事前にあまり告知もしなかったのですが、さすがに地元の利、多くの方に来ていただき感謝しかありません。
一日立ち通しで話をさせていただき、食事をしたのは、3時過ぎになっていました。
この家はログハウスでは無く、板倉工法で、梁に欅とサワグルミの丸太を使った、地産地消の、誠実な家に仕上がりました。
私達の家の作り方は、地産の素材にこだわっています。これは、案外普通な事かと思っていましたが、今の日本では、特別な家創りをしている会社だと、この頃認識しました。
下地まで、合板使わず、断熱材も、杉の皮をとうもろこしのノリで固めたものを使うことは、やはり住む人の健康もそうですが、作る人の健康にも配慮したいからです。
そうする事で持続可能な家作りが可能になります。
山も川も、海も人も、健康になる家作りは、大きな資本にはできにくい取り組みです。
私は31歳まで船に乗っていました。
20万トンを越える大型タンカーに乗っていると、経済が優先してしまい、自然に対して傲慢になり、本当に大切な物は何かと考えさせられました。
大きく、便利が正義のように思っていましたが、あまりに失う物が多く、近頃は少々不便、こじんまりは、実は豊かだと感じています。
ログハウスは通気性もあり、高気密、高断熱の現在の建築基準からすると、欠陥住宅となるのかもしれませんが、私を未だに魅了し続けています。
家の性能表示も大切ですが、感性表示も大切だと感じます。何となく落ち着く、なんとなく飽きない。
なんとなく良い、これも大事な性能。
私は、これからも素材にこだわった家創りをして行きます。