久しぶりに、東京へ行って来ました。JALの飛行機は新型なのか、翼のエンドが、垂直に立ち上がっている、格好の良い物でした。天気は荒れ模様で、かなりゆれましたが、雲の上は写真のように、晴れ渡っていて、快適でした。雲の形が変わったものが次々に現れあきず、あっと言う間に、東京に着きました。高知の、三原村へ行くより近いので、何か変な気分になります。良く考えると、高知と言う所は端から端まで、長く、東京から行くとなると、日本で最も遠い市が、土佐清水市と聞いた事があります。そんな土地柄なので、いまだに、職人が多数残っているのかなと考えました。新建材は高くて買えないので、地元の素材だけで、職人が腕を振るい、金物を使わず、家を建てる文化が残って来たようですが、近年は、早く安く出来るので、新建材仕上げだけの家になって来て、技術の伝承も、危なくなって来ています。働く場があれば、木の文化は残ります。本物の日本の木で、家を建てましょう。
久しぶりに、工房の写真を撮りました。いつの間にか、朝晩、秋の風を感じるようになりましたが、まだまだ日中は、30度を越える日が続いています。アイビーログ工房の周りの田んぼも、あっと言う間にコンバインで、稲を刈ってしまい、秋の風情が漂っています。夏が終わりそうで、寂しい気もしますが、涼しくなるので、少しほっとしています。奥に見える、岡山のM邸の刻みも半ばとなり、来月末には建て込みに、岡山へ行く予定です。三原村のK邸も、大工工事はほぼ終わり、来月末の、9月20日、21日の2日間、見学会を開催したいと、思っています。シンプルな、使いかっての良い家です。是非見に来て、木の家の良さを感じて下さい。
今、長持ちする住宅が求められていますが、現実は安い、一世代持てば良い建築が建ち続けているのが、現状です。坪単価、見せ掛けだけのエコ住宅。CMで日夜報道され、自分が確固たる、考えを持っていないと、とてもベストな選択は出来ません。その為には教育が大切なのですが、法律は大きな会社、力のある企業に有利なように、作られる傾向が有るようです。本当に大切なのは何か、それを感じ取れる消費者が育つには、どんな社会、教育をすれば良いのか、わかりませんが、利益を追求するだけではいけないのは、皆感じているのではないかと、楽観しています。写真は故郷の山です。右の方は、8年程前、チップや、炭、薪用に全伐採され、禿山になりましたが、今は、木も育ち緑に覆われています。しかし山桜で、美しかった山が消え、残念でした。伐る方も、地域の事を考えて仕事をするような人材が、育成できない物かと思います。ロングライフ住宅には、素材感が何より大切だと、考えています。化学的、工業的には長持ちする物は、作る事はできますが、愛着の持てるのは、経年変化で美しく滅びる自然素材には適いません。愛着の持てる木、土等、身近にある自然素材でしっかり作る事がメンテナンスやリフォームも自分で出来、結局長持ちする事に、繋がります。アイビーログ工房の建てる、ポスト&ビームの土佐の現代民家は、素材感もあり、愛着が持てる、ロングライフ住宅であると思います。
我が家のカヌー犬、お盆で海水浴をした後、毛を乾かしている所を写真に撮りました。近頃は呼ぶと、自分で泳いで来てくれるように、犬かきも進歩して、効率良く泳げるようになりました。習うより慣れろ、の格言を思い出しました。ログワークも同じです。写真を見て分かるように、青い海と空、は良いのですが、コンクリートの防波堤と、プラスチックのポールが、とてもチープな感じになりました。写真に人工物が写らない場所を探す事は難しくなりましたが、これからは、効率ばかり追わないで、見て自然な物、素材で作って行きたいと、思ってしまいます。良く写真で、外国の庭や風景、日本の名園を見ますが、プラスチックやコンクリートは写ってなく、感心します。見えない所には、使っているのかも知れませんが、凄いと思います。雑誌の取材で、カメラマンが、プラスチックや、ビニール製品がなるべく写らないように、配慮していたのを、思いだします。みんなが、そういうセンス、感性を持つ事が出来れば、美しい四国が、もっともっと、魅力的な場所になって来ます。頭の良い悪いではなく、そう言う、情操教育は本当に大切だと思います。