JA6WFM DX - CONTEST-50MHz plus 160m JCG-43012

コンテスト参加、6m/10m/15m/CW/SSB/FMオープン話題

家電品が発生する電波障害の対策事例

2009-08-12 16:33:00 | アマチュア無線
14MHz全域で24時間S-9のノイズが発生していました。一昨日総合通信局(旧電監)の現地調査によって、原因の特定ができました。
電監が対応したことを含めて、これまでの経緯は後日改めて掲載します。
原因は、お向の家のテレビ録画用ハードディスクと外国製DVDプレーヤーでした。DVDプレーヤー本体が発生する不要輻射の、法的な基準値は分りませんが僅かなレベルかも知れません。しかし、問題はコンセントから屋内配線に繋がっていることです。
その屋内配線がアンテナとなって短波帯に障害を発生していたと想像できます。

この状況どこかで聞いたことあるでしょう。例の家庭内でインタネットを利用するための「PLC装置」です。これは意識的に屋内配線に高周波エネルギーを載せているので、諸悪の根源となりうるのです。しかしユーザーはそれとも知らずに使用させられることになります。

今回の原因調査で最終的には他人のお宅で家中の電化製品を調査することになりました。たとえアマチュアが近所付き合いをうまく保っていたとして、相手方にすれば家宅調査は気持の良いものではありません。逆の立場だったらそう思うでしょう。しかし状況を理解して貰い、協力をお願いする努力は必要です。
JARLは「PLC問題で障害が発生したら対策を考える」「メーカーにクレームする」と言うような考えを示し、明らかに短波帯で障害を発生するPLC装置の販売に賛成したのです。

何らかの駆け引きがあってのことかもしれませんが。実際に障害が発生した場合の対策がいかに困難になりうるかを今回の家電品から発生する電波障害で実感しました。JARL事務局の電波障害担当の方からは色々と情報提供してもらえました。しかし連盟本体としては「口は出しても手は出さず」とも感じています。対策をどこまで考えているのでしょうか?

と愚痴はここまでで

家電品に挿入するフィルタの実験をやってみました。測定器を利用するとより正確ですが、短波の聞けるハンディ機でフィルタの効果を簡易測定しました。

画像のアダプタはノートパソコン用のAC-DCアダプタです。これをコンセントに繋ぐと、配電盤のブレーカまでノイズが届きます。屋内配線がアンテナとなっている。

アダプタ側、コアとコアの中間、そしてコンセント側でノイズの強さを比較しました。
明らかに変化がありました。


まずアダプタ側の電線にアンテナを接触してAMモード14MHzのノイズを受信ギャーガーというような音


コアとコアの中間点で受信、確かにノイズは低減


コンセント側で接触、さらに減少、1個よりは2個が効き目があることを実感


これは、上のコアと別の大型コアで効果の違いを比較する(効き目は同じかな?その程度の違い)


実際にDVDプレーヤーに挿入したのは、W1JR巻きです。

さて効果は?装着はオーナーに頼んだので未だです。

コメント