日本ユーラシア協会広島支部のブログ

本支部は、日本ユーラシア地域(旧ソ連邦)諸国民の相互の理解と親善をはかり、世界平和に寄与することを目的とする。

「エネルギー基本計画案」のパブリックコメント(意見公募)

2013-12-29 13:36:43 | 日記
「エネルギー基本計画案」のパブリックコメント(意見公募)
難波さんより(2013/12/27)

「エネルギー基本計画案」のパブリックコメント(意見公募)が行われているのをご存知だと思います。
公募は、年末年始をはさんで1月6日(日)には締め切られます。
まだ応募なさっていない方、ぜひそれまでに意見を送ってくださるよう、よろしくお願いします。
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=620213015

「エネルギー基本計画」とパブリックコメントについて、少し紹介させてもらいます。

このパブリックコメントは、12月6日に始まりました。
「12月6日」と言えば、参院本会議で秘密保護法の強行採決が行われた日です。
国会は大混乱し、多くの国民の目がそこに注がれている中で、「エネルギー基本計画」の原案なるものがこっそり公表され、しかもこの日から意見公募が始まったのです。
意見公募が始まったことを知らなかった人は多い、と聞いています。
そして1週間後には、計画案が経済産業省エネルギー調査会基本政策分科会で了承されました。
年が明けて1月中には閣議決定するそうです。

計画案の中身はまさに国民世論と逆コースです。大変な代物です。
原発を「基盤となる重要なベース電源」と位置づけ、「必要とされる規模を確保する」として将来にわたり原発を手放さないことを明記しています。核燃料サイクルの推進も盛り込まれました。「新増設する」という表現はないものの、これらの内容から原発の建て替え、新増設への道を開いていることは明らかです。中国電力の島根原発や上関原発、四国電力の伊方原発の行方にも大きな影響を与えます。

エネルギー基本計画は3年ごとに見直されます。
中長期的なエネルギー政策の指針となるものです。それなのに、今回の案は将来のエネルギー割合などの数値目標を示していません。再生エネルギーや省エネの数値目標さえ示さず、後回しにしています。これでは、温暖化対策にも逆行しています。「はじめに原発ありき」。それしか眼中にない「基本計画」です。

計画案は、原発をいいことづくめで位置づけています。「優れた安定供給と効率性を有し、運転コストが低廉で、運転時には温室効果ガスの排出もない」といった具合です。福島原発事故による計画停電が深刻な影響を与えたことや巨額の賠償金、除染・廃炉費用の発生、広がり続ける放射能汚染など、まるでないかのようです。一方で再生エネルギーについては「安定供給面、コスト面で様々な課題が存在する」と“劣等生”扱いです。「優れた原発」と「劣った再生エネルギー」という構図を描き、それを「エネルギー教育」の名で国民に刷りこむことまで狙っています。

原案を審議するメンバーはことし3月の段階で、原発に批判的な委員の多くが推進派の人たちに置き換えられました。それでも分科会では複数の委員から、原案に強い反対意見が出されました。複数の委員は、計画案に反対意見を併記するよう求めましたが、分科会の三村明夫会長(新日鉄住金相談役名誉会長)は「恥ずかしい」という理由で一蹴してしまいました。

世論調査でも、7割を超える人々が原発ゼロを求めています。再稼働については慎重な意見が大半です。
そんな国民世論に耳を傾けない▼審議メンバーの人事をいじっておいて原案を公表したら短期間に結論を出す▼意見公募も年末年始をはさんで年が明けたらすぐ締め切る。

これはなにかと似ていませんか。あの秘密保護法を強行成立させたのと同じような強引さを感じるのは、私だけでしょうか。

昨年9月、原発に固執する民主党政権を「原発ゼロ」表明に追い込んだのは、そのときのパブリックコメントの力でした。寄せられた8万9千通の意見のうち9割を占めた、圧倒的な「原発ゼロ」の声でした。わたしたち市民には、自分の考えを見えるようにかたちにして表明するしか、政策決定に影響を与えることができません。倦まず弛まず怯まず、前回同様に多くの方が意見を届けてくださるよう、よろしくお願いします。

難波健治

http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=620213015
パブリックコメント:意見募集中案件詳細
工業 /エネルギー、資源
新しい「エネルギー基本計画」策定に向けた御意見の募集について案件番号 620213015
定めようとする命令等の題名 -
根拠法令項 -
行政手続法に基づく手続であるか否か 任意の意見募集
所管府省・部局名等(問合せ先) 資源エネルギー庁長官官房総合政策課
案の公示日 2013年12月06日 意見・情報受付開始日 2013年12月06日 意見・情報受付締切日 2014年01月06日
意見提出が30日未満の場合その理由


関連情報
意見公募要領(提出先を含む)、命令等の案
意見公募要領  
エネルギー基本計画に対する意見  
意見提出様式  
関連資料、その他
資料の入手方法

備考
「エネルギー基本計画に対する意見」がとりまとまりました。

意見提出フォームへ

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サステナブル・コミュニティづくりフォーラム(東広島)

2013-12-29 13:23:43 | 日記
サステナブル・コミュニティづくりフォーラム(東広島)

日時 2014年1月14日 12:30~16:15(開場12:00)
会場 東広島市市民文化センター3階アザレアホール
(東広島西条西本町28-6 電話082-424-3811http://www12.ocn.ne.jp/~center01/framepage31.htm

定員 200名
参加費 500円(当日受付にて)

テーマ 社会貢献型エネルギー活用の仕組みづくりを考える~レッテンバッハ村(ドイツ)に学ぶ地域の再生~
講演 ドイツレッテンバッハ村の未来つくり~自治と自立の幸福物語~ 12:45~
講師 レッテンバッハ村長 フィッシャー氏 Wilhelm Fischer

パネル討議 バイオマスエネルギーの可能性と地域の自立 14:30~

シェアリング自由集会 17:30~19:30
主催 一般(社)サステナブル地域づくりセンター・HIROSHIMA
共催 ひろしまバイオマスエネルギーの可能性研究会 広島連塾Sus☆テラス エコネットひがしひろしま
後援 東広島市

申込書
●お名前
●所属または住所
●連絡先 電話: FAX: Eメール:
■申し込み先:サステナブル地域づくり・HIROSHIMA(略称:SusCOC)
730-0802 広島市中区本川町2-6-11 第7ウエノヤビル6階
電話・FAX:082-231-6955
Eメール:sus_terarrace@yahoo.co.jp
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