなかった。

入所者の徘徊(はいかい)を防止するため

建物内の引き戸につっかえ棒をすることもあり

火災当日は3カ所の出口を外から施錠していたという。



 

みんなの感想(話題ランキング)

2010年2月10日 19時45分pin*****さん
私もそう思う587点私はそう思わない33点
こいつ等も老人じゃねえか。
恐ろしいな。

2010年2月10日 19時40分hid*****さん
私もそう思う472点私はそう思わない91点
とんでもない経営者だ。厳罰にすべきである。

しかし経営者だけの問題でもない。社会の縮図でもある。必要なところへ必要な人材もカネもないという側面も見逃せないだろう。

2010年2月10日 19時51分was*****さん
私もそう思う353点私はそう思わない33点
無断改築って、県や市の担当部署はどんな監査をしていたんだ?
火災や地震などの緊急事態では、高齢者は自力で逃げ出すこともままならない人も多いはず。
福祉施設では避難訓練や職員の研修などで防災意識を高めないといけない。

2010年2月10日 19時42分z_d*****さん
私もそう思う246点私はそう思わない70点
逮捕は当然だな。

2010年2月10日 20時38分eta*****さん
私もそう思う162点私はそう思わない6点
この事件は、発生当初から責任逃れせず罪を認めていて
大分評価されていたのに、その事実も忘れ去られ
記事のままにしか受け止められていないとは・・・・。











この事件は、発生当初から責任逃れせず罪を認めていて
大分評価されていたのに、その事実も忘れ去られ
記事のままにしか受け止められていないとは・・・・。



こういうコメントの立場が

本来、自分の考え方なんだけど

今回はちょっと違う。



「施設の構造や消防用設備、職員体制の改善、避難訓練をして入所者の安全を確保する注意義務を怠り、何ら措置を取らずに運営を継続」



こういうことが

いかに重大な結果を生むか

まったく考えず(もしくは知らず)

運営してきたことの罪。



本来、こうした建物の運営には

「防火管理者」

というものが必要であり

「防火管理者」は

安全な運営に必要な知識

つまり

「消火設備の使い方・設置義務や避難導線の確保」などを

持っているはずなのだ。

(ちなみに今は「防災管理者」となっている)



しかし

2日程度の講習を受ければ

資格を得ることができるし

その内容が重要であるということを意識しなければ

何の役にも立たない。





「無断改築って、県や市の担当部署はどんな監査をしていたんだ?」




このコメントは正当で

確かに

そうした意識の欠如などを補うために

「監査というか立ち入り検査」

などがあるわけだけど

実際には

あまりにもたくさんの建物が存在するわけで

そう理屈通りに行かないのが

現状ということだろう。



実際

過去の例を考えると

「歌舞伎町の雑居ビル火災」の後は

法令が厳しくなったり

調理場から出火したカラオケ店での火災や

大阪の個室ビデオでの火災なども

大きな話題となった。



カラオケの例では

「倉庫からカラオケボックスに用途変更」しており

申請などを行っていないことから

本来、消防法などで厳しい検査を受ける対象になっていなかったことも

大きな要因だし

大阪の個室ビデオでの火災では

通路が異常に狭く

また

「1方向にしか避難できない」

という「避難が非常に困難」な状況であったことが

分かっています。



確かに構造的な欠陥であれば

検査で洗い出すこともできますが

例えば

個室ビデオでの火災では

「段ボール箱が積まれるなどして通りにくい(ウイキペディア参照)」

というようなこともあったようです。



このような危険な使用方法については

「消防検査」

では見つけにくいですし

カラオケ店のように

「用途変更の上、届出なし」では

お手上げです。



今回の例では

「無断改築」などが

まさに、そうです。



また

「入所者の徘徊(はいかい)を防止するために建物内の引き戸につっかえ棒をする」

なんてことは

ほかの施設にもありそうで

問題の深さを感じます。



いずれにしても

後になって

「責任を痛感」したって

亡くなった命は帰ってきません。



その罪深さは

「ただ、悔やめば済む」

というものではないように思えます。



結局、一番大きな問題は

「悪意はないが意識も低い経営者」でも

こうした施設を運営できてしまうということでしょう。



結論はといえば

これまたお決まりの

「自分の身は自分の身で守れ」

ということになります。



入所するときに

「管理体制が万全か」

を自分もしくは家族が

十分に確認するしかないでしょう。



それでは

身寄りのない認知症の老人は?



こればかりは











運の悪さを嘆くほかないのかもしれません。
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