社会を見て、聞いて、感じる。

人生そのものがフィールドワーク。

1月26日(土) この怒りはどこへ向けるべきか。

2019年01月27日 09時45分02秒 | 2019年

 7時半起床。身支度を整え、妻が焼いてくれたウインナーや卵、かぼちゃを頬張る。

 9時前に家を出て、新横浜の駅前へレンタカーを借りに行く。今日は家族3人で清水(静岡)へ「さくらももこ ありがとうの会」を見に行く。今日届く予定になっている横浜市からの保育園申込結果通知を家で待っているのは嫌だということで、妻の発案である。

 我が家から清水までは約150キロ。横浜町田ICから東名高速道路を西へ走る。

 2時間ほど走り、愛鷹PAで休憩。娘のおむつを交換するついでに少し外の空気を吸わせる。ずっとチャイルドシートに座らされていたので、外へ出た娘は随分と嬉しそうだった。

 妻に運転を代わってもらう。隣に座る娘はミルクを飲んでご機嫌にしている。

 天気が良いので富士山がよく見える。また、由比PA付近では海も綺麗に見えた。ここまで来れば清水はもうすぐそこである。

 12時前に目的地の「エスパルスドリームプラザ」(通称:ドリプラ)に到着。清水エスパルスの応援に通っていた頃にしょっちゅう来ていた場所なので、とても懐かしい感じがする。

 娘に離乳食を食べさせてから、「清水すし横丁」に入っている「入船寿司」で昼食。地魚を中心とした握り寿司のセット「駿河湾特選」に、私は中トロ、妻は炙りトロを追加してもらう。また、生しらすの沖漬けと桜海老のお造りも注文。味はどれも美味しくて、特にシラスの沖漬けが印象に残った。これでご飯を食べたら何杯食べられるだろうか。お店の雰囲気的にも、赤ちゃん連れの対応も手慣れたものだったのでありがたかった。

 お目当ての「さくらももこ ありがとうの会」を見る。会場内はそれほど広くないが、さくらももこさんが描いた原画や使用していた道具などの展示、お別れの会で放映されたVTRの上映など、内容はかなり充実している。子どもの頃から日曜の夕方に「ちびまるこちゃん」を見て育った世代である私たににとっては、とても感慨深いものがあった。改めて考えてみると、ここまで全てのキャラクターを記憶していて、なおかつその特徴がすぐにイメージできる漫画というのも珍しい。

さくらさんの仕事場はこんな感じだったそうだ。

「りぼん」の1986年8月号に掲載された記念すべき「ちびまる子ちゃん」第1話の第1ページ。

静岡市のマンホールのデザインも手掛けていたそうだ。

2018年11月16日に青山葬儀所で開かれた「さくらももこさん ありがとうの会」で上映されたVTR。ついつい最初から最後まで見てしまった。

 会場の隣には、メッセージコーナーが用意されている。やはり彼女は静岡の誇りなのだろう、すごい人気である。

 続いて、常設の「ちびまる子ちゃんランド」を見て回る。まる子の家の各部屋や学校の教室が見事に再現されていて、テンションが上がる。作品の世界に迷い込んだような臨場感があって面白い。

 ドリプラを後にして、清水駅前にある喫茶店「羅比亜」へ。久しぶりにここの大きなパフェが食べたくなった。妻は苺のフレッシュジュース、私は「フルーツタワー」(チョコレート味)を注文。文字通りタワー状に盛られているフルーツを、少しずつ妻と娘に分けながら食べる。店員のお姉さまが娘を色々と気遣ってくださって、赤ちゃん連れでも気楽に過ごすことができた。ありがとうございました。

 15時過ぎに帰途につく。東名高速道路に乗ってほぼすぐ、由比PAで一旦車を止めて運転を妻に交代する。ここからも富士山が綺麗に見える。

 1時間ほどで中井PAに到着。トイレ休憩や娘への授乳に加えて、青果の直売所で買い物をする。近隣で採れた様々な野菜や果物が安く売られていて、思わず夫婦で大量に購入する。特に湘南ゴールドが置いてあったのが嬉しくて、思わず2袋も買ってしまった。

 ここからは再び私が運転し、18時過ぎに家へ帰ってくる。道がそれほど混んでいなかったので助かった。

 「さあ、保育園申込の結果や如何に!」と心して家のポストを覗いたが、空だった。「え?」と拍子抜けする。とりあえずレンタカーを返しに行って戻ってきても、やはり空だ。それから30分置きくらいに確認したが、結局のところ今日届くことはなかった。

 夕食は鍋。身体が温まる。

 食事を終えてから娘をお風呂に入れて、寝かしつける。夫婦2人で寝室で横になっていたら、危うくそのまま眠ってしまうところだった。

 ツイッターを見ると、続々と横浜市の保育園の結果がツイートされている。内定して喜んでいる人がいる一方で、全てに落ちて途方に暮れている人も多い。「横浜市死ね」という類の過激なツイートも多々ある。そんな中で、一部の人が「まだ届かない」とつぶやいている。通常同じ市内には発送翌日に届くはずなのだが、やはり数が多すぎて全てを配達することは出来ないのだろうか。明日は日曜日で配達はないから、今日届かないということは月曜日まで届かないということになる。結果次第では認可外保育施設へのアプローチを始めなければならず、それが一刻一秒を争う激戦であることを考えれば、この2日間のロスはかなりの痛手である。明らかに不公平だ。私たちは幸運にも既に認可外を押さえてあるからいいが、そうでない人たちにとっては死活問題だろう。私たちだってあと2日もこんな落ち着かない気持ちで過ごすのかと思うと気が滅入る。「死ね」とまでは思わないが、この怒りは横浜市へぶつけるべきか、郵便局へぶつけるべきか、どちらだろうか。