京の話題

12000年以上続いた「平安京」の文化・寺社仏閣・お祭り等を紹介します。

京の話題(平安京その118)稲荷神社の総本山・伏見稲荷大社-1

2012-02-02 00:15:12 | 京の話題

明日は初午です。初詣や初午祭などで祭礼がおこなわれる日は、多くの参拝者で賑わいます。

全国四万社以上の総本山である、伏見稲荷大社です。

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古来、京都では賀茂・松尾・稲荷の三社がとりわけあつく信仰されていますが、商売繁盛の守護神とされている稲荷大社は。他の三社とは別格として、稲荷大社は商売繁盛の神社として、遠くから足を運び参拝に訪れます。

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創建は平安遷都よりも古く、和銅4年(711年)初午の日と言われています。

「秦伊呂具」が稲荷山の三ヶ峰に社を造り、「宇迦之御魂神」(うかのみたまのかみ)・「猿田彦命」(さるたひこのみこと)・「大宮女命」(おおみやのめのみこと)の三神を祀った事に始まるとされています。なお、稲荷はイネナリ(稲成り)の語源からの名と伝えられています。

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奥社に上れば、また風情の変わったキツネが見られます。

その後、秦氏の子孫が代々、稲荷大社の禰宜(ねぎ)・祝(はふり)となり、明治まで奉仕することになりました。

平安京の官寺である東寺を嵯峨天皇より賜った「空海」は天長4年(827年)に東寺の鎮守として稲荷社を祀り、天慶5年(942年)には神階は正一位、また「延喜式」の名神大社に列せられました。その後、延久4年(1072年)には後三条天皇が行幸され、歴代の天皇がそれにならいました。

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お京阪・おけいはん(京阪電鉄)の伏見稲荷駅も稲荷朱調のホームです。

伏見区深草藪之内町68