バカになれ、夢は、想いは必ず叶う。

メイドイン土佐の薪ストーブを作りたい。と常々思っておりました。しかし鉄工所等で片手間に作っている薪ストーブでは、物足りなく感じていました。今回以前から気になっていた、小野さんの薪ストーブを見に行って来ました。一見して彼の薪ストーブの情熱を感じました。性能的にはまだ使った事がないので未知数ですが、２次燃焼もそなえていて、外国産の薪ストーブに引けは取らないように感じましたが、これから使って検証しなければと思います。作りはしっかりしており、デザインも良いと思います。四国ではベストなハンドメイド薪ストーブだとしか言えませんが、厚い鉄板を使っている事もあり、耐久性、蓄熱性は良いと想像出来ます。重量は２５０キロもあるそうです。

オーブン付きのストーブもありました。ハンドメイドなので、少しの変更は効きそうで、オンリーワンのストーブが欲しい方には嬉しい。価格は少しまだ高いのですが、彼の薪ストーブバカ振りに、未来を感じました。どうせなら、世界NO1の薪ストーブを作るメーカーに育って欲しい。

奥さんと一緒に夢を追う姿に、思わず応援したくなりました。思い続ければ夢は必ず叶う。小利口な中途半端になるより、バカになって夢を、想いを叶えて欲しい。応援します。

予算が無ければ、リーズナブルな土地の素材を使い仕上げよう。

いの町本川の、板倉のポスト＆ビーム。外回り焼き杉張り完了。中々渋い。緑の屋根なのだが、こちらからは全然見えないが、煙突に巻いているのが少しだけ見える。片流れの弱点を補う為に、コーキングで逃げるのではなく、焼き杉で垂れ壁のような破風をつけました。

幅５メートル、長さ１７メートルの、吉野川に沿った設計。掃き出し窓から川が丸見え。魚や鳥の観察には最適です。清流に住む、カワガラスが潜ったり、カワセミ、鵜が観察出来るし、何より透き通った川の水が美しい。

内部は、予算上杉板仕上。しかし今後、漆喰で仕上げる事も可能。ともかく地場産材だけで仕上げた、究極のエコハウス。断熱材は今回、杉皮を圧縮コーンスターチで固めたフォレストボードを使用。全て自然に還る素材で仕上げました。今月一杯で何とか仕上げたいのですが、少し来月にかかりそう。２段ベッドと玄関階段を仕上げると後は掃除して仕上がりです。本物の素材で仕上げると、少しもチープな感じになりません。何故って？　素材に嘘がないからでしょう。高知は木の国。土地の素材で作った家は、スッキリ凛々しく見え、美しい。

餅まき日和。

只今、いの町本川の現場で建築作業中で、ブログ更新遅れていますが、先日行われた落成の報告です。多くの方に来ていただきました。本当にありがとうございました。当日は雨の天気予報で、どうなるか心配しておりましたが、雨も降らず、餅まき日和でした。これも施主さんの日頃の行いの良さが、天気も変えたのではと・・・。たくさんの餅が持ち寄られ、気前よく大量に撒かれました。おめでとうございました。

新しい家に神棚も収まり、新しい生活が始まります。テーブルとベンチ、座卓もなんとか間に合いました。

座卓は施主さんが持っていた杉の厚板を、ブックマッチしたもので、赤と白のコントラストが面白く仕上がりました。テーブルは楢材で、作りましたが、すごく重くて、トラックに二人で載せるのが大変でした。家具も収納も作り付けです。家との相性もよく、違和感無く収まるのも、家も家具も、地元の素材だからでしょう。地産地消が身体にも心にも良い事が感じられます。もちろん地元の経済にもです。きっとこの家のような作りの家が増えていき、土佐の新しい文化の発信地になれば良いなと、本当に心から感じました。

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明日は、香南市山北のY邸の完成祝いです。3時から餅まきが行われます。遊びに来てください。

この家では、知り合いの作家さんの作品とコラボされています。トイレの手洗いボウルは、近くの泰山窯さん。蛍の模様がとても有名。ボウルの中は情熱的な赤。檜の変形板の上に乗せています。便器に座ってみると、とてもいいと、作った本人が言ってくれました。

建具には安芸のステンドグラス作家の作品が。色使いがとても素敵です。家を建てる人の顔が見える事は、とても大切だと考えています。好きな作家さんのボウルはオンリーワン。ステンドグラスも他所にはない物。使う時、作り手の顔が見える事はとても豊かだ。確かにもっと安い物はあるが、それ程高価でもないと思う。日々の暮らしの中で、一生懸命作った、作り手の顔を思い浮かべる。とても豊かな時間。建築を通して、そんな時間を持てる。きっと豊かな未来につながるだろう。そうそう、明日、この家の構造丸太を伐った方が、家を見に来てくれると連絡があった。