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映画「コットンクラブ」

2020年08月08日 | ペアダンス豆知識 Info

ヨシです。

「The Cotton Club」

久しぶりに映画「コットンクラブ」をIpad で観ました。

コットンクラブは、1920年代から30年代のNYのハーレムにあった名高い高級ナイトクラブで実際に今も、

NYのハーレムや東京にもあります。


2年前くらいに、渋谷スタジオでブライダルダンスの私のレッスンを取ったカップルhのアメリカ人男性が

NYから来たベニー・グッドマン楽団のメンバーで、東京のコットンクラブで演奏すると言ってた事を覚えてます。


この映画では、ベニー・グッドマンは登場してませんでしたが、

デユーク・エリントンやキャブ・キャロウェイの楽団も登場していました。(勿論本人ではありません)

映画の内容は、NYハーレムのコットンクラブを中心に繰り広げられるギャング同士の争いと、歌、踊りのエンターテイメントです。

そして主人公のリチャード・ギアとグレゴリー・ハインズ。


初めて見た時は、ギャング通しの争いの印象が強く、エンターテイメントが余り感じられましたが、

今回はこの映画に沢山入っているエンターテイメントの素晴らしさに惹かれました。


一時期私もコットンクラブやアポロシアターがあるブロードウェイ125丁目の近くに住んでいて、

この映画に知り合いの黒人ダンサーも出ていましたので、私にとっては興味深い映画です。


今回観て1人知り合いを発見しました。

この映画のタップダンスの振り付け師でもあるヘンリ・リ・タングのスタジオでの知り合いです。

彼女はブロードウェイに何度か出てたようですが、

ある時彼女曰く「エルビス・プレスリーの腰の動きは私のお爺さんが教えたのよ」と。


これは、多分誰も知らない面白い事実ですね。


殆どのダンスは黒人達のダンスから来たと言っても過言ではありません。

そして、私がペアダンスを行う前に特に力を入れていたタップダンスの大御所達が

グレゴリー・ハインズを中心にずらりとこの映画に出ています。


実在したハーレムのSwing streetにあった「Hoofers Club」というタップダンサーが集まるクラブでは年配の大御所達が踊っています、


グレゴリー・ハインズは、タップダンサーだったら誰でも知ってると思いますが、

映画「ホワイトナイツ/白夜」でバレエダンサーのバルニシコフがグレゴリー・ハインズとラジカセを賭けて

、バルニシコフがピロエットを10回回ったシーンは、映画で誰もが1番印象に残っているのではないでしょうか。

ここでは、実際にグレゴリー・ハインズは兄のモーリス・ハインズとも一緒に踊っています。

この兄弟は子供の時はずっと一緒に踊っていました。


兄のモーリス・ハインズはグレゴリーほど世間的には余り有名ではないですが、

今でも活躍しています。映画でハインズ兄弟の関係が実際の2人の関係の様に思われました。

そして、今アメリカを中心に言われている人種差別に対しての怒りが、

この映画でも強く訴えられています。

当時のコットンクラブは、お客は白人でスタッフやエンターテイナーは黒人。幹部は白人。

映画の中で、グレゴリー・ハインズ(黒人)は、白人に見える黒人と白人の間に生まれた恋人が

「ブロードウェイに出たい」と言った事に対して、「君は白人の世界であるブロードウェイに行きたいのか」と、怒りを現しています。

当時のブロードウェイに黒人の入れる余地は全くありませんでした。

実際には、60年代からグレゴリーは幾つものブロードウェイショーに出演しています。

さてこの映画で主人公のリチャード・ギアですが、

彼のファンでしたら1度は見てもいいかと思います。

若い頃のリチャード・ギアですが、トランペットを吹いて、ピアノを引いて、

歌い、タンゴも踊っています。そして映画の中で映画俳優としてスターになっています。

この方、多才です。映画「Shall We Dance」でも踊っていますね。

この映画を作られる時は、黒人のタップの全盛期でもあり、

私も、バレエ、モダン、ジャズ、タップも黒人のダンスのトップレベルの学校に何年も通っていましたから色々事情は聞いていました。


映画「コットンクラブ」は、初めエンターテイメントかギャングシーンをどっちを中心にするか迷ってたらしいです。

結局ギャングシーンが中心になったのですが、最初はその当時のトップレベルの黒人ダンサーは全員出てたらしいです。

私としてはダンサー全員見たかったです。

リチャード・ギアの母役で、ボブ・フォッシーの妻でもあった、「All That Jazz」などブロードウェイやミュージカル映画で有名な、

グウェン・ヴァードンも少し出ています。


この映画では子供にワルツ(Box)を教えてるシーンが出て来ます。


他に本人ではないですが、チャールズ・チャップリンやジェームズ・キャグニーなどもお客として出て来ます。

又、クラブの前でや駅で踊ってお金を稼いでいる黒人の子供達も出て来ます。


リチャード・ギアはちゃんとチップをあげています。

私がNYにいた時良かった事の1つが、ダンサーという職業が尊敬の目で見られる事でした。


それであなたは何してるのと聞かれた時、ダンサーだと言うと、「いいね」「素晴らしいね」とよく言われたものでした。

最後に、この映画でクラブが幾つか出て来ますが、お客の男性は揃って皆、黒のタキシードを着ていました。

この映画は、色んな面で見応えありました。

よかったら観て下さい。観た人も違う角度から見れますよ。 

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