土佐の民家風ログハウス、アイビーログ工房 

http://ivy-log.com/住みたい!!高知が元気になる家。アイビーログ工房の木の家には物語が生まれます。

『小野ストーブ アイアンワークス展』は4月29日までです。

2014年04月28日 08時58分54秒 | Weblog

84アイビーギャラリーで開催中の、小野ストーブ、アイアンワークス展は、好評の内に後二日残すのみとなりました。まだ見ていない方は29日最終日です。

次回の開催予定は、土佐鍛冶2代目、大野誠司展です。65年を超える、親子2代の、鍬鍛の歴史と技。2代目の新たな取り組みも、見ていただきたいと思います。

お父さんの技術の凄さ。何気ない鍬に収められた、技術や工夫を見て感じて頂きたい。もちろん手作りなので、身長、耐力にあわせて、オンリーワンの仕上げもしていただけます。

彼の家を、アイビーログ工房で建てさせていただいて以来の付き合いです。家作りのアイテムも特注も可能。アイデアを形にしてもらえる事も出来ます。

是非、手作りの可能性を感じに、来て頂きたいと思います。

 


バカになれ、愚かものであれ。

2014年04月24日 08時55分24秒 | Weblog

四国には、いいなーと心から思える風景が、まだ多く残っているが、僕の心に響き、打たれるのは、人の手がかかった風景が多い。

山里の手入れした田畑と清流。誰のために植えたのか、自分のため?圧倒的な存在感。

誰が見るのか、自分のための植物園?

何時咲く。どんなに咲くか分からないけど植えられた桜。自分のため?

きっと人は、損得を超えた、見えない労働を感じ、感動する。バカになれ、愚かものであれ、と言うのは、きっと一途でなければなし得ない、風景や、感動があることに気づいたから発せられた言葉だと。

人それぞれ違う道があるだろうが、私が愚かで、一途になれるのは、木そのものを扱う建築。ログハウスしかないのかも知れない。


古いノコの柄を変えました。山北型か?

2014年04月21日 12時45分31秒 | Weblog

古民家から出て来た古い鋸。形が変わっているので、取っ手を付け直した。縦引き鋸なのだが、手元は小さく、先に行くほど刃が大きくなっている。何用なのか分からないが、こんな形のノコは見た事がない。山北で見つけたので、とりあえず山北型と呼んでいる。先の上が、尖っているのは何か意味があるのだろうか。100年以上前の民家にあったノコなのに、引いて見ると結構切れる。機械の無い時代。色々な用途の優れた手道具があったのだが、今、電動工具全盛の時代には、必要ないのだろうが、これって進歩なのだろうか?このまま時代が進むと、人間は何もしなくても良い時代がくるかも知れないが、だんだん幸福度は減って行くような気がする。ただ、正直なしごとをする、職人の手仕事の多くある家は、何となく落ち着くし、飽きない。家はやはり、なるべく手仕事で作りたいと思う。

良い手仕事が増えると、良い鍛冶屋も増える。今カフェアイビーのギャラリーでは、小野ストーブ、アイアンワークス展を行っています。来月末は日高村の鍬鍛冶、2代目大野誠司展を開催します。鍬に限らず新しいチャレンジもありそうなので、楽しみにしています。鍬を作って65年の大野鍛冶屋。二代目のこれからに期待しています。


梼原の、四国カルストで花道楽、に行って来ました。

2014年04月19日 08時44分59秒 | Weblog

布施ガ坂の道の駅。裏手にある芝広場に咲く、レンゲを見に行きました。新緑がまぶしい。

丁度良い時期に当たったようで、たくさんのスミレと、タンポポが咲いて足のふみどころがない状態。

その足で梼原森町林組合へ行き、打ち合わせをして、先週新聞に載っていた、中平さんのカタクリの花を見に。

四国カルストで花道楽。中平さんの山は高山植物の宝庫。素人の私には、名前が書いてあっても、どれがどれやら、さっぱり分かりませんが、楽しい時間でした。

花が咲いていた木を見ると、クロモジでした。花は始めて見たので、ちょっと感動。

お目当てのカタクリは、時期は遅かったのですが、少しはきれいな花が残っていて、写真を撮りました。薄紫の花は、本当に美しい。夏にはキレンゲショウマが咲くので又来たいと思います。


土地の風景を創る建築。

2014年04月17日 08時51分14秒 | Weblog

カフェのステンドグラスの枠が傷んで来ていた。目隠しの壁にはツタがまいて、流れた時間が感じられる。

玄関の扉もかなりの年代物と見れる。どちらも多くの時間の流れは感じられるが、私には悪い印象は無い。何故だろう。木は腐って土に帰るのが、自然な事だと知っているからだろう。扉もステンドの枠も、まだ当分は用を成す事は間違いない。滅びの美学が日本人にはあった。新しい物が一番良いとされる今日。しかし自然素材に関しては、時の流を通してしか得られない、風合いを楽しむ土壌が、昔から日本人にはあるのだ。『新しい物を疑え。』新しい物は、性能が以前の物より良いのが普通だ。だから新しい素材で作られた、家電や車は売れる。家もそうだろうか?確かに新しい素材の断熱材や、合板は性能が良いし、メンテナンスフリーで手間いらずだ。しかしその性能は、10~20年前後の事しか考えられていない事が多い。家は100年以上建っている可能性が高い買い物。後で、石綿や、原発のように安全では無かったと言われても、建て直す事は難しい。わたしが家を建てる時の素材選びで重要視しているのは、性能も大切だが、自然に帰る時に安全かと言う事。そう言う素材は得てして、紫外線や、風雨で痛みやすい。しかし風土に合った設計をし、手入れすると、驚異的な寿命を持つ。古くなっても違った美しさを感じさせてくれるので、飽きないし大切に出来る。そういう素材は身近にある土地の素材だ。地元の素材を使い、家を建てると、その土地の風景が作られる。そう、自然に帰る地元の素材を使い家を建てると、その土地の風景が出来るのだ。私は、そんな建築をこれからも建てて行きます。