医療経済の現状

本日、家で箱根駅伝を見ながらゆっくりしていました。
その後に学会のオンデマンドで講演を観ていました。その中で興味深い講演だったのが、「医療経済の現状」

2040年には人口が減少する中で高齢者の割合がピークに達します。年少人口の減少に伴い働き手人口も減少する。今の日本の歳出の中で社会保険費は34%、過去10年で国民医療費は平均2.4%増加している。2040年に向けて医療業界は業務の効率化、かかりつけ医機能、タスクシフティング、負担軽減などを進める必要があります。人手不足について看護師や薬剤師(医師はまだ確保できるようです)を確保するのにどうしたら良いか？との質問がありましたが、演者の回答は医療機関としては人件費を抑制したいと思うが、一番の確保方法はやはり給与のベースアップとの事でした。

人口減少は経済的な面で低下する事になり、人口増加のための政策も効果はなさそうで社会保険料増加も仕方がないところではあります。2024年は保険点数が改定され、医療費抑制の方向に進むと思われます。医療経済は厳しくなると思われますが、個々の医療機関も経営を工夫していく必要が出て来ます。
2024年も始まったばかりで、内容はシビアですが、我々個々の医療機関は粛々と診療していきます。