ウッドなベースのギター弾き

ウッドベースとギター使いのJAZZCATの、音楽どっぷりの雑話。プレイヤー受けを狙っている。

文翔館JAZZのPA裏話

2007-10-22 21:46:39 | Weblog
今回もジャズサミは付け足しPAでした。
マイクを向けたのは、Vo、WB、AGのみ。
そしてG・Pfは少しだけマイクで拾って。
そういうことで、Dr・パーカス・管楽器・EGは
全て生音。
勿論プロも同じ環境でやってもらいました。

議場ホールでのJAZZライブ音響としては、これで十分なように
思いますネ。
特にWBとPfのマイキングには今回はちょっとしたアイデアがありました。

まず、WBですが、ピックアップの音はPAラインに入れていません。
各々のピックアップの音は自分のアンプにだけ入れて、モニタリングとしてのみ
使ってもらいまして、
テクニカのPRO35Xというクリップタイプのコンデンサーマイクを
ボディの端側面に取り付け
G弦側のFホール上部を狙うようにセットしました。

あとはサンクラのミキサーで100Hz以下カットのうえ、
プレイヤーにより適宜補正した程度。
これだけで、ピックアップ音をブレンドすることもなく、
奥行きやツヤ、潤いのあるウッドらしい音をだすことができました。

ある友人のベース弾きは録音MDを聞きながら
「オレのベースって、こんなにいい音してたっけ?ほんとにオレの音?」
デジタルテクノロジー百花繚乱の時代にあっても
WBの各社ピックアップは、まだまだマイクの音に並ぶことはできませんからねー。
でもハウリの危険性は確かにありましたよ。
マージンもそれなりにはとれましたが、フェーダーには結構
注意してました。(でも今回ハウらせた覚えはないですね)

また、G・Pfですが、勿論蓋は全開。
普通マイクはペアのコンデンサーを平行に上部に2本セットしますが
今回は付け足しでもあり、なんとか一本で狙いたかったので
下面の響板を下から狙う方法を採用。
RODEのNT3というハイパーカーディオイドコンデンサーをサスペンションでサポートして重量級のミニストレートスタンドでセット。

ただし、全弦ウエルバランスのポイントはかなり難しかった。
Pf上部の弦側の音と比べれば、少々倍音成分が変化してますが
ピアノのそばで聞いている音がそのまま大きくなったような感じ。
フツウのリスナーが聞いているPfの音は
弦の上20cm上の音じゃないんだしね。
あとはEQでハイを若干補正したくらい。

ま、これだけです。

あとは、ステージ上にモニターSPを一切置かなかったのも
よかったかも。
サイドフィルからのモニターのみ。
非常にスッキリとした見栄えだったし、
モニターの出すぎによるメイン音場への悪影響・濁りが
防げましたね。

あとは、各グループとも勿論楽器バランスや音色が異なりましたが
今回は独断で、自分の好みでJAZZ音楽を作り上げた感じ。

結果、専門音響会社に頼むことなく、最小限の機材で
ライブPAすることができました。

これらの方法がベストとは断言できませんが
予算・機材が限られている状況では
なかなかの結果がだせたのではないでしょうか。















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