日本ユーラシア協会広島支部のブログ

本支部は、日本ユーラシア地域(旧ソ連邦)諸国民の相互の理解と親善をはかり、世界平和に寄与することを目的とする。

日本ユーラシア協会広島支部ニュース   2011年11月23日

2011-11-27 22:38:07 | 日記
日本ユーラシア協会広島支部ニュース   2011年11月23日

【ロシア少年少女民族舞踊団「カリンカ」西日本公演終了しました。】
2月12日に日本ユーラシア協会西日本ブロック会議開催の折、事務局長代行より文化交流の一環として「カリンカ」の紹介がありました。3・11の福島原発事故による、ロシア政府の日本への渡航「禁止」措置などで来日が心配されました。在日ロシア大使館、東京ロシア語学院のご尽力で6月7月上旬段階で来日実現の運びとなりました。廿日市公演、広島公演実現に向けては、そのために協力することが広島県支部連合会、広島支部総会で討議しました。公益財団法人広島市平和文化センター、日本赤十字社広島赤十字・原爆病院、広島市、広島市教育委員会の御後援に感謝いたします。あわせて舞踊団一行、関係の方々、ご来場の方々などすべての方々にお礼申し上げます。

[カリンカ広島公演]11月9日広島アステールプラザ中ホール、観客数320名、主催:日本ユーラシア協会広島支部、共催:ロシア少年少女舞踊団「カリンカ」広島公演実行委員会。広島の高校生・中学生ダンスグループ「マグナカルタ」の友情出演がありました。市民交流・平和学習として11月10日は午前中平和公園見学、慰霊碑に献花、参拝しました。午後、広島赤十字・原爆病院「慰問公演」、病院ホール150名、入院病室500名はテレビ中継で視聴。舞踊団一行は11日に東京着、12日のイベントを経て13日空路帰国の途に着きました。再会を祈念して!!

[毎日新聞福岡都市圏版より]
少年少女舞踊団:ロシアの「カリンカ」、日本初公演5日、宗像/福岡
ロシアの少年少女舞踊団「カリンカ」の日本初公演が5日、宗像市の宗像ユリックス・イベントホールである。共演が決まった地元のダンス教室と合唱団の子どもたちも本番に向けて練習に励んでいる。宗像滞在3日間のうち1泊はダンス教室の生徒宅にホームステイして民間交流を深める。入場無料だが、整理券が必要。カリンカは70年、モスクワ市で設立されたアマチュア舞踊団。団員は4~18歳の約400人。ロシアの民族舞踊を子ども向けにアレンジした踊りが中心。
これまでの公演はフランスやアメリカなど42カ国で180回を超える。ベールイ駐日ロシア大使の妻ナタリヤさんは日本公演と子どもたちとの交流を前々から望んでいたが、機会がなかった。
 公演の実現は、文豪トルストイの研究家としてロシアでも有名なデイヴィス・ふみ子さんの姉が宗像市に在住していたことがきっかけ。デイヴィスさんとナタリヤさんは旧知の間柄で、姉がナタリヤさんの思いを国際交流に理解が深い谷井博美宗像市長に相談。ベールイ大使からの正式な依頼を受け、市と宗像ユリックスが主催することになった。開演は午後2時。来日するのは、8~15歳の18人と指導者4人。1、3部はカリンカの単独で「コサックの踊り」「夕べの集い」「ロシアのマトリョーシカ」「ウクライナの踊り」など19演目。2部は7演目。リズミックダンス教室生が「カリンカ」、シンフォニージュニア合唱団が「ピースフル」の演目で共演する。入場整理券は市役所総合案内と宗像ユリックスで配布している。問い合わせは宗像ユリックス事業部094037・1483。【中原剛】(観客数1300名。)

[写真は宗像公演(左)と原爆病院慰問公演(右)]



[愛媛新聞より抜粋:松山市立勝山中学校公演] ロシア少年少女舞踊団が松山・勝山中訪問
ロシア少年少女舞踊団「カリンカ」のメンバーら26人が7日、松山市清水町3丁目の勝山中学校を訪れ、給食をともにするなどして生徒と交流を深めた。松山国際交流協会主催。在日ロシア大使を通じ、ロシア人墓地(御幸1丁目)の清掃を続ける同校への訪問の申し入れが実現した。ダンスや日本の茶道などを通して、中学生と交流を深めました。 今回の交流会は、「カリンカ」からの申し入れを受けた松山国際交流協会が、市内御幸のロシア人墓地の清掃活動を続けている勝山中学校に要請して実現しました。 生徒数700名。

[廿日市公演]11月8日さくらぴあ小ホール(観客数300名、主催:日本ユーラシア協会広島支部、(財)廿日市文化スポーツ振興事業団)、9日宮島学園(宮島小中学校)生徒数100名。生徒と交流し、今後も文通等によって交流を続けることが約束されました。公演後厳島神社参拝。

【ペアセロベ】10月30日に参加しました。

【国際交流・協力の日】11月20日に参加しました。

【ダマー映画祭 in ヒロシマ】
11月25日26日27日NTTクレドホールを会場として開催されます。

【問題提起:「日ロ領土問題解決・平和条約締結促進を目指して 事態打開の方途をさぐる」】
日本ユーラシア協会西目本ブロック会議(2011,2.12、於キャンパスプラザ京都)で日ユ協会常任理事・京都府連会長長砂實さんより提案されたものを順次掲載いたします。

I.日ユ協会における問題との取り組み
1.2010年以前
2.2010年3月以降①2010総会活動方針、②『平和条約特別委員会」設置、③『日本とユーラシア紙上でのシリーズ「ともに考えよう!日口平和条約への道」連載、④各都道府県連・支部での学習、⑤2010ブロック会議(2~5月)での共通討議、⑥シンポジウムの調催(2011.5.21、於東京。和岡奉樹、K・サルキソフ、堀江則雄、池岡均の諸氏)

Ⅱ.問題を巡る最近の情勢
1.ロシアの態度硬化M大統領の国後島訪問(2010.11.11)、副首相の続訪、M大統領の「4島はロシアの領土」発言(2010.12.25)日ソ共同宣言(1956)などは反古?!
(態度硬化の原因:日本側の無反応への苛立ち、「特措法」改正(「我が国固有の領土」)・「不法占拠」(麻生)発言への反発、国内事情<経済回復、愛国主義高揚、「強い大統領」〉)
2.日本・民主党政権の前原外相の「遠吠」・「北方領土視察」、駐口大使召還(無為無策の原因 自民党政権の硬直姿勢、チェインジ志向なし・混迷の民主政権)
3.今年に首脳会談?解決意志が双方にあるなら、抜本的な発想転換・「仕切り直し」・リセットが必要。遅延は双方に不利益だが、日本は圧倒的に不利になる。早期解決を!

Ⅲ.問題の淵源
1.第二次世界大戦後の戦後処理
①「大西洋憲章」(「英米共同宣言、1941.8.14、後にソ連も参加宣言」)・「カイロ宣言」(1943.11.27)で領土不拡大の原則」を確認、②「モスクワ会談」(米英ソ外相会議、1943,10.19~30)・「テヘラン会談」(米英ソ首脳会談、1943.11.28~12.1)を経て、「ヤルタ協定」(1945.2,11)で『千島列島がソ連邦に引き渡される」という条件でソ連の対日参戦の密約(1946年2月に公表)が成立、③「ポツダム宣言」(1945.7.26、日本の受諾8.15)、ソ連の対日参戦(8.8)、全千島およぴ歯舞・色丹占領(8.18~9.5)スターリンの北海道一部占領提案をトルーマンが拒否(8.18)〉、日本の正式降伏(9.2、ミズリー号)、ソ連が千島、歯舞・色丹をロシア共和国領に編入(1946.2.3)、④「サンフランシスコ平和条約」(1951.9.8)第2条C項で日本は『千島列島」を放棄(単独講和、ソ連調印せず、日本国会の批准(1951.10~11)、⑤「日ソ共同宣言」(1956.10、国交回復にとどまる)


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エントロピー学会・関西セミナー 原発問題・連続講座

2011-11-25 22:33:57 | 日記
エントロピー学会・関西セミナー 原発問題・連続講座
「温暖化言説は原発推進のため‐マンハッタン計画から福島事故まで‐」
二酸化炭素による地球温暖化の脅威という言説は、原発推進のためだ。
IPCC(気候変動に関する政府間パネル)のパチャウリ議長の発言などからそのことは明らかだ
が、まだその認識は進んでいない。この講座では、対談形式で原発推進論の歴史的起源を探る。

<対談>中尾ハジメ氏(京都精華大学)vs室田武氏(同志社大学)
【日時】2011年11月26日(土)14時~16時30分
【会場】同志社大学新町校地「尋真館」6号室
    京都市営地下鉄「今出川」駅より北西方向に徒歩約7分。
【参加費】会員・非会員同額
/予約不要一般:500円学生・大学院生:無料(会員以外の皆様の参加も歓迎します。)
【主催】エントロピー学会・関西セミナーホームページ:
http://kansemi.jp/
エントロピー学会ホームページ:
http://entropy.ac/
【お問い合わせ先】同志社大学経済学部和田喜彦
yowada@mail.doshisha.ac.jp電話
Fax:075-251-3582
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「自然エネルギーの今後」

2011-11-22 23:20:35 | 日記
「自然エネルギーの今後」
北海道大学・九州大学第7回合同活動報告会
日時:12月6日13:30-18:00
場所:東京都千代田区の都市センターホテル 
「地熱エネルギー」の研究開発と利用についての講演もあります。
http://www.godo-ac,jp 
自然エネルギーの今後/九州大学・北海道大学 第7回合同活動報告会
  日時:2011/12/06(火) 13:30~18:00
             (交流会 18:30~20:00 交流会は有料)
  場所:都市センターホテル 東京都千代田区平河町 2-4-1
      (最寄りの地下鉄駅:赤坂見附駅、永田町駅)
                           入場無料  
  プログラム
  13:30-13:50 両大学総長挨拶
  13:50-14:00 文部科学省ご挨拶
  14:00-14:30 両大学理事活動報告
  14:30-15:30 研究発表(政策的側面から)
     「エネルギー政策の転換と再生可能エネルギーの展望」
         吉田文和 北大院・経済学研究院・教授
     「脱 原発依存のエネルギー供給システム構築に向けて:
        市場によるインセンティブ活用の重要性」
         堀井伸浩 九大院・経済学研究院・准教授
  15:30-15:40 休憩
  15:40-16:40 研究発表(技術的側面から)
     「燃料電池研究紹介と我国の将来エネルギーシステム展望」
         近久武美 北大院・工学研究院・教授
     「地球からの贈りもの『地熱エネルギー』の研究開発と利用
         ― 現状と今後の可能性 ― 」
         江原幸雄 九大院・工学研究院・教授  
  16:40-16:50 休憩
  16:50-18:00 講演者によるパネルディスカッション
         テーマ「再生可能エネルギーの展望」
          パネリスト
           近久武美 北大院・工学研究院・教授
           江原幸雄 九大院・工学研究院・教授  
           堀井伸浩 九大院・経済学研究院・准教授
          コーディネーター
           吉田文和 北大院・経済学研究院・教授
  18:00-18:30 休憩・移動
  18:30-20:00 交流会 ※交流会は有料

申込み・問い合わせ窓口 申込期限11月25日(!!!) 
      北大: suishin@general.hokudai.ac.jp
      九大: kisgodo@jimu.kyushu-u.ac.jp
      HPからも申込み可能  http://www.godo-ac.jp
      詳細はHPで閲覧可能

[主催]北海道大学、九州大学
[共催]北大連合同窓会・東京同窓会、九大同窓会連合会・東京同窓会
[後援]学術研究懇談会(RU11)
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加納誠さんより

2011-11-22 23:18:48 | 日記
加納誠さんより

*2011年3月11日以降に起こったこと***
*―その後に人々が求めていること―***

*地球環境緑蔭塾代表*(前山口東理大教授)* 加納誠*
<1129makotokano@gmail.com>

広島への 原爆投下からちょうど3年経った1948年8月6日、朝日新聞大阪
本社版は「原爆症完全に消滅」という見出しで、被爆者の診療にあたって きた
広島逓信病院長の次の談話を紹介した。

「(内科的疾患としての)原爆症は既に消滅した。われ われは爆弾症から解放
されているという学問上の事実を確認し、平和記念日を明るく迎えたい」こうし
た楽観的な記事はこれが初めてではな かった。

~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~  ~ ~ ~

占領期、被爆の惨状を語る報道がメディアから姿を消す 一方で、原子力の危険
性を実際より小さく見る記事が時折、新聞、雑誌に掲載された。

―――以 上、朝日新聞東京本社版2011年11月2日記事より

上記は世 界で初めて原爆の惨禍を受けた日本の、報道のその後の動きを反省を
込めて振り返った記事である。広島、長崎、福島と続く日本の原子力災害 の教
訓を、犠牲者への鎮魂を込めて、今こそ我々が世界に発信して行かなくてはなら
ないのではないか?

私は 2011年3月11日の東日本大震災のNewsを、環境 問題国際会議会場で
ある国立沖縄高専の事務棟に在るTVの臨時 ニュースで知った。その後の大津波
による未曾有の惨事がReal Timeで流され るなか、翌日、緊急実施された福島第
一原子力発電所のベント弁開放でも間に合わず、電源喪失・冷却機能麻痺等に
よって、最も恐れていた水 素爆発が起こった。

  私は、我が国歴史上かつてない地震・津波・原発事 故という3重の大惨事
に直面して、慄然と成ると共に、その後の原発事故の報道を細心の注意を持って
追い続けた。

それに関 する、東京電力、原子力安全保安院、政府当局の会見は、“安全に問
題は無い”見解であ り、その後も曖昧な報道を延々と聞かされることになったの
は全国民が知るところである。しかしその過程で断片的に示された、刻々と変わ
る 原発の客観的状況からは、紙面にはあからさまには表れないものの、実は深
刻な状況が生まれつつあることを、私は戦慄と共に思い知らされ た。

つまり、原子炉冷却系の主系統のみならず予備系統を含む全ての冷却系の作動不
能に加 えて、炉内圧力上昇、炉温の異常上昇、周辺放射線濃度の高騰その他、
を総合判断すると核燃料のメルトダウンが確実に起こっていると判断し た。

私は原子 力の専門家では無い。高校物理と大学理工系初年度の物理が解ってい
れば、誰でも判断出来る事柄であったのでは無いかと思う。もっとも、生 徒の
高校物理の選択率はせいぜい30%、更にその中から理工系大学に進学する学生
は、もっと少ないという憂うべき現状なのだが、それでも 報道の裏に潜む真実
を予測できた人はかなりいたはずである。

 にも拘らず、科学系担当のジャーナリストも含めて、 的確な報道を提供して
いたメディアは少なかった。なかんずく、世に言う“原子力村 の科学者・スポー
クスマン”達はこの 期に及んでも、安全神話の枠内からの発言に終始した。

その発言の結果責任は、日本の科学技術リテラシー確立の前途に重大な暗雲をも
たらし ている。現在、その負の影響は高まりこそすれ、消し去ることが不可能
にまで深刻に成った。所謂、原子力村の責任者達はもとより、専門家・ 科学者
の発言に対して、多くの市民、とりわけ乳幼児を抱える母親達の不信感は頂点に
達しようとしている。

今日、多くの人々の関心は、「誰の言うことが正しいのか?」「今、本当には何
が起 こっているのか?」「安全な放射能被曝基準は、どれなのか?」「どの食
物が安全で、どの地域が安全なのか?」と言った切実な問題に集中し ている。
そして東電・原子力安全保安院・政府当局は勿論のこと、今日までの科学者コ
ミュニティからの情報発信が曖昧で、何を本当に信用し て良いか人々が大変な
不信感を抱いている。

今こそ、現状に危機感を持つ人々・正しい認識を持つ科学者コミュニティが立ち
上が り、正しい科学的認識(科学的リテラシー)を基に、復旧・復興への足音
を響かせなくてはならない。事実に基づく客観的状況を人々に伝え、 正しい判
断力を持って貰わなくてはならない。

今年の世界文化賞を受けた指揮者の小澤征爾が、受賞者会見で

「僕の先生達はよく、『知らないことはよくないことだ、罪だ』と言っていまし
た」と切り出し、原発事故について語り始めた。

「僕は、原発は地球を汚さないし安いし、人間が考えた素晴らしい物だと言わ
れ、そう信じていた。それは、知らなかった訳です。前 にも事故があったけど
ピンとこなくて、また起こるとは思っていなかった。要する、本当に知らなかった」


その上で、今年この賞を日本人である自分が受ける意味につ いて、

「だから、僕にとって今年は非常に恥ずかしい年。その年に賞を貰うことは、運
命だと思っています」と話した。――――同じく朝日新聞東京本社版2011年11

月3日記事


小沢征爾氏の赤裸々な告白に対して、東電・原子力安全保安院・政府・科学者コ
ミュニ ティは正面から答えなくてはならない。環境科学リテラシーの確立を目
指さなくてはならない所以である。

 其のための、地味ではあるが大切な動きが始まっている。その中の小さな試み
の一端を、今回の講演でお話する。地球環境緑蔭塾の ささやかな歩みを捧げたい。


“原子力平和利用スローガン”の裏に潜む危険性に対して、 一生を掛けてアンチ
テーゼを訴え続けた故高木仁三郎博士の、貴重な努力を無にしてはならないので
ある。


--
******************
加納 誠: 地球環境緑蔭塾代表
〒226-0015:横浜市緑区三保町1577-1、 Tel&Fax: 045-934-1129
山口支部 〒756-0817: 山陽小野田市小野田4837-1 Tel&Fax: 0836-39-3320
E-Mail: 1129makotokano@gmail.com  
URL:http://www.ed.yama.tus.ac.jp/mkano/main.html
Makoto KANO
Director of Earth System Ryokuin-juku
1577-1 Miho-Cho, Midori-Ku, Yokohama 226-0015, Japan
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ダマー 映画祭 in ヒロシマ 

2011-11-21 08:58:27 | 日記
ダマー 映画祭 in ヒロシマ 
ご挨拶
今年3月に発生した東日本大震災で亡くなられた方のご冥福を心よりお祈りし、被災されたみなさまにお見舞い申し上げます。
「ダマー映画祭inヒロシマ」は2009年12月に広島市で初めて開催した国際短編映画祭です。昨年は広島市、福山市、山口県岩国市の3都市で開催しました。今年も11月に映画祭を開くことが決まり、本日よりコンペティション作品の募集を始めます。
東日本大震災の直後、このような未曽有の災害に直面した日本で映画祭を開催して良いのだろうかという葛藤があり、スタッフ一同、開催の是非について話し合いました。
自粛を望む声や、規模を縮小して過去のエントリー作品を上映するといった意見も出ました。しかしダマー映画祭は、見る人に感動を与え、心を震わせる作品を集めた世界でも珍しいテーマ性のある映画祭です。「ココロとココロをつなぐ」をテーマに掲げた映画祭だからこそ、絶対に開催しなくてはいけない、開催する意義があると決断しました。
自粛しても何も生まれません。映画祭で何ができるか、映像の力で何を伝えられるかを考えていきたいと思います。また日本全体が心を一つにして踏ん張らなくてはならない時期だからこそ、続けて開催することが大事だと思っています。広島の頑張りと思いを被災地に届けることができれば、きっと東北のみなさんの元気につながると信じています。
昨年のコンペティションには日本や韓国など7カ国から79本の作品が寄せられました。今年はどのような作品が集まるでしょうか。そしてどのような感動を、映画を愛するみなさんと共有できるでしょうか。今からその感動を楽しみにしながら、開催への準備を進めて参ります。
どうぞ映画祭の趣旨をご理解いただき、本年もご支援とご協力をよろしくお願いいたします。

2011年8月20日  ダマー映画祭inヒロシマ実行委員会
DAMAH (ダマー)とは
ヘブライ語でインスピレーションを与える比喩、たとえを意味します。「Spiritual Experience」というコンセプトを敷き、人物の葛藤、心情の変化など人間の内面の描写方法に焦点をあてた作品を公募し、毎年、世界中のフィルムメーカーから多数の作品が届けられます。その中から厳選されたものを会場にて上映し優秀な作品に賞を授与します。ダマー映画祭は明確なテーマを掲げた数少ない映画祭です。
ダマー映画祭 in ヒロシマそして本年よりシアトルに加え広島でも開催する事になったダマー映画祭。世界中のフィルムメーカーがそれぞれのユニークな観点から描いた作品を「平和の象徴」である広島で上映することにより、観る人にインスピレーションを与え、ココロに響く映画祭になるでしょう。

From the Damah Film FestivalWe wish to express our deepest sympathy to the people who fell victim to the disaster of March 2011.

Damah Film Festival in Hiroshima is an international short film festival that started in December 2009 in Hiroshima city. Fukuyama city and Iwakuni city (Yamaguchi pref.) also joined last year. This year, it will be held in November and we're now calling for short films for participation in the competition.
We felt conflicted whether it would be appropriate to hold a festival in Japan, so soon after the country faced one of its most devastating catastrophe in the Tohoku region. We have discussed at length if it should be held this year or not.

Some people shared the opinion that we should refrain from holding or we should at least downsize the festival by showing only past works.
However, we believe that Damah Film Festival is a unique film festival in the world, having a specific theme and showing films that impress and touch the hearts of its audience.
The film festival with a theme of "Connecting Hearts to Hearts" should definitely be held, especially now when it holds great meaning and a message for the entire country.

Holding back would only be inconsequential. We would like to take this opportunity and see what this film festival can do for the country and the message conveyed through the power of these movies.
Also, what's important is that we continue, especially when Japan has to overcome this hard time by keeping our strength together. We believe that conveying our power and thoughts from Hiroshima to the disaster victims would give hope and encouragement to the people in the Tohoku region.

Last year, we received 79 short films from 7 countries including Japan and South Korea for the competition. We wonder what kind of films we will receive this year and how we will share this moment with our film lovers.
We look forward to sharing this inspirational and heart-warming event with you.
We hope you would understand the significance of this film festival and we would appreciate your support.
Damah Film Festival in Hiroshima August 20, 2011


What’s DAMAH?Damah is
Damah is a Hebew word meaning "inspirational metaphor." Damah Film Festival explores "Spiritual Experiences" as its theme, seeks films that are focused on portraying human inner aspects such as conflicts that we experience and emotional change, and have been receiving many films from filmmakers all over the world each year. We nominate several films from all those submitted to show at our festival and give awards to the best. Damah Film Festival is one of few short film festivals that puts up a clear theme.

Damah Film Festival in HiroshimaFrom this year, Damah Film Festival make its debut in Hiroshima in addition to Seattle. It will make an inspiring film festival for both the audience and the filmmakers by showing the films made with unique point of view of filmmakers with different cultural background.

会場:NTTクレド

①少女たちの羅針盤
上映: 11月25日(金)19:00
監督: 長崎 俊一
プロデューサー: 佐倉 寛二郎
原作: 水生 大海
脚本: 矢沢 由美 / 谷口 純一郎
音楽: 佐藤 直紀
主題歌: 矢沢 洋子
撮影: 柳島 克己
美術: 部谷 京子
出演:成海 璃子 / 忽那 汐里 / 森田 彩華 / 草刈 麻有

女子高生四人組の演劇ユニット「羅針盤」。ストリートパフォーマンスとコンクールでその名を知らしめたが、メンバーの突然の死によって活動を停止する。
それから四年の月日を経て、メンバーの死の真相と巧妙なトリックが解明され、復讐が始まる。
(上映時間: 113分)
(C) 映画「少女たちの羅針盤」製作委員会

②ジュノー
上映: 11月26日(土) 10:00
統括指揮: 津谷 静子
プロデューサー: 光延 青児・岩崎 誠
監督: 木村 真一郎
脚本: 山田 靖智
キャラクターデザイン: 岩佐 とも子
美術監督 西 俊樹

二人の少女が見た、一人の医師の物語
修学旅行で、広島平和記念公園を訪れた中学生の美依と優子。
公園の片隅にポツンと立つ「マルセル・ジュノー博士」と刻まれた顕彰碑を見つけます。
「誰?何をした人なの?」と突然ふたりは不思議な光に包まれ、意識だけが
時空を越え70年以上前のヨーロッパへー。

エチオピアからスペインへ、そして第二次世界大戦下のヨーロッパ全土へと、
捕虜の待遇改善と交換・手紙のやり取り・支援物資輸送路の確保など。
ジュノーは人道的立場から弱者の「心」を支えていきます。その姿をみた美依と優子は
問題を抱えた自分たちを省みます。

「この人、どうしてここまで人のために立ち上がれるの?」
1945年。赤十字の駐日首席代表に任命されたジュノーは原爆投下直後の
広島の惨状に驚きます。救援を訴えるジュノーに動かされたGHQは広島へ15トンの医療物資の供与を決定。博士自らも治療に心血を注ぎます。後日、ジュノーと会見したマッカーサーは彼に尋ねます。
「人のために働く原動力は何かね?」
「それは・・・愛です。」
この言葉こそ博士を見守ってきた美依と優子が探していた答えでした。博士の原動力を知ったふたりは現代に戻ります。その目には温かくも力強い愛の光が灯っていました。
(上映時間:約64分)
(C)アニメ・ジュノー制作委員会

③石内尋常高等小学校 花は散れども
上映: 11月26日(土) 12:30
原作・脚本・監督: 新藤 兼人
プロデューサー: 新藤 次郎
撮影: 林 雅彦
照明: 山下 博
美術: 金勝 浩一
音楽: 林 光
録音: 尾崎 聡
編集: 渡辺 行夫
小道具: 相田 敏春
助監督: 山本 保博
ラインプロデューサー: 岩谷 浩
出演: 柄本 明、豊川 悦司、六平 直政、川上 麻衣子、大竹 しのぶ

100歳を目前に今なお映画の未来へと向けて疾走し続ける新藤兼人。
愛とエロス、教師と生徒、戦争と平和といった自身が生涯追い求めてきたテーマはストレートに表現され、映像は天衣無縫で瑞々しく"映画界のピカソ"とも呼べる新藤兼人の新境地が観る者を圧倒します。涙と笑いで包まれた愛と友情のドラマを演じる俳優たちも豪華な顔ぶれがそろいました。小学校時代の恩師をユーモアたっぷりに演じる柄本明、若き日の新藤に扮する豊川悦司、そして新藤作品のミューズ、大竹しのぶ等を中心に、六平直政、大杉漣、原田大二郎、川上麻衣子といった常連組からベテランまでを配したオールスター・キャスト。年齢やキャリア、既成の映画文法すら超越した新藤ワールドの醍醐味を是非ご堪能下さい!!
(上映時間: 118分)
(C)2008年「石内尋常高等小学校 花は散れども」製作委員会

④3.11 A Sense of Home Films
上映: 11月26日(土) 16:00
それぞれの土地の祭り/Festivalというものは、その土地の文化、歴史、そこに生きたひと、そして、今を生きるひとたちの人生を祝福し、継承することで、そこでしかない固有の街、ふるさと、言うなればHOMEをかたち創っていくことだと今あらためて感じています。
このたびの東日本大震災を受け、わたしたちはこのあたりまえの日常が突然に奪われてしまうこともあるのだということを目の当たりにし、そこから多くのことを学ばなければならないのだと感じます。命は平等にあり、その命は奇跡的に今を生き、つながり、導かれていくということを知る。そうして、偉大なる自然を前にして謙虚にこの生活を受け止めながら、大切なものをこの世界に遺してゆきたい。それは表現の仕方こそ違えども、この地球に暮らす人類すべての願いでもあると思うからです。
今回、無償で素晴らしい作品をご提供くださった世界の映画作家、表現者の方々に心から感謝を申し上げます。彼らの表現が手を結び、地球を育んでいるというイメージのセンスオブホームをこの時代、ここに刻みます。

⑤冬の日
上映: 11月26日(土) 17:45
監督: 黒崎 博
プロデューサー: 浜野 高宏、佐倉 寛二郎
ラインプロデューサー: 岡林 修平
キャスティング: 空閑 由美子
音楽 梅林 茂
撮影: 笠松 則通
照明: 岩下 和裕
録音: 弦巻 裕
美術: 尾関 龍生
出演: 長澤 まさみ、風吹 ジュン

リサ(長澤まさみ)はカメラマンの夢を諦め実家の写真館に帰っていた。雪が舞う冬の日、現れた一人の女性(風吹 ジュン)。彼女には家族にも言えない秘密があった。それを知ったリサは…。「火の魚」「セカンドバージン」の黒崎監督が贈る人間ドラマ。
(上映時間: 28分)

⑥秘密
上映: 11月26日(土) 19:00
監督: 滝田 洋二郎
エグゼクティブプロデューサー: 間瀬 泰宏
プロデューサー: 田上 節朗、進藤 淳一
ラインプロデューサー: 福島 聡司
音楽: 宇崎 竜童
撮影: 栢野 直樹
照明: 長田 達也
録音: 林 大輔
美術: 金田 克美
出演: 広末 涼子、小林 薫、石田 ゆり子、金子 賢、伊藤 英明、篠原 ともえ、岸本 加世子

「本当にあたし、直子なのよ。信じられないのはわかるし、あたしだって信じられない... 事実なのよ。」
妻と娘に囲まれ、満ち足りた杉田平介の生活は突然終わりを告げた。
妻・直子と娘・藻奈美が乗ったスキーバスが崖から転落したのだ。病院に運ばれた妻は息を引き取り、一方の娘は一命を取りとめるが、意識が戻った娘の人格は、なんと妻だった!
「エッ! 娘が妻!?」そして始まるコミカルで切ない"娘との夫婦生活!"
妻を失った親子という世間体は保ちつつ...
突然17才の娘になったことで、そのギャップに戸惑いながらも、もう一度10代をやり直すことに新鮮さを感じる妻。一方の平介は、外見上は独身なので言い寄る女性が現れたりするのだが...。妻の手前、浮気も再婚もしない(出来ない!)。

二度目の青春を謳歌する直子に対し、疎外感に悩まされる平介。
お互いの想いがすれ違う中、二人はどうしても越えられない壁に行き詰まる。
夫婦として愛し合うことは、やはり出来ないのか。
しかし、バス事故の意外な真相が二人に大きな転機を与えた...
"自分の愛する人にとって、本当の幸せとは?"
夫と娘の肉体の間で悩む妻を見ながら、平介は大きな決断をする。
そして、運命は、思いがけない結末に二人を導いて行く...。
(上映時間: 119分)

⑦やわらかい生活
上映: 11月27日(日) 12:30
監督: 廣木隆一
プロデューサー: 森重 晃
脚本: 荒井晴彦
音楽 nido
撮影 鈴木一博
編集 菊池純一
出演: 寺島しのぶ、豊川悦司、松岡俊介、妻夫木聡、田口トモロヲ

原作は、第96回文學界新人賞を受賞した、絲山秋子のデビュー作「イッツ・オンリー・トーク」。10年に一人の逸材と言われた作者は、"癒し系"などという野暮な言葉に囚われることなく、サバサバとした語り口で、感傷を排し、ダメな人々の姿を愛情を持って描いている。
35歳・無職・独身・精神科通いという主人公を、今や日本を代表する映画女優となった寺島しのぶが演じている。人は誰しもひとりであるという、ごく当たり前であるが、ゆえに否定したい真実を、受け入れ、そして強く生きていく、新しい女性像を、軽妙に、時にシリアスに魅せている。
そして、妻子と別居し女に捨てられ主人公のアパートに転がり込んでくる従兄弟の祥一を豊川悦司が演じる。
2003年、「ヴァイブレータ」で映画界に衝撃を与えたコンビが再び挑んだ今作。荒井晴彦の脚本は、厳しくも暖かい眼差しで人生に救いを見出し、廣木隆一の演出が、平行線の関係の中のわずかな交わりを輝かせている。
(C)「やわらかい生活」製作委員会
(上映時間 126分)

⑧はやぶさ / HAYABUSA
上映: 11月27日(日) 16:00
監督: 堤 幸彦
プロデューサー・脚本: 井上 潔
脚本: 白崎 博史
音楽: 長谷部 徹
VFXスーパーバイザー: 野崎 宏二
撮影: 唐沢 悟
美術: 相馬 直樹
照明: 舘野 秀樹
編集: 伊藤 伸行
出演: 竹内 結子、西田 敏行、高嶋 政宏、佐野 史郎、山本 耕史、鶴見 辰吾

2010年奇跡の帰還を果たし、日本だけでなく世界を感動させた小惑星探査機<はやぶさ>の7年間にわたる挑戦と苦闘の日々の物語に基づき描き出す物語。
竹内結子が演じる主人公、恵は宇宙科学研究所(現・JAXA)のスタッフとしてこの偉業の一端を担い、自らの生き方も見つめなおす若き女性研究生。そんな彼女を研究スタッフ兼広報要員としてスカウトする上司を西田敏行が演じる。堤幸彦監督(『20世紀少年』シリーズ、『明日の記憶』)がメガホンをとる。
JAXA(宇宙航空研究開発機構)の全面協力のもと、JAXA相模原キャンパスでのロケのほか、〈はやぶさ〉が命がけで持ち帰ったカプセルが着陸したオーストラリアのウーメラ砂漠など海外でも撮影を行う。
(C)2011「はやぶさ/HAYABUSA」フィルムパートナーズ
(上映時間 140分)

⑨Doonby
上映: 11月27日(日) 16:00
監督: ピーター・M. マッケンジー
プロデューサー: マーク・ジョセフ、ドーン・クランツ、マイク・マッケンジー、ピーター・M. マッケンジー
脚本: ピーター・M. マッケンジー
音楽: クロード・フォイジー
撮影: ピーター・フィールド
編集: ドレイク・シリマン
美術: ボブ・ダニラ
出演: ジョン・シュナイダー、エミー・ハドソン、ジェン・ゴッゾン、ジョー・エステベス

長距離バスを降り立った、ミステリアスだが顔立ちの整った流れ者、サム・ドゥーンビーは、たちまちテキサスの小さな町で話題の的になった。
リロイ・カントリー・ブルース・バーで仕事にありついてから、持ち前の音楽の才能で町のスターになり、サイラス・リーパー医師のわがまま娘・ローラをも引きつけた。
サムは、町でやっかい事が起こるのを防ぐため、いつもいいタイミングでその場所に居合わせるように見えた。
やがて、妬みと疑惑に駆られた町の住人達が、彼がこの町に突然来たことや目的について疑いを持ち始める。
ついには、ローラまで彼を疑い始めた時、彼はこつ然と姿を消したのだった。
ほどなく、町の住人達は彼らが思っていた以上にサム・ドゥーンビーには何かがあると気付き始めた。特に、医師としての過去にさいなまれ始めたサイラスとその家族には...。





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