久しぶりの台風だ。6月に上陸すると、その年は台風の上陸率が高いらしい。この台風の後にも、同じようなルートを通り、続いて来るらしい。先日の雨で黄色く濁ったダム湖畔。しばらくは、この濁りが収まる事はないだろう。ちょっと上流に行って見たが驚いた。上流の方が濁りがすごいのだ。ダムで寸断された、物部川の病の深さに、ため息が出た。支流は美しく澄みその流れが汚れを抑えているのか、カフェのある場所が一番ダムの下流なので、泥成分が沈殿して、少しは浄化されているのだろうか?クリームを入れたコーヒーのような水だが、デッキは、何時もと変わらず涼しい風が、昨日は吹いていた。まるで黄河か、ミシシピー川下流のような水の色だが、水の色と関係なく気持ちよく感じるのは、水のある豊かさを、頭の中で、無意識に感じているからかも知れない。しかし続けて台風が来ると言う事は、大雨が続くと言う事。さすがに災害に慣れている高知県民といえども、心配ではある。二つの台風で、半年分の降雨量を上回ると聞けば、山沿いの集落や、川沿いの民家、海沿いの集落は特に心配。このカフェも急峻なダム湖畔にたっている。大雨で、舗装していない道路が、雨水で削られるので対策を考えなくてはいけないが、舗装はしたくないと考えている。舗装することは簡単だが、この時代、地面が土という事は貴重だ。山奥の林道まで舗装しつくした国は、日本ぐらいしかないのではと思う。土の道は滑ったり、して、気を付けて歩かなければいけない。
80歳代のカップルが何度か来てくれている。街のカフェはいやで、もっぱら田舎のカフェに行くのが楽しみだそうだ。(ここは風が気持ち良くて本当にいい場所ですね。)と言ってくれる。上の駐車場に車を止め歩いてきてくれるが、仲良くお互いを気使いながら、砂利道を帰って行く2人の雰囲気が素晴らしく、思わずカメラを取り写してしまった。道が悪ければ気を付ける。舗装するよりも、少し豊だと思う自分がいる。
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