土佐の民家風ログハウス、アイビーログ工房 

http://ivy-log.com/住みたい!!高知が元気になる家。アイビーログ工房の木の家には物語が生まれます。

来年の抱負。今日で今年は仕事納め。

2011年12月28日 10時56分57秒 | Weblog

今年も今日で仕事納め。早いものだ。過ぎた時間は早く感じるが、今年もアッと言う間に年末が来たと言う感じ、来年の抱負はと聞かれ、何時も通りと答えるが、来年はアイビーログ設立20周年。新しいアイビーログの建築の方向性が見えて来た所なので、この方向を確固たるものにして行き、一般の方に分かりやすく説明出来る場所を作りたいと考えている。巨大南海地震のこともあるので、金銭的にも、負担の少ない、シェルターハウスの提案もして行きます。あとログハウスのすそ野を広げる為にも、ログスクール等も開催したいと考えています。これは参加者がいないと始らないので、参加者次第ですが、やって行こうと考えています。写真は梼原の中平さんから頂いた、えんじゅの木、外側は白く、中は黒いのが特徴。何に使うか今思案中。そして、100本仕入れた、ぼうりょうの木をどう使おうかと考え中。来年は、より楽しい年にします。期待して下さい。ログハウスはシックハウスも無く、安全で、強く美しく錆びる建築だと、皆さんに、認知して戴けるように良い設計で、精度のある施工をし、より多くの人に、理解してもらい、喜んで住んで戴きたい。アイビーログ工房を来年もよろしくお願いします。


薪割で、土佐の山を思う。

2011年12月26日 09時37分11秒 | Weblog

クリスマスは寒気が入り、日本全体が冷え込んだ。今日は山北の自宅でも初氷を見た。私も、前々から積んでいたが、中々手を付けていなかった、丸太の輪切りを、斧で割る作業を1時間程かかって行った。寒い中斧を振るのは、気持ちが良い。少し汗がでるくらいで、杉の木は、潔くスパッとわれる。割れにくい節のある木も、2かい3回斧を振ると割る事が出来るのは、針葉樹の薪の良い所だ。楠やクヌギの広葉樹が乾燥すると、こうは行かない。アックスが跳ね飛ばされ、チェーンソーの出番となる事も多い。然し、薪ストーブが素晴らしいのは、薪を自分で集め、作る事が出来る事だ。確かにお金を出せば買えるのだが、お金を出さなくても、知恵を出せば、安く手に入れる事が出来る、日本では唯一の燃料だ。木は、CO2の缶ずめ、と言われるが、確かに葉っぱが光合成をし、木が、成長していく事を思えばうなずける。近くの山の木で薪を作れば、一番クリーンな燃料と言えるかも知れない。確かに大きな産業には向かないかも知れないが、高知県においては、マイレージも低く、クリーンな燃料の筆頭と言えるだろう。薪は伐ってすぐの物は使えない。一年程乾燥させないと、火力が弱いし、何年も熟成しすぎると、虫に食われてボロボロになる。だから毎年いる分だけストックする。大量に蓄えてもあまり意味はない。その点、伐り旬の良い、新月伐採の薪は虫がつきにくく、長くストック出来るので、多くある時に、2~3年分ストックしていても大丈夫という事になる。伐り旬が良いと、含水量も少なく、軽く早く乾くので効率も良い。薪ストーブの使い方、テクニックも、自分なりのベストの方法を考え使うと、また楽しい。自然の素材を使う道具は、セオリーがあり、無理をしても旨く行かない。そんな事も楽しく感じる薪ストーブは、薪集めだけでもかなり楽しい。面倒な事も、考えようによっては豊なのだ。来年の冬を想い、高知の山の事を想い薪を割る。一人一人がそういう生活をすれば、自然破壊もなくなるのではないかと思っている。石油ストーブに灯油を補給する時、灼熱の中東を想い、感謝する人がどれだけいるだろうか。安く効率が良いは、もう古い。面倒でも、山を想い、50年100年先の森を思う事が、結局、安く、エコロジーなのだと考えている。薪ストーブは、奥が深い。・・・


物作りはたのしい?苦しい・・・

2011年12月23日 08時46分24秒 | Weblog

着替えを入れる箪笥が完成、横に一輪挿しを生ける衝立を並べて、記念写真を撮りました。引出しは、やはりレールを付けた方がスムーズに動きます。小さい方の引出は、金物を使わず、隙間をほとんど取らず取り付けましたが、湿気の多い時期になると、開け閉めの時、動きが悪くなる可能性があるかも。一輪挿し用つい立は、おび鋸で挽いた時、端材の木目が美しく、捨てるにはもったいないと思って、形にしました。インスピレーションは、この仕事をやっている上では大切だと考えています。やはり創造力は、天性のものもあるが、経験も大切だ。ある程度、良い物をたくさん見る事が、創造力を生む事につながる。天才には及ばなくても、ある程度は経験することで、新しい物を生む力が生まれると感じている。良い連鎖を作る事が、レベルアップにつながる。若い人はより良い物、優れた物をたくさん見て何かを感じて欲しい。その時は何も生まないかも知れないが、壁にぶつかった時の力になる。物作りは楽しい。いや苦しいが完成した時の喜びは大きい。何を求めるか。若い時には苦労すべきと言っておこう。


秘境はどこに。

2011年12月21日 12時46分40秒 | Weblog

池田のF邸に行って来ました。北側の漆喰壁が、台風等の雨風で、少しカビが来ているのでメンテナンスをしたいと言う事で行って来ました。取りあえず、漆喰の塗装材料のサンプルを取り、塗って貰う事にしました。後、屋根の形が南に開いているので、デッキ増設の相談には、屋根を付けるのであれば、サンルームはどうかと提案して来ました。きっと寒い池田の生活が、明るく、劇的に変わるのではないかと思います。近頃、お日様と、風の通りは財産だと、ほんとうに感じています。エアコン等の機械に頼る家がほとんど。節電が言われるご時世、大切だと思います。帰りがけに寄った秘境祖谷。小便小僧はやはり絶景をバックにいつものポーズ。かずら橋の駐車場はやはり圧感

でも手前にはかずら橋補修用のかずらがストックされていました。何か笑える。秘境を売り物にしているのに、周囲を圧倒する近代的な駐車場が。この雰囲気は羽田国際線で味わった物に似ている。伝統的な木造の建物が、場違いな場所に建っている。これは確信犯だったが、この駐車場は・・・。そうだ、下の階はホテルかアパートに、それに石を貼り、かずらでも這わせればこの違和感は少しは解消するかも。

 

 

 


5年物の、完熟薪。

2011年12月19日 08時19分59秒 | Weblog

冬もいよいよ本番。四国高知でも、薪ストーブの活躍する季節がやって来ました。天気の良い日中なら、ぽかぽか暖かいのですが、陽が落ちる頃には、かなり冷え込んで来ます。家の薪ストーブの上には、やかんや、焼き芋を焼く鉄器、鍋等、色々な物が並びます。薪は杉がメインで、大きく割って使っています。広葉樹の方が、火力もあり、火持ちも良いのですが、杉で十分です。薪ストーブは、他の暖房器具にない、独特の暖かさがあり、一度味わうと、他の暖房器具に目は向きません。薪を集め割る作業も、冬の暖かさを思うと、苦にならず、楽しくもあります。工房で使う薪ストーブは、5年物のワインで言えば完熟期の物。

かなりボロボロになっていますが、暖かさは一緒。乾燥さえしていれば、火の点きも良く返って使いやすいくらい、欠点は、ボロボロ崩れて、床が汚れる事ぐらい。暖かさの事を思えば小さな事です。最後まで使え灰は肥料にもなる。完璧な循環出来る素材燃料。

木は素晴らし素材だと改めて感じる、薪ストーブの暖かさです。我が家の薪は、2年物の杉を使っています。薪ストーブを使うと、森の事を考えます。大切にしようとも。