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多くの人が意外と知らない「中国という国」の正体 中国は「両生類」とはどういうことか 202304

2023-04-10 01:40:00 | なるほど  ふぅ〜ん

多くの人が意外と知らない「中国という国」の正体 中国は「両生類」とはどういうことか
 現代ビジネス より 230410  現代新書編集部


 なぜ戦争が起きるのか? 地理的条件は世界をどう動かしてきたのか?

「そもそも」「なぜ」から根本的に問いなおす地政学の入門書『戦争の地政学』が話題になっている。
 では、地政学から「中国」を見ると、何がわかるだろうか。

⚫︎中国は「両生類」?
 現代世界における「中国とは何か」と問われて、すんなりと答えられる人は多くないはずだ。

 では、地政学の視点は、中国という大国の存在をどう説明するだろうか。
〈スパイクマンの理論を参照するならば、中国は「両生類(Amphibia)」である。
 中国は、大陸に圧倒的な存在感を持って存在している一方で、遠大な大洋に通ずる沿岸部を持っている。

 中国は、歴史上、大陸中央部からの勢力による侵略と、海洋での海賊等も含めた勢力による侵食の双方に、悩まされてきた、「両生類」として生きる運命を持っている国家だとも言える。〉(『戦争の地政学』より)
 中国は、陸でも海でも覇権を取ろうとしている国家というわけである。

⚫︎中国が「一帯一路」で目指すもの
 そんな中国が現在進行系で進めている構想・戦略が「一帯一路」だ。
アジア、中東、アフリカ東岸、ヨーロッパにかけて経済協力関係を築く戦略である。

「一帯一路」戦略で中国が目指す道とは――。
〈南下政策の伝統的なパターンを踏襲するロシアの影響力の拡張に対して、一帯一路は、ユーラシア大陸の外周部分を帯状に伝って、中国の影響力を高めていこうとする点で、異なるベクトルを持っている。ロシアのように、大洋を求めて南下しているのではない。

 中国は、資源の安定的な確保や市場へのアクセスを狙って、リムランドにそって影響力を広げていこうとしている。
 そこで一帯一路は、シー・パワー連合の封じ込め政策と、点上においてではなく、平行線を描きながら、対峙していくことになる。〉(『戦争の地政学』より)

 人口が減り始めたことも大きな話題となった中国だが、しばらくは影響力は拡大していくことだろう。
 現代世界で多大な影響力と存在感をもたらす中国は、それでも捉えるのがむずかしい国家であることは間違いない。
〈急速な国力の拡充を果たした中国は、まだ地政学上の問いに完全に明晰に答えることができる存在になっていない。

 中国の指導者たちは、そもそも中華帝国の伝統にそって国力を充実させる中国は、必ずしも欧米主導の地政学の視点による分析にはなじまない存在であると考えているかもしれない〉(『戦争の地政学』より)

 新刊『戦争の地政学』では、「英米系地政学」と「大陸系地政学」という地政学の二つの異なる世界観から、17世紀ヨーロッパの国際情勢から第二次大戦前後の日本、冷戦、ロシア・ウクライナ戦争まで、約500年間に起きた「戦争の構造」を深く読み解いている。

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