社会を見て、聞いて、感じる。

人生そのものがフィールドワーク。

12月31日(水)

2014年12月31日 23時59分00秒 | 2014年

  8時起床。彼女が寝ている間に、旅行の写真整理や精算の計算などを済ませる。

  昼前、一足早く川越の実家へ帰る彼女をバス停まで見送ってから、写真の整理の続きと、ブログの更新。

  紅白歌合戦の開始を目指して、実家へ戻る。夕方の時間帯、通常であれば湘南新宿ラインも京浜東北線もそれなりに混雑しているが、今日はガラガラだった。渋谷や新宿から人がほとんど乗ってこなかったのには驚いた。大半の人は、既に自宅に帰っているのだろう。

  実家へ戻り、年越しそばならぬ年越しうどんを食べながら紅白歌合戦を見る。我が家では、私の年越し食は蕎麦ではなく、うどんと決まっている。母の中で、私は蕎麦があまり好きではないイメージなのだ(実際には、蕎麦よりもうどんが好き、という程度である)。

  紅白歌合戦を最初から最後まで見たのは、いつ以来だろう。全てを見たかったというよりは、吉高由里子さんの司会をハラハラしながら応援していて目が離せなかった、というほうが正確だろう。しかし、彼女は慣れないながらも一生懸命進行をこなしつつ、時折独特の彼女らしさを披露し、見事に大役をこなした。出演者の中では、TOKIO(「LOVE YOU ONLY」)が会場の空気を一瞬でひとつにしたのはさすがだと思ったし、「アナ雪」コーナーでの神田沙也加さんの歌声も美しかった。そして何より素晴らしかったのは、中島みゆきさん(「麦の唄」)。彼女のステージは、まさに圧巻だった。あんな歌を目の前で聴いたら、エリーじゃなくても涙が溢れてくるだろう。1年の最後に彼女の歌を聴くことができただけでも、紅白を見た甲斐があったと思う。

  2014年を振り返ってみると、公私共に右往左往した1年だった。

  仕事の面では、年明け早々から新しい国の補助金業務の担当になり、慣れない中でどんどん降りかかってくる仕事を片付けていくという、ほとんど休みのない状況が約半年間続いた。初夏の頃からは慣れてきて余裕が出てきたが、それでも既存の通常業務に加えて補助金業務に取り組むというのは、なかなか厳しいものだった。この状況は来年も続くので、引き続き気合いを入れていきたい。しかし、上司や先輩、後輩など、周囲の方々には尊敬できる方が多く、本当に恵まれている。公私共にお世話になっている方も多く、彼/彼女らの存在がある限り、仕事量が大変でも精神的には楽しく働くことが出来るだろう。

  プライベートで印象に残っていることといえば、直接私に関係することではないものの、とにかく周囲で結婚した人が多かったことである。弟に始まり、友人や先輩、後輩の結婚が相次いだ。人から結婚の報告を受けたり、結婚式に出るというのは、幸せな気持ちになるものである。文字通り、幸せのお裾分けだ。一方で、私自身のこととなると、結婚とは程遠い生活を送っていた。本気の恋はうまくいかず、遊びの恋だけうまくいくとう状況が秋頃まで続いた。おかげでそれなりに浮いた話に恵まれたが、30歳を目前にしてこの状況は喜んでばかりもいられない。そんな時に出会ったのが、今の彼女である。まだ付き合って2ヶ月ほどなので、この先どうなるのかはわからないが、しっかりと安定した関係を築いていければと思う。

  何だかんだでバタバタしつつも、好きなところへ旅行にも行けたし、食べたいものもたくさん食べられた。読みたい本も読めた。たくさん遊んだし、魅力的な人にもたくさん会うことが出来た。もちろん良いことばかりではなかったが、楽しい1年だった。来年も、たくさんの方々にお世話になりながら、楽しい1年になればと思う。


12月30日(火)

2014年12月31日 15時49分13秒 | 2014年

  8時起床。大浴場で汗を流し、身支度を整えて、9時過ぎにホテルをチェックアウトする。

  朝食は、「コメダ珈琲」で。ホットミルクでモーニングを食べながら、彼女が注文した期間限定「チョコノワール」を少しもらう。

  今日は、福井を目指す。まずは、東尋坊へ。雨は降っていないものの、風がとにかく強い。しかし、そんな中でも東尋坊へ続くお土産屋街には人が多く、活気がある。私もつい寄り道をしてしまい、彼女のお手洗いの隙をついて生雲丹を食べた。あ、甘い。

  海が見えるところまで来ると、ますます風が強くなってくる。それでも、大荒れの海を見るとなぜかテンションが上がってしまい、岩場の先端で寒さなど忘れてはしゃいでいた。高所恐怖症も、なぜかここでは発症せず。目の前で岩場に打ち付ける荒波を見ていると、自然への畏怖の念を感じると同時に、大きな活力をもらっているような気がする。自殺の名所という汚名を着せられてはいるが、実は東尋坊は強力なパワースポットなのではないだろうか。

  福井の市街地へ入り、福井名物のソースカツ丼を食べようと有名な「ヨーロッパ軒本店」を目指したのだが、お店の前に長蛇の列が出来ていた。そこで、せっかくなのでもっと庶民的なお店で食べようということで、「小川屋」に入る。どうやら、ソースカツ丼と越前おそし蕎麦がメインのローカルチェーン店のようだ。サクサクのカツと甘いソースのソースカツ丼は期待通りだったし、越前おろし蕎麦も独特の甘い出汁がよく利いていて美味しかった。こういうお店があって、牛丼を食べる気軽さでソースカツ丼が食べられるなんて、福井の人が羨ましい。

 

  再び海のほうを目指し、越前海岸を走って越前水仙の里公園へ。観光ガイドによると、この時期は水仙の花が咲いているようだったが、実際に着いてみると、ほとんどの水仙が風でやられていた。屋内でたくさんの水仙が見られるという水仙ドームも閉まっている。ドームは仕方ないが、屋外の水仙はこの状態で良いのだろうか。年明けには水仙にちなんだお祭りもあるようなのに、どうするのだろう。しかし、よく考えてみると、風が強いのは今年だけのことではないはずである。もしかしたら、ここから持ち直すのだろうか。それとも…。

  続いては、山中温泉(加賀温泉郷)へ。彼女が日帰り温泉に入っている間に、私は温泉街を散策する。年末のオンシーズンということもあるのだろうが、山中温泉は思っていたよりは寂れておらず、それなりに活気に満ちている。しかも、メイン通りから一本奥へ入ると、古き良き時代を感じさせる町並みがあって、歩いているだけでほっとした気持ちになる。

  更に奥へ進むと川が流れていて、川沿いが遊歩道になっていた。ここ数日の雨と雪解け水で流れが早く、その流れの音が心地良い。心地良すぎて思っていたよりも遠くまで歩いて行ってしまい、彼女との待ち合わせ時間ギリギリになってしまった。

  温泉には入らなかった(時間的に散策か入浴かの二者択一だった)ので、足湯に浸かる。思ったより熱かったが、おかげで足が一気に軽くなる。やはり、温泉は良い。今回は時期・時間的に大衆浴場のようなところしか開いていなかった(だから入浴しなかった)が、今度はちゃんとしたお風呂に入れる時に来たい。もちろん、大衆浴場が悪いわけではない。ただ、せっかく温泉地まで来たら露天風呂や檜風呂に入りたいというのが、温泉素人的な私の希望なのである。

  レンタカーを返却し、小松空港へ戻る。お土産を見て回ってから、レストランで休憩。夕食がてら、若狭名物の「へしこ」(鯖・鰤)と、金沢の郷土料理「ハントンライス」を食べる。前者は魚の糠漬け、後者はちょっと変わった(魚のフライとタルタルソースののった)オムライスである。最後まで、北陸の食べ物に食らいついたわけである。

  小松空港19:45発のJAL1282便に乗り、羽田へ戻る。到着は、定刻通りの21時。京急と東海道線、バスを乗り継いで、22時過ぎには帰宅。


自分にお土産(加賀友禅のハンカチ)を買って帰ってきた。


12月29日(月)

2014年12月31日 14時54分32秒 | 2014年

  8時起床。朝から少し雨が降っている。大浴場で汗を流し、9時前にホテルを出発。

  朝食は、金沢駅にある喫茶店「カフェ・アルコ スタツィオーネ」のモーニング。インターネットで評判が高かったワッフルがお目当てである。出て来たワッフルは熱々で、バターをかけると自然と溶けていく。評判通りの美味しさで、朝から幸せな気分になる。その他もレベルが高く、特にオムレツは中身が絶妙なトロトロ具合だった。こういう朝食なら、毎日食べてもいい。

  コンタクトの洗浄がしたいという彼女について行ったコンタクト屋のすぐ裏が武家屋敷跡だったので、すぐにそのまま観光に移る。武家屋敷跡は昔にタイムスリップしたかのような空間だが、今もその場所に人が住み続けているということが素晴らしい。手入れも大変だろうから、お金と時間、そして心に余裕がないと出来ないことだろう。

  お麩が大好きな彼女が見つけたお店「茶庵」で、麩饅頭を頂く。麩饅頭は予想とは全く違って皮に弾力があり、これまで私が持っていたお麩のイメージが覆された。これは美味しい。私が注文した饅頭には中に金柑が入っていて、その酸味も良いアクセントになっている。麩饅頭、大正解である。

  西茶屋街へ移動する。雨が少し強くなってきて、あまりゆっくりと見ることは出来なかった。それに、そもそもあまりお店が開いていなかった。

  歩いて、妙立寺(通称:忍者寺)を目指す。金沢というのは海と山に挟まれた町で、どちらも距離が近い。昨日行った内灘は市内から車で30分も掛からないし、少し開けたところへ出れば雪山がその存在を主張している。この山脈の存在感は、神奈川や埼玉ではなかなか感じることの出来ないものだろう。

  金沢は、道を歩いているだけで楽しい街である。古い文化と遊び心がうまく合わさっているような気がする。特に私が印象に残っているのは、カラフルな石垣が多いことである。

  妙立寺(忍者寺)では、ガイド付きの参拝に参加する。加賀藩の祈祷所であったこのお寺には、お殿様が頻繁に参拝に訪れていた。また、多くの武士が集まる周辺の寺院群の中で要塞としての機能を持っており、そのため多くの隠し通路・階段、罠などが仕掛けられている。ベトナムのクチトンネルを訪れた時にも感じたことだが、こういう巧妙な仕掛けだらけの施設を見ると、攻め入るほうは本当に恐ろしかっただろうなと思う。そう考えると、先鋒の兵士の精神力は素晴らしい。私には絶対に無理だ。いや、そもそも、私には戦そのものが無理か。

  昼食は、金沢カレーの元祖と言われている「カレーのチャンピオン」(通称:チャンカレ)(高柳店)で、一番人気で定番の「Lカツカレー」(私はウインナートッピング)を食べる。辛さというよりもコクのあるカレーに、シャキシャキのキャベツ、大きくてサクサクのカツが乗っている。キャベツをカレーに混ぜ込んで食べるのが、案外イケる。カレーのドロドロ感にシャキシャキ感がプラスされ、重さが緩和されるのだ。また、思いの外、カツが美味しい。

  金沢城へ向かう途中で雨が強くなり、「これはまいったなー」と話していると、駐車場に着く頃には弱まって晴れ間も見え始め、大きな虹が出る。写真だとあまり伝わらないかもしれないが、七色がとても鮮明に見えて、とても綺麗だった。下記の写真は私が撮ったものだが、彼女がiPhoneのパノラマ撮影モードで撮影した写真がとても上手に取れていたので、それをもらったらここに追加で載せよう。あんなに大きな虹は初めて見たし、あんなに綺麗な虹も初めて見た。

  金沢城は、現在急ピッチで再現が進んでいる。北陸新幹線の開業に間に合うように工事を進めているのだろう。私なんかは「なんだ、本物じゃないんかい」と思ってしまうが、それでも大きな観光資源のひとつであることに違いはない。

  金沢城の近くにある喫茶店「いしかわ門」で休憩。古くて味のある喫茶店である。彼女はブルーマウンテン、私はアーモンド・オレを注文。これまた人情味があって明るいおばさんが対応してくれる。話好きなおばさんで、別のお客さんが入ってくるまで3人でペチャクチャとお喋りをした。景色や食べ物もそうだが、こういう魅力的な人に出会うと、旅行に来て良かったなと思える。ちなみに、アーモンド・オレも美味しかった。このメニュー自体初めて見たのだが、もっといろんなお店で出せばいいのにと思う。スタバとかドトールで売ってくれたら、足繁く通うのに。でもまあ、このお店だからこそ出せる味、美味しさなんだろうな。

  一旦ホテルに戻り、休憩。昨日と同じように、夕食前に1時間ほどゴロゴロする。これをやるのとやらないのとで、疲れの取れ具合が大きく変わってくる。

  夕食は、金沢駅近くの「よし久」へ。一応天婦羅がメインのお店らしいが、加賀料理と地酒を売りにしている料理屋さんである。彼女が注文した地酒の飲み比べセット(天狗舞・手取川・宗玄)を舐めながら、香箱ガニ、バイ貝の唐揚げ、白海老の天婦羅、鴨の治部煮、蟹雑炊(写真を撮るのを忘れた)などを頂く。のどぐろと鱈の白子が品切れだったのが残念だったが、どの料理も美味しくて、大満足である。

  帰りにコンビニに寄り、ここでしか売っていないようなものを買う。まずは、「コーヒースナック」(さわや食品/富山県)。コーヒー風味のマーガリンを挟んだ食パンである。おそらく生地にもコーヒーの味を付けているのだろうが、ライ麦の苦さが強すぎて、感じのマーガリンの味が負けてしまっていた。そのため、「おいしい!」という感じではないのだが、ふとした時につまみたくなるような味である。

  続いては、同じ会社の作っている「昆布パン」(さわや食品/富山県)。細かく刻んだ塩昆布の入ったパンで、その風味と食感を強く感じる。昆布の苦手な私だけでなく、彼女もダメだったから、おそらく好みの分かれる品なのだろう。

  そして最後は、「加賀棒茶」(盛田株式会社/愛知県)。ほうじ茶のことを、この地域では棒茶と呼ぶらしい。一般的なほうじ茶と比べると、さっぱりしていて飲んだ後の清涼感が強く、飲みやすいように感じた。これは、好きな味である。


12月28日(日)

2014年12月31日 13時43分15秒 | 2014年

  4時50分起床。5時前に家を出て、京浜東北線と京急線を乗り継いで、羽田空港へ。朝家を出た瞬間、寒さに心が折れそうになったが、こんなところで弱っていては金沢の寒さに太刀打ちできないと気合いを入れる。

  羽田07:50発のJAL1273便に乗り、小松空港へ。フライト時間は1時間もなく、少しうたた寝をしていたら、あっという間に着陸してしまった。ただ、雲の上から見た雪山の美しさと迫力は印象に残っている。

  小松空港でレンタカーを借り、金沢へ。まずは、「金沢21世紀美術館」を見学する。私の一番のお気に入りである天井が四角に切り取られた「タレルの部屋」をはじめ、この美術館は独創的な世界観に包まれている。ちょうど開場時刻の10時ちょうどに到着することが出来たため人が少なく、のんびりとした雰囲気に包まれている。

  やはり、最初は「タレルの部屋」へ。この部屋に来ると、いつも見ている空を非日常的な存在としてとらえることが出来る。これほどまでに純粋に空を眺めるという行為に集中できることは、なかなかない。

  続いては、「雲を測る男」。前回来たときは、空一面が全て雲に覆われていて測れなかった。今回は、雲がひとつもなくて測れなかった。

  そして、「スイミング・プール」。透明のガラスの上に10cmだけ水を張ることで、こんな風に見える。

  今回は企画展がいまいちだったので、私は早めにフェイドアウトして、結局大半の時間を「タレルの部屋」で過ごした。腰掛けに体全体を埋めて、四角く切り取られた空を延々と眺める。極端な話、21世紀美術館ではここにさえ来られれば満足である。

  近江町市場へ移動して、回転寿司「大倉」で昼食。金沢に来たら、何といってもまずは魚を食べないと。のどぐろに始まり、寒ブリ、白エビ、鱈白子、バイ貝、蟹内子など、北陸の海の幸をこれでもかと食べる。彼女も、私と同じくらいのハイペースで食べ続けていた。新しいネタを食べるごとに目を合わせて(美味しいねと)大きくうなづくだけで、それ以外の会話はない。彼女からは普段、「美味しいものを食べてる時が一番真剣な顔をしてるよね」と言われるが、それは彼女も同じだ。元々ぱっちりした目を更に大きく見開いてお寿司を見つめている姿を見ていると、何だか幸せな気持ちになる。

  続いては、兼六園を訪れる。1時間ほど掛けて、ゆっくりと園内を一周。地面には雪がたくさん残っていて、とても風情がある。そして、その雪解け水が至る所にある小川を流れ、その音が耳に心地良い。兼六園に来るのは2回目だが、確か前回も園内を流れる水に目と耳を奪われた記憶がある。

  兼六園のお土産屋通りにある「清水亭」で、兼六だんごを頂く。砂糖ときな粉を混ぜたサラサラの粉をつけて食べるお団子は、それらとお団子そのものの甘さがうまく融合して、美味しい。長く歩いて疲れた後に食べると、余計にこの甘さがありがたい。

  車に乗り、内灘を目指す。鉄板道路からそのまま砂浜へ乗り付け、夕暮れの砂浜をお散歩。日本海の荒々しい波の迫力と、どこまでも続く砂浜の穏やかさが素晴らしい。やはり、同じ海でも太平洋と日本海では雰囲気が違う。太平洋は明るくて穏やか、日本海は暗くて荒々しい。よく言われることだが、本当にそんな感じがする。私としては、太平洋側、沖縄や南国の華やかな海も好きだが、悲壮感と力強さに満ちたこの日本海の海に大きな魅力を感じる。

  金沢市内へ戻り、「金沢マンテンホテル駅前」にチェックイン。今日は朝が早かったので、1時間ほど休憩する。ベッドに横になって、熟睡。

  元気を取り戻し、再び外へ出る。片町にある居酒屋「笑宿」で夕食。前回も来たお店である。地元の野菜をバーニャカウダ風に頂く「畑の宝石箱」や、「ブリのカマ焼き」、「のどぐろの塩焼き」、「ブリ大根(シャカ煮)」、「加賀野菜の天ぷら」を頂く。2人でこの量は少し多いかもしれないと思っていたが、どれも驚くくらい美味しくて、2人とも最後まで箸が止まることはなかった。特に、その中でも焼物2品は本当に絶品だった。ブリものどぐろも、とにかく脂がのっていて、箸を入れた瞬間に溢れだしてくる。魚の脂の甘み、旨みをこれでもかというくらい満喫させてもらった。やっぱり、北陸の海の幸は素晴らしい。


最後の締めは蟹釜飯と迷ったが、結局安定・鉄板の卵かけご飯に。

  ホテルに戻り、大浴場で汗を流す。同じ汗を流すのでも、部屋で軽くシャワーで済ませるのと、広い大浴場でゆっくりと足を伸ばすのとでは、疲れの取れ方が全く違う。特に、このホテルの大浴場は広いし綺麗で、リラックスすることが出来た。

  有馬記念では、このレースで引退の決まっている4番人気のジェンティルドンナ(2枠4番、戸崎圭太騎手)が見事に有終の美を飾った。私の応援していたウインバリアシオンは、12着。着順だけ見ると惨敗だが、3コーナーから進出し、4コーナーから捲って来てうまく外に出たときはワクワクさせてくれた。ウインバリアシオンと藤岡騎手が勝負に出た結果の負けだから、文句も悔いもない。むしろ、気持ちの良い競馬を見せてもらえて良かったし、今回のレースで藤岡騎手のファンになった。馬はもう来年7歳だが、どうやらまだ引退ではないようなので、今度は体調を万全に整えて、まずは春の天皇賞制覇を目指して頑張ってほしい。君が出走する限り、僕は馬券を買い続けます。


12月27日(土)

2014年12月31日 12時27分14秒 | 2014年

  8時起床。午前中は部屋の大掃除。普段はあまり手を付けない水回りを中心に、2時間ほど掛けて掃除をする。今年は去年と違い、2ヶ月ほど前に一度大がかりな掃除をしたし、それ以降も定期的に丁寧に掃除をしてきたので、それほど手間は掛からなかった。やはり、定期的に部屋に人が来る、それも恋人が来るという状況に置かれると、それなりに部屋は綺麗に保たれるものなのだろう。

  昼過ぎに家を出る。外は寒いが、日差しが強くて、日向にいると暖かい。

  京浜東北線に乗り、桜木町にあるウインズへ。明日の有馬記念の馬券を買う。前にも書いたとおり、今回の有馬記念は、ウインバリアシオンしか見えない。どんなに調子が悪かろうが、前走惨敗していようが、関係ない。それにしても、今年は何度も競馬場に足を運んだのに、最後がウインズとは。明日、現地でウインバリアシオンの勇姿を見られないのが残念だ。

  せっかくなので、同じく桜木町にある横浜美術館へ。先ほどまでの場末感から一転して、爽やかな雰囲気に包まれている。桜木町は、線路を挟んで海側と山側で全く空気が異なるのである。

  「ホイッスラー展」を観る。ホイッスラーの描く絵は、モノトーンとも言われるように、地味な色彩のものが多い。また、日本の浮世絵からも影響を受けていて、色使いや構図などの似ている作品が数多く展示されていた。中でも私が気になったのは、1876~77年頃に書かれたとされている『黄色と金色のハーモニー:ゴールド・ガール-コニー・ギルクリスト』である。作品全体が黄色と金色で構成されているにも関わらず、落ち着きのある雰囲気に包まれている。黄色と金色というよりも黄金色、秋の稲穂の色というイメージだろうか。真ん中で踊る少女の表情も、幼いながらも少し物憂げな感じが色っぽさを感じさせ、惹き込まれそうになる。残念ながら、お土産売場にこの作品の絵葉書等が置いていなかったので写真で紹介することが出来ないが、非常に印象深い作品だった。

  美術館併設のカフェで、少し休憩。ケーキとバナナミルクを頂く。ここのカフェは、(特にケーキの)レベルが高い。美術館のついでだけでなく、カフェ単体でも十分に勝負できる

  みなとみらい駅からみなとみらい線(東横線・副都心線直通)に乗り、西早稲田へ。久しぶりに、早稲田を歩く。とは言っても、文キャンは冬季休暇で閉鎖されていた。残念。

  「おとぼけ」で夕食をとる。注文な、メンチカツ定食。一時期値上げをして550円になっていたが、いつの間にかまた500円に戻っていた。学生にとって、この50円は結構大きいのではないだろうか。かくいう私も、500円のワンコインのお得感は、とてもありがたく感じる。しかし、いずれにしても、これだけ熱々で美味しいメンチカツと山盛りご飯でお腹いっぱいになって、この値段は安い。

  東西線で大手町へ移動し、東京駅と周辺の通りをライトアップするイベント「東京ミチテラス」を見学する。東京駅は開業100年ということで、「大正ロマン」をイメージした色彩に彩られており、正面から見た駅舎はとても幻想的だった。とにかく人が多いし、寒かったが、それを我慢して見に来て良かった。

  20時過ぎに帰宅。22時前に大学の忘年会を終えた彼女がやってくる。明日から金沢旅行で、飛行機の時間が早いため、前泊して一緒に空港へ行くのである。そのため、バタバタと慌ただしく準備をして、日付が変わる前には就寝。