千葉のH邸も、屋根構造制作中。岩橋君は、ポストのホゾ掘り中。何日かかるかなー。
アーチカットも、あら切り終了。後は天国のサンディング。木の香りに全身覆われる。半端ではない作業だが、嫌いではない。
エンドカットも進んでいます。チエーンソーの荒切りも、カッコ良いと感じる。サンダーをかけるのがもったいないよーな。
何時か、簡単にサンダーがけをした、荒々しいエンドカットのログハウスも作って見たい。室内は無理でも、外部なら良いのではないかと考えている。
決して手抜きでは無く、感性的に、荒切りの、チェーンソーの刃痕が残る不完全さに惹かれる。
日光東照宮は未完の建築物にしていると聞いた事がある。完成してしまうと後は衰退する事にかけて、未完成にしているそうだ。
色々なログハウスがあってもいいよね。
それにログハウスは、常に未完成の建物ではないかとも感じている。
木の乾燥収縮による沈み、セトリングがあるし、湿気に反応して動く。
未完成は完成品より楽しい。そんな感性の豊かなクライアントを育てたい。
自分の家は自分で育てる。ログハウスは、住む人が手を加え、変えて行く事が出来やすい、数少ない建築である。
本物の素材の、未完成の建築を楽しもう。やはりログハウスは素敵だ。
「ログハウスマガジン、夢の丸太小屋に暮らす」主催のログハウスオブザイヤーの取材があった。今年も、日本木材青壮年団体連合賞を、去年に続き頂いた。大賞、優秀賞に続く賞で、連年の3位と言うポジションは、嬉しくもあり、悔しくもありと言う所が本音。でも「ログmeets板倉」と言う応募名にあるように、初めて板倉構法の家が選出されたことは、大きな喜びです。
上位のふた組みはマシンカットだったので、ハンドカットでは一番評価が高かったと言う事です。
道路から見えるログハウスは、まるで草原の中にあるようで美しい。
今回、小野ストーブの薪ストーブが、存在感を醸し出している。木も、断熱材も、漆喰、薪ストーブまでメイドインジャパンで、職人ももちろんそうだ。
今回は夢丸の、高橋編集長直々に取材に来てくれました。予定よりも取材箇所が増えて、帰りの飛行機に間に合うギリギリまで取材してくれました。
施主の手作り感一杯のログハウスは次号1月号に乗るそうです。楽しみにして下さい。
梁が入りました。7メートルの梁が入ると、一段と、ログハウスの強度が増しました。
面取りをしたら、ほのかなピンク色が美しい。床を張ると見えなくなるのが惜しい気もする。
梁の上に上がってみると、思っていたより広く感じる。
屋根がかかると、ロフトなので少し感じは変わるだろうが、充分広いと感じた。
外から見るとあまり仕事は進んでないようだが、壁積みは後ひと頑張りだ。
今後は、ルーフシステムと、窓の開口を仕上げ、アーチカット、エンドをカットして仕上げてから、美装すれば、いよいよ千葉へ運ぶ段取りだ。
先日の嵐の低気圧が来た日、ハーモニーウイズネーチャーの会長の、植木さんが、「建てているログハウスが完成するので、若いビルダーの勉強を兼ねて、見に来ませんか。」の、中々無い誘いがあったので、雨の中、岡山日帰りツアーを組み、勉強をさせてもらいに、若いビルダーを連れて行って来ました。
今は、ナビがあるので、迷うこと無く行けるのは便利になったのですが、道を全然覚えない事に気がつきました。
何か、便利に甘えて使っていると、大切なことを失うと言う事を、思い出してしまいました。
岡山往復6時間、滞在2時間のスケジュールで、あっという間に1日が終わったのですが、若いビルダーには、何か感じる事もあったのではないかと思います。
岡山の方はあまり雨も降って無く、帰る途中の、四国中央市のあたりまでは、風もなかったのですが、ちょうど前線らしき雲が見えてえからは、本降りに。
風も強くなって天気予報通りになるかと思ったのですが、風は思ったより吹かず、ホット一安心。
ログ業界は今、あまりつながりが無いので情報不足。ログ業界の発展のためにも、こんな機会を多く持った方がいいのではないかと感じています。そう言う意味では、日本のビルダーも交流を持つような仕組みを作った方が良いのではと、提案したアランマッキーさんは、矢張り凄い存在だと感じます。
私も何かあれば、こう言う機会を作っていこうと思います。
しかし、本当にやる気のある者なら、一人でも行くだろうとも感じます。昔、ビルダーを目指した若者は、皆情報に飢えていたように。