京の話題

12000年以上続いた「平安京」の文化・寺社仏閣・お祭り等を紹介します。

京の話題(平安京その138)10円玉でお馴染みの・平等院

2012-02-21 00:33:40 | 京の話題

京都におられる方や、京都に来られた方は、一度は必ずこの有名な「平等院」を訪れられると思います。(月並みな散策ですが)

つまらない、うんちくは抜きにして。歴史と、数多くの寺院を散策してきて発見したことをつらつら考えて、以下あまりにも有名な「平等院」を散策します。

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嵯峨と宇治は平安貴族たちの別荘地でした。嵯峨に山荘「棲霞観」(せいかかん・現在の清涼寺)を建てた嵯峨天皇の皇子「源融」はここ宇治にも別荘寺院を営みました。それが藤原道長の宇治殿となり、後に末法に入ったとされる永承7年(1052年)に寺院に改めて、「天台宗平等院」となりました。

後に、諸堂が建造され、法華堂・護摩堂・多宝塔などの建物が建造されました。

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治承4年(1180年)反平氏になった、以仁王(もちひとおう)と源頼政が平知盛とのこの地で戦い、頼政は自刃しました。後には「楠木正成」が平等院などを焼き払い、応仁の乱でさらに荒廃します。

ただ、唯一の救いは「阿弥陀堂」は兵火をのがれ、往時の華麗さを現在に伝えてくれます。

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この阿弥陀堂を「鳳凰堂」と呼ぶようになったのは江戸時代以降の事です。古来中国で尊ばれた空想の瑞鳥が翼を広げた姿に似ていることからの名前です。

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しかし、いくつもの寺院を散策して、ふと気がついた事は、以前に「清水寺の七不思議」で鐘楼の柱は普通四本と記しましたが六本でした。清水寺の柱に限って六本、鐘が重たいからかな?しかし、この平等院の鐘楼の柱は、なんと六本です。訪れた方は気ずかれましたか?

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どこから見ても六本です。この鐘は六本で支えるほど重そうに無いと思いますが。(この鐘楼の鐘は天下三名鐘の一つです)。勢い東大寺・形の平等院・声の三井寺。また別に、神護寺・妙心寺・この平等院の鐘というときもありますが、とにかく、名鐘です。発見!!!柱は六本。

この六本柱の謎をどなたか教えて下さい。

一般的に鐘の音色は、撞木(しゅもく)で当る鐘の撞座(つきざ)が下の方が良い音色がが出ると聞いています。(普通の鐘は下の方に有ります)大きな国宝級の撞座は比較的上に有りますが、音色は素晴らしい物です。(これは余談)鐘の形や音は設置する場所や地形により色々工夫されています、そのうんちくはまた後ほどに。(昔の人は偉かった)

特報:1月31日に晴明神社が大人げない看板を出し、土産物店が和解勧告を表明しましたが、本日土産物屋はこんなことでのゴタゴタはバカバカしくて取り下げました。これで、晴明神社の一人相撲・土産物屋の方が大人でした。(経緯は1月31日の記事を参照下さい)

宇治市宇治蓮華116