京の話題

12000年以上続いた「平安京」の文化・寺社仏閣・お祭り等を紹介します。

京の話題(平安京その470)通称、一言寺、山科に鎮座する・金剛王院

2013-02-05 00:05:15 | 京の話題

私が、お奨めします。何とも良いお寺です。賽銭箱に、思わず千円を入れそうになりました。

山科に有る有名なお寺です。ここへ行くのにはかなり道に迷いました。上品な奥様が丁寧に、途中の道を教えて下さいました。

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地元の方は「一言寺」(いちごんじ)とよんでいますが、正式には「金剛王院」と言います。

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「金剛王院」通称は「一言寺」で、「真言宗・醍醐派」のお寺です。ご本尊は「千手観音菩薩」で、一心に祈れば言下に願いをかなえていただくことから「一言寺」のなになったと伝えられています。

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「ただための 仏にうそはなきものぞ 二言といわぬ 一言寺かな」の御詠歌の額が本堂の軒下に有ります。

寺伝では、第89代「高倉天皇」の中宮「建礼門院」に仕えた、少納言「藤原信西」の娘「阿波内侍」が出家して、「真内」と名乗り、清水寺の観音さんの霊告によって、「一言寺」を建立したと伝えられています。

本堂は文化7年(1810年)の再建です。珍しい建築様式で、内陣の中にさらに土蔵造りの奥内陣があります。「一言観音」と呼ばれる秘仏「千手観世音菩薩像」はこの中に安置されているという事です。

本堂の横には「びんずるさん」が有ります。

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この「びんずるさん」はお釈迦様の弟子で、お釈迦様が没した後、仏法を守り人々に広める事に尽力した、十六羅漢のうちの第一尊者にあたり、医術の心得があり、神通力にも秀でました。民衆の病を治し困った人々を救ったという伝説が有ります。

体の悪い所を触れるとその病が治るといわれ、我々参拝者が直に(直接)触れる仏さまです。じかに触れる仏さまは、他に、めったに有りません。私も、悪い所を触ってお参りして来ました。(触る所が、めいっぱいでした)合掌

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その他、内部が空洞になっている珍しい「ヤマモモ」の木(天然記念物)が境内に有ります。

静かな、真言密教らしい、いいお寺です。

伏見区醍醐一言寺裏町21

(たわごと) 

昨日、「市川団十郎」が亡くなったと、「勘三郎」に続いて、歌舞伎の重鎮が、若くして無くなりました。昔は、「信長」人間五十年ですが、今は、このような方は物凄いなが生きです。ボケもせず、体を使い、神経も使います。人間の長生きの極め付けの芸事です。一昨年の息子の事でも気苦労が有ったのか?とにかくご冥福を。(合掌)