巨木には神が宿ると、僕は何の違和感も無く思っている。自然豊な四国には、多くの巨木がある。特に杉と楠は案外身近なところで見られる。神社やお寺に多く残っているのだ。写真は香美市神母ノ木の大楠。物部川の畔の神社にある。楠の木は杉桧等の針葉樹と違い、四方八方に力強く枝を張り巡らせ、確かな意思を持った生命体のように見える。我々の作る家に使う、50年前後の杉丸太にはこの様な神性は感じないが、山で木を切り倒す時には、命を伐っていると確かに感じる。50年の木の命には、まだ神性はないが、確かにその生きた時間は感じらる。製材すると、その時間が感じにくくなるのは否めない。丸太のまま使う事は、熱狂的なファンも多いが、その大きさに拒否感を持つ人も多い事は事実。しかし丸太をそのまま使う事は、理にかなっていると私は思う。丸太は製材すると、バランスが崩れ、反ったりする。強度は辺材の部分が強く、その部分を取る事はもったいない。丸太のまま梁や柱に使う事で、強度に優れた建築になる。神の宿る木は、板に挽くより、丸太のまま使おう。そうすることで、家の寿命は格段に延びる。生命を感じる家を建てよう。機械で快適な生活環境を得れる現代こそ、機械に頼らずとも、快適に暮らせられる木の家を建てることこそ、本当のエコロジーだと私は確信している。
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