日本最初の正史「日本書紀」と「古事記」http://blog.goo.ne.jp/itodoya/d/20121014の説明は前記にて記載しました。
一国が成立するにはその国の「正史」が必要になります。日本で一番古い正史は「日本書紀」及び「古事記」です。この正史が同時に編纂されました。その後、「続日本紀」「続日本後紀」「日本文徳天皇実録」「日本三代実録」が編纂され、これらの正史を「六国史」(りっこくし)とよんでいます。その後、朝廷では、天皇が代替わりすると先帝の実績をまとめてきました。日本国の君主は「天皇」で、朝廷が天皇の実績をまとめた文書は「六国史」と同じく「正史」と考えても良いと思います。
以上を踏まえて、「日本国憲法」のこと。
「日本国憲法」は「日本国家」の最高法規 たる「基本法」(日本国憲法第10章第98条)ということは、日本人でしたら誰でも知っています。「法治国家」である日本のすべての法令は「日本国憲法」の秩序のなかで成立しているのは当然です。内閣総理大臣以下全ての閣僚と、全ての国会議員の地位は日本国憲法の秩序のなかで与えられたものです。
以上が、正論とすれば、「日本国憲法」は日本最古の国史「日本書紀」に根拠していることになります。
「日本国憲法」が公布されたのは、昭和21年11月3日で施行(しこう)されたのは、昭和22年5月3日(憲法記念日)です。公布したのは「昭和天皇」で、公布文にあたる「上諭」(じょうゆ)には次のように書かれています。
※上諭とは、君主のおさとし。憲法下で法律等を公布する時、その冒頭に対して天皇の裁可を表示した語。
朕(ちん)は、日本国民の総意に基づいて、新日本建設の礎が、定まるに至ったことを、深くよろこび、枢密顧問(すうみつ)の諮殉(しじゆん)及び帝国憲法第七十三条による帝国議会の議決を経た帝国憲法の改正を裁可し、ここにこれを公布せしめる。(御名御璽・ぎょめいぎょじ)昭和二十一年十一月三日(内閣総理大臣吉田茂、以下全ての閣僚の署名)
「上諭」(じょうゆ)から以下の事が解かります。
1.「日本国憲法」を公布したのは「昭和天皇」
2.「日本国憲法」は「大日本国帝国憲法」の規定に従って「帝国議会」の議決を経て改正さたものである。
3.「昭和天皇」が「深くよろこび」ながら「日本国憲法」を公布したこと。
4.「御名御璽」(ぎょめいぎょじ)とすべての閣僚の署名がそろっていることから、「上諭」が「詔」(みことのり)として体裁を成しているということ。
※詔(みことのり):天皇のおことば。
「公布」は憲法や法令が施行されるための最終手段です。「御名」とは直筆の天皇の署名で、「御璽」とは天皇の印のことで、日本国家の「実印」に相当するものです。「詔」は正式な手段・手続きが踏まれ、御名御璽と政治の最終責任者の署名が揃っていることで成立するものです。
以上の事から、「日本国憲法」は「大日本国帝国憲法」の秩序の中で成立したもので、その成立の根拠は「帝国憲法」にほかならないことになります。一番大切な事は「日本国憲法」は「天皇の詔」により公布された事です。
それでは、「帝国憲法」はどのような経緯から成立したのかということです。「帝国憲法」は明治二十二年に「明治天皇」により発布(公布と同意語で世に広く知らせる事)されました。天皇が黒田清隆総理に手渡す、欽定憲法の形式により行われました。「憲法発布勅語」の冒頭には「朕国家ノ隆昌ト臣民ノ慶福トヲ以テ中心ノ欣栄トシ朕カ祖宗二承クルノ大権二依リ現在及将来ノ臣民二対シ此ノ不磨ノ大典ヲ宣布ス」と書かれ、本分に続けて、御名御璽と総理以下すべての閣僚の署名が揃っています。
以上の事から、「帝国憲法」は、歴代天皇から受け継いだ天皇の大権により宣布されたもので有る事になります。「帝国憲法」も「日本国憲法」同様に「天皇の詔」によって発布されました。よって、「帝国憲法」の根拠は「天皇の大権」であり、すなわちその根拠は「日本書紀」だったのです。
しかし、この天皇の「詔」により「帝国憲法」から受け継いだ、「日本国憲法」に大きな落とし穴が有ったのです。憲法第9章第96条(改正)が知らぬ間に?明記されていました。(当時の情勢下でどの国がこの第96条を潜ませたかは誰でも分かります)
「日本国憲法」は第1章(天皇)第1条から第11章(補則)まで第103条まで有ります。その全文の後ろに、こっそりと第96条が潜んでいました。これを、どう思うのかは、個人の自由です。護憲か改憲を論じる前に「日本国憲法」のルーツを知る必要が有ると思います。
この内容を、一度読まれただけでは、はっきりしないと思いますが、二三度読み返して頂ければ、概要がなんとなく、解かると思います。
あくまでも、たわごとです。
日本国と他国の祝日の考え方の違いは、次回に、まず、日本国の祝日は前記を参照に。http://blog.goo.ne.jp/itodoya/d/20130310
(たわごと) 韓国のソウルへのサイバー攻撃
昨日、韓国ソウルへのサイバー攻撃が有り、ATMやTV局等に多大な被害が有りました。韓国は幾度となくサイバー攻撃が有りました。韓国の情報機能は完璧にダウンです。今までに、このような同時多発的な攻撃は初めてです。北朝の攻撃か?それだけの、多大な攻撃は、北朝一国では不可能です。北朝と他国の共同での、情報攻撃?サイバー攻撃に関わる加害者は、北欧の国も関わっているかもしれません。サイバー攻撃に脆弱な米日韓国。
今後、日本