傷だらけの天使のスローなブログ
ON THE ROAD
言葉との出会い
こちらのブログのタイトル名なのだが いい言葉だ。
同じ意味の言葉はいっぱいあるが、この言い方は好きだ。
目の前にぶら下げておくより、心の視界の隅に置いておきたいと思う。
イラスト提供
さん
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純喫茶
昭和40年代~50年代の懐かしい味が飲めるこのシリーズの商品はとても楽しい。
今日飲んだのは『純喫茶サイフォン式』・・・アイスで飲んだが次回はぜひホットで飲みたい。
味についての感想はその時にでも書きたい。
(なぜなら冷たいのなら同じ復刻堂の『アイスコーヒー』に軍配を上げるから
それでも甘さが後を引かないし他と比べれば十分に旨いと思うが)
『純喫茶』・・・たぶん30歳前くらいの人にはあまりなじみがない単語だろう。
今のカフェやコーヒーショップ・ファーストフードが全盛になる15年くらい前までは『喫茶店』というオアシスが街のいたるところにあった。
喫茶店と一口に言ってもそのジャンルは広く、例えば流れるBGMのカテゴリーで
『ジャズ喫茶』『クラッシック喫茶』『ロック喫茶』に分類されたり
『リクエスト喫茶(店内DJブースがあり客はリクエスト曲を書いたカードを
ウエイターに渡すとその曲をかけてくれる)』や・・・
あとは『歌声喫茶』なんてのもあったし、その店の豪華なインテリアから『王朝風喫茶』
インテリア・メニューに和風ティストを加えた『和風喫茶』などと呼ばれるものまでその種類はさまざま。
エッチぽいのでは『同伴喫茶(カップル喫茶)』・・・
・・そういえば喫茶店という言葉がトレンドになった最後は80年代初頭の
あの『ノー○ン喫茶』がたぶん最後じゃない?
いやっ・・・その後『マンガ喫茶』ってのが・・・いや今時誰もそんなこといわないか
・・・『アミューズメントカフェ』だもんね今じゃ。
そんななか『純喫茶』って・・・たぶん純粋な喫茶店・・・
・・・言い換えれば普通の喫茶店って意味だったと思うが
そこではコーヒー・紅茶を中心に軽食までのメニューが用意されていて
そして何よりもくつろげる空間を街行く人に提供してくれていたのだ。
純喫茶は多少コーヒーの味にはこだわりがあったと思う(純粋な喫茶だから?)。
ダイドーの商品じゃないがいわゆるサイフォンで入れるところが
本物のコーヒーって贅沢な感じがして人気があった。
あっ・・あと純喫茶のBGMはほとんどが『イージーリスニング』ね(もしかしてこれも死語ですか)
自分は高校生の時に学校に内緒で純喫茶でウエイターのバイトをしていた。
その店のBDシャツにスリムなパンツ(まっ当時はズボンって呼んでたけどね)
の制服がとても気に入っていた。
純喫茶のメニューはコーヒー(自分のいた店はではモカとブレンドのみだったが
サイフォンで入れていた)・紅茶(レモンティのみ)・・
あとは最近めっきり耳にすることがなくなった『レモンスカッシュ』・・・
70年代後半はみんな『レスカ』って呼んでいたな。
この飲み物は最近でもあるんだろうか?
あとはオレンジジュースにトマトジュース・コーラ(全て市販のビンモノを使っていた)。
それに軽食でナポリタンとトースト・サンドイッチ・ホットケーキ。
午前中は『モーニングサービス』と言ってコーヒーとトーストがセットの
メニューもあった(たしかゆで卵が1個サービス)
店はデートのカップルやコーヒー一杯で長時間議論をしていた大学生のグループ
仕事をサボってる営業マン・出勤前のお水のオネー様。
毎日同じ席で本を読んでいる人などいろんなお客さんがやってきた。
壁がレンガでけっこう落ち着ける店だったのも人気があった理由だ。
でも今のカフェなんかと違いお客さんの滞留時間が長いのでウエイターとしては
楽だった。
確かにあの頃『純喫茶』は街のオアシスと呼べる空間だった。
やがてバブルになりそれまである程度落ち着ける暗さが好まれた喫茶店より
ガラス窓の面積が広い店が好まれはじめ・・・ファーストフード・コーヒーショップ
最近ではネットカフェが街に増えてきてやがて純喫茶はすたれていった
・・・って流れだったと思う。
日中の街の中に大人のオアシスが少ないと嘆く昨今である。
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