京の話題

12000年以上続いた「平安京」の文化・寺社仏閣・お祭り等を紹介します。

京の話題(平安京その504)三尊如来像が安置されている、後白河上皇勅願の。延寿寺

2013-03-15 14:36:21 | 京の話題

河原町通六条上る本塩竃町にある延寿寺(えんじゅじ)
長講堂の裏(東)になるこの寺院も非公開寺院ですが、平安時代、第77代「後白河天皇」の六条殿に創建された仏堂にはじまります。

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文治年間(1185~1190年)、「後白河上皇」の命により、丈六の金銅の釈迦、阿弥陀、大日の三尊を祀っていましたが、六条院の衰退後に仏堂は独立して現在の地に移り延寿寺と称しました。

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室町時代、享禄元年(1528年)、焼失しました。ご本尊は金仏の為に焼失は免れました。後、「寛空」が中興し、「浄土宗」に改宗しました。

天正19年(1591年)「豊臣秀吉」により現在の地に移転しました。江戸時代には有名な天明8年(1788年)の「天明の大火」でまたもや焼失しました。

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金仏寺(かなぶつでら)と通称されて世に知られる存在だったようですが、幕末の元治元年(1864)禁門の変で類焼し本尊は焼失、現在は金仏を模した木像が祀られています。

下京区河原町六条上ル本塩竃町