goo blog サービス終了のお知らせ 

曲がり角で 迷いながら

自分も家族も人生の曲がり角に。戸惑いの中の日々を迷いうろついています。

初めての車いすでの通院の大騒動~~byBこさん

2020年08月16日 | 介護

オット母Bこさんのデイからの呼び出しを食らってから10日。

当時の事を思えばかなり歩行は回復しましたが、移動に時間が掛り頭が下がったままになるのは改善せず。

歩行が低下してきてとりあえず借りてみた車いすが早速必要になり、借りてて良かった。

その車いすでの初めての通院の事から。(次の日に熱中症の疑いでデイから呼び出しを食らった)

我が家の玄関外階段は段差が大きくしかも2段目で90度向きが変わる構造なので、介護生活が始まる8年前手すりを介護保険の補助金を使って着けましたが、その手すり分狭くなり車いすの通れる幅がぎりぎり。車いすの手すりに乗せた手が塀でこすってしまいそうな状態なので、とりあえず段差は車いすをあきらめ、道路に出たところで車いすに乗せることに。

でも、手すりにつかまっていないと立っていられないBこさんを一時でも手を放して、こっちの手を持ってもらう、そんなことがなかなかBこさんに理解できず、「手すりから私の手を持って」が出来ない。無理やり引きはがして手を持ち、さて車いすに座らせようとしても足を突っ張らかってしまって、腰が下りない。膝を曲げれば座れるからと言ってもそれが通じづ、これならそのまま車に連れて行ったほうが早かったぐらいの状態です。

座っても膝を伸ばしたままで、ステップに足を乗せようとしても突っ張らかってしまって、ステップが下せない。Bこさん、わけわからず喚く。こっちも暑さもあって耳の遠いBこさんにおのずと怒鳴るような状態になってしまう。

で、さて車に乗せようとすると、またそこで、ステップから足が下せないだの、立てないだの、車いすを後ろにしたら怖いだの、「いいから一度立って!」いらいら…。

オットじれて「俺がBこさんを乗せるから車いすをトランクに乗せろ」と私と交代するも、オットもBこさんを車に乗せるのも一苦労。そして私はトランクに車いすを…乗せられなかった_| ̄|○

一番軽い車いすを借りるも13Kg(通常のタイプは16Kgだそう)で、それを持ちあげて乗せるパワーはなかった!ので、またそこでオットと交代。トランクに少しだけだが荷物が載っていて、それを出さないと乗せられなかった_| ̄|○

やっとの思いで出発!となったら、オット、道を間違えるという(^_^;)(^_^;)よっぽど慌てていたらしい。

Uターンして病院とは道路を隔てて向かい側の駐車場にしか止められず、玄関横付はあきらめて、わたいはBこさんを車いすに乗せ、近くの信号まで走り、横断歩道を渡り、爆走ですわ。

オットが病院内の車いすを用意してくれていて、(靴を脱ぎスリッパを履かなくてはならない)靴を脱がせ、立ってというも立てないとぬかす(失礼!)Bこさんを車いすから引っ張り上げて立たせ、更に玄関口の段を引っ張り上げて中の車いすに乗せる。いやあ、これひとりじゃとてもできませんぜ。

それがですよ、どうしても掛からなくちゃというものではなくてですね、なぜか入れ歯を作り直したいから予約をとれと言うBこさん。誰かから金属床の義歯が30万?と聞いたと、オットに銀行から降ろさせての通院なんですわ。

入れ歯の具合が悪いのならともかく、調子はいいのにですよ。

もうね、食事の時も前に右横に大きく傾いて食べているので、入れ歯も偏ってしまってずれてしまうと思うんですよね。

それに、あの~~、この状態で30万も掛けて…あと何年生きるつもり?

先生が「入れ歯を新しくするには最低でも5回は来なくちゃですけど、大丈夫ですか?」と聞くと大きくうなずきながらBこさん「大丈夫です!」

後ろで私コケましたがな!

で、先生「新しくしても慣れるまで大変なので、今の入歯をお掃除して調整して使ましょう。」と汚れをとってくれたんですが、カッチカチの汚れがこびりついていて全部はとりきれなかったそうで、

「毎晩必ず洗浄剤につけておいてください。だんだんこびりついた汚れも取れてきますから。また調子が悪い時に調整に来てくださいね。」良心的な歯科医院で良かったですわ。

と言う訳で、Bこさんの思惑は大きく崩れ時間も本人にとっては早く終わったという感じだったんでしょうね。

帰りに下着を買いたいから〇〇屋へ寄れと。

嫌そうな顔をしたオットに

「あんたね、デパートに連れて行けって言ってるんじゃないんだよ!○○屋で私ん買うもんがあるかどうかわかんないけど、○○屋でいいにしてやるんだから、連れて行け!」と宣い、仕方なく○○屋に寄りましたよ。

車椅子に乗せたままなんで、ああだこうだ言っても、連れて帰れちゃうんで、その点は便利ですわ。

生地も縫製も日本製、そしてゴムの入れ替えのできるタイプの下着を(そんなのは限られているので)本人はもっと買いたかったようですが、2枚ずつ買ってさて出ようと思うてと服も見ると言いだしました。服こそリーズナブルな価格が取り柄のお店ですが、イチオー一通りこう言うものがありますって感じで見せましたよ。

ああいうのはないだね?こういうもんはないだね?文句垂れべーのBこさんに、はっきり言ってやりましたがな。

「ここはBこさんの好みのものを売るような高級なお店じゃありませんよ。安いが取り柄のお店でそんなことは言わない。あるもので妥協するしかありません。それが嫌ならこういうお店に寄るのは止めましょう

はい!帰ります!

「え?まだお金を払わなきゃでしょ?もうちょっと見るでしょ?」

こっちは車いすを押しながらもう店外へ。

「お金はもうオットが払いましたから。」

とっとと車に押し込むと今度は「ねえ、美味しいもんでも食べて行こうよう。」と来ましたよ。

オット「じゃ!コンビニ寄ってく!コンビニで買っておしまい!(食べには)行かねえよ!車で大人しく待ってろ!」と私とBこさんを残しさっさとコンビニに行こうとするオットの背中に

「せめてプリンを買ってきて!」とすがる声で言うBこさんでありました。

今度は家の外階段をあげなくっちゃならないんで。この暑い中!それに午後は訪問マッサージもあるんで、うまいもんを食べに行く時間はさらっさらないんですけどね、そういうことは全く頭から抜けてしまうようです。

こんなに動くのが大変なのに、それを忘れてあそこ連れて行けと言えるBこさんのずぶとさというかずうずうしさがある意味うらやましい、よし子がお送りしました~~。