大きな杉板の端材を、チェーンソーで挽き、板にしました。中々良い板が取れたので、そのうち外階段とか、ベンチやテーブルになると思います。
檜と沢ぐるみの丸太を挽いていたものが、製材所より入材しました。沢ぐるみは、柔らかくて手触りがよく、狂いも少ないので良く使います。市場で丸太を見つけ、半年ほど前に挽いてもらっていた物が届きました。何年か後にテーブル、階段の段板、椅子、棚板等に使う事になるでしょう。
木と言う素材は、すぐに使えないのが欠点ですが、時間をかけ、ゆっくり乾燥させた物は、自然の風合いが良く、中から油分が染み出て来て、ワックスをかけたような色や、手触りになります。急激に乾燥させると、大きく収縮し、割れたり、狂いが出やすいので、ログハウスと同じように、使う人に知識が必要な素材です。一日中、エアコンや、薪ストーブを使うのは良くありません。人の肌ような物と考えると分かりやすいと思います。必ず保湿して自然な環境に保つ事で、狂わず自然の深みが増すのです。だから私は自然乾燥の素材が好きです。しかし今の建築には、自然乾燥は向きません。24時間換気、外断熱で気密住宅等は、機械が入らないと生活出来ないようになって来ています。電気が止まると生活できない家は、震災等の災害では、住めない家となる事が多く、色々な工業製品を使う事は将来のゴミを作っていると、同じだと感じています。自然に帰る素材で、循環できる家作りが大切だと本当に考えています。自分でも治せる可能性が高い、地元の素材で作った建築を見ると良いなーと感じます。知識が風景を変える。循環できる素材は美しい。