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世界のサステナブル観光地トップ100、日本から最多の12地域、京都市や奄美大島、阿蘇市など  202110

2021-10-07 22:54:00 | 🔟 番付色々🆚

世界のサステナブル観光地トップ100、日本から最多の12地域、京都市や奄美大島、阿蘇市など
  トラベルボイス編集部  より 211007

 持続可能な観光地の国際的な認証団体「グリーン・デスティネーションズ(Green Destinations) 」は、2021年10月5日(現地時間)に開催された「グローバル・グリーン・デスティネーション・デイズ」のイベントで、2021年の「トップ100選」を発表した。

 グリーン・デスティネーションズ は、世界持続可能観光協議会(GSTC)が開発した持続可能な観光の国際指標の国際認証団体の一つ。サステナブル・デスティネーションとして100項目の基準を設定しており、「TOP100選」ではこのうち特に重要な項目に対する取り組みへのレポートを観光地が提出し、それをもとに選定された。

日本からは最多の12市・地域が選ばれた。
京都市、釜石市、ニセコ町が2年連続で選ばれたほか、
 奄美大島、阿蘇市、長良川流域、七尾市および中能登町、
  那須塩原市、佐渡市、小豆島町、豊岡市、与論島が入選した。

 トップ100選の選定は、今年で7年目。主催者は、より持続可能な観光産業に向けて前進している世界各地の観光地にスポットライトを当てたとしている。
 選定された事例は、観光地としての革新性、効果的なサステイナブル・ツーリズムのストーリー、優れた経営手法として、同サイトで紹介されている。

GREEN DESTINATIONS TOP 100
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「日本から中国に頭脳が流出」これから日本人ノーベル賞学者は激減する恐れがある 202110

2021-10-07 22:17:00 | 気になる モノ・コト

「日本から中国に頭脳が流出」これから日本人ノーベル賞学者は激減する恐れがある
  プレジデントonlainよりより  211007  知野 恵子

⚫︎受賞ラッシュの日本に中国が立ちはだかる?
 2021年のノーベル物理学賞に、日本出身で米国籍の研究者・真鍋淑郎さんが決まった。自然科学3賞と呼ばれる、生理学・医学賞、物理学賞、化学賞を受賞した日本国籍の研究者は22人、真鍋さんのような米国籍の人も加えると25人になった。

 現在90歳の真鍋さんは、東大大学院を修了後、渡米。1960年代にコンピューターで気候変動モデルを作成し、地球温暖化予測の基礎を築いた。気候科学が物理学賞の対象になるのは初めてで、真鍋さんは「驚いた。初めは好奇心でやっていた。こういう大事な問題になるとは夢にも考えていなかった」と語った。

 ノーベル物理学賞の受賞が決まり、プリンストン大で記者会見する真鍋淑郎上席研究員=2021年10月5日、アメリカ・ニュージャージー州 - 
 2000年代に入ってから日本はノーベル賞受賞ラッシュが続いているが、研究力低下という深刻な問題を抱える。背景には、海外への「頭脳流出」の問題もあると見られる。真鍋さんは1997年に帰国し、科学技術庁(現・文部科学省)の研究プロジェクトの研究領域長に就任したが、2001年に辞任し再渡米した。役所の縦割り行政に、他の研究機関との共同研究を阻まれたことが原因と見られている。

 一方、中国は質の高い論文数ランキングで米国を抜いて世界1位になり、ノーベル賞候補と目される藤嶋昭・東大特別栄誉教授が中国の大学に移籍するなど、世界から注目を集める。今後、ノーベル賞候補に中国の人材や大学が名を連ねるようになるのだろうか。真鍋さんも藤嶋さんも、良い研究環境を求めて「頭脳流出」した。研究環境を改善しないと、ますます日本は研究力の低下とノーベル賞候補の減少を招く恐れがある。

⚫︎日本政府は「50年で30人受賞」を目指してきた
 中国籍のノーベル賞受賞者はまだ1人しかいない。中国系米国人などの受賞はあったが、中国籍の人が受賞したのは、2015年にマラリア治療薬の研究で生理学・医学賞を受賞した女性研究者・屠呦呦(トゥ・ヨウヨウ)さんが初めてだ。

 2000年代に入ってからのノーベル賞受賞ラッシュで、真鍋さんなど米国籍の3人も加えると日本はこの21年間で計20人が自然科学系の賞を受賞した。ほぼ毎年1人が受賞している計算になる。日本政府は2001年に、「50年で30人」という世界でも例のないノーベル賞受賞の数値目標を立て、「ノーベル委員会」の拠点があるストックホルムに事務所を開設し、情報収集や日本の情報を発信するなど、受賞者拡大に力を入れた。
 国を挙げて科学研究を推進する中国も、日本のように続々と受賞者を出したいだろうが、専門家たちの見方は厳しい。

 理由は、中国に対する国際的な評価がまだ高くないことだ。質の高い論文数で1位になったとはいえ、ノーベル賞選考にあたっては、国際的に著名な賞を受賞していることや、同分野の研究者間での評価など、さまざまな「指標」で判断される。この点で中国はまだ弱い。

⚫︎「引用栄誉賞」に中国人材は少ない
 指標の代表格が、米情報調査会社クラリベイト・アナリティクスの「引用栄誉賞」だ。同社は9月22日に、論文の引用数をもとにノーベル賞が有力視される2021年の「引用栄誉賞」16人を発表した。日本からは3人が選ばれたが、中国は入らなかった。過去に中国系研究者が2人選ばれたことがあるが、中国本土出身者ではない。同社によると「引用栄誉賞」受賞者59人が実際にノーベル賞を受賞している。

 真鍋さんも2015年に米国のノーベル賞と呼ばれる「ベンジャミン・フランクリン・メダル」、18年にスウェーデン王立科学アカデミーの「クラフォード賞」など、国際的権威のある賞を受賞している。

 他にも、米国の医学賞「ラスカー賞」、カナダの医学賞「ガードナー国際賞」、国際科学技術財団の「日本国際賞」、稲盛財団の「京都賞」など数々の指標となる賞がある。今年の京都賞では、中国のコンピューター科学者で、清華大・学際情報学研究院長の姚期智(アンドリュー・チーチー・ヤオ)氏が受賞したが、まだ中国の存在感は薄い。

 では、研究者を輩出する大学の実力はどうか。8月に、ノーベル賞候補と目される藤嶋昭・東大特別栄誉教授が研究チームごと上海理工大学に移籍したことが注目を集めたが、今、中国の大学は勢いを増している。

⚫︎東大を大きく上回る「世界16位」にランクイン
 英国の教育専門誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)」は、教育、研究、論文の引用数、国際性、産業収入の5項目について、大学の点数を計算し、世界の大学ランキングを発表している。

 9月2日に発表された「世界大学ランキング2022」によると、中国からは、北京大学と清華大学が16位に入った。100位以内を見ると、復旦大学(60位)、浙江大学(75位)、上海交通大学(84位)、中国科学技術大学(88位)、と続く。

 北京大は2015年には48位だったが毎年順位を上げ、昨年は23位。清華大も2012年の71位からほぼ毎年順位を上げ、昨年は20位になった。両大学ともそれをさらに押し上げ、今年は10位台にくいこんだ。一方、日本で100位以内に入ったのは、35位の東大と61位の京大の2校だけ。中国の大学の元気さが分かる。

 文部科学省文部科学審議官などを歴任し、20年以上にわたって中国の科学技術を調査分析している林幸秀・ライフサイエンス振興財団理事長は「2003年に北京、西安、上海の大学を視察したが、使っている装置は10年以上前の古いもので、遅れが目立った。しかし経済発展に伴って、2010年頃から研究に投じる国の予算が倍々ゲームで増え、装置も施設も新しくなり、研究者も増えた。今や中国の大学の金、人、装置は各段に違う」と話す。

⚫︎世界で活躍する留学生の呼び戻しを進めているが…
 こうした勢いを生んだのは、経済力を背景に進めたグローバル戦略だ。中国政府は、米国の大学などへ留学生を送り出し、能力、成果、人脈を築かせた上で、自国へ呼び戻す政策を進めている。成長後、故郷の海に戻ってくる海亀の生態になぞらえ、「海亀政策」と呼ばれる。

 2008年以降は、呼び戻しにいっそう力を入れ、中国だけでなく、海外の優秀な研究者も積極的に呼び込んでいる。その結果、海外との共同研究や共著論文が増え、国際的評価を向上させることにつながっている。

 だが、ノーベル賞を獲得するための大事なものが中国には欠けている、と専門家は口をそろえる。それは、他の人がやらないようなテーマに挑む独創性だ。論文の数や引用数だけで測れるものではない。独創性の源となるユニークな発想を研究者が追求する自由を、中国政府がどこまで保証できるか。そこが問題だ。

⚫︎好奇心だけで研究できず、論文は二番煎じ…
 林さんは「中国では論文数や引用数が、研究者の出世や研究費に直結する。論文を書かないと職を追われたり、研究費ももらえなくなったりする。下手をしたら一生うだつが上がらない。独創的研究は論文に書けるような成果がすぐに出ない可能性があり、リスクが大きい。だから研究者は確実に論文を書けるテーマに取り組む」と指摘する。真鍋さんのように「好奇心」に突き動かされて研究を続けるのは難しい。

 例えば、ノーベル賞候補の1人、日本の細野秀雄・東京工業大栄誉教授が、それまでの常識を覆す「鉄系の超伝導物質」を発見すると、中国でも一斉に研究が始まり、温度など実験条件をいろいろと変えて取り組む。論文は確実に書けるが、二番煎じ、三番煎じであり、ノーベル賞が求めるものとは異なる。「政治や行政はお金をつけさえすれば、業績が上がると考えるが、研究とはそういうものではない」と林さんは苦言を呈する。

⚫︎博士号をもたない「隠れ人材」を見つけられるか
 研究成果を出してからノーベル賞に決まるまでは、20年~30年かかることが多いと言われる。真鍋さんは50年以上かかっている。成果がきちんと認められたり、実際に役立つものに結実したりするには時間を要するからだ。そうした「時差」に加え、指標でとらえることができなかった、思いがけない受賞者が登場することもある。

 日本でも例がある。2002年にノーベル化学賞を受賞した田中耕一さんは、完全にノーマークの状態だった。田中さんは企業の技術者で、受賞が決まった際の肩書は「主任」。大学院へも進学していない。分析装置の開発という、研究を支える仕事をしていた。「主役」というより「脇役」のイメージだ。国内外が仰天し、「サラリーマンが受賞」と報じられた。

 実は中国初の受賞となった屠呦呦さんも、中国政府や学術界にとって思いがけない受賞者である。屠呦呦さんは「三無の人」と呼ばれる研究者だったからだ。「三無」とは、博士号を取っていない、外国に留学していない、中国の最高研究機関「中国科学院」が位の高い研究者と認定する「院士」にもなっていない――ことを指す。正統派の研究者像からかけ離れていた。

 屠呦呦さんは著名な「ラスカー賞」を2011年に受賞しているが、そのことが知られておらず、受賞が決まってからしばらくは、国内の研究者たちから反発を浴びせられたという。屠呦呦さんのような「隠れ人材」がまだ中国にいるかどうか、それをノーベル委員会が見出すことができるかどうかも重要だ。

⚫︎中国に移籍した藤嶋さんが注目される理由
 今後のノーベル賞を考えると、呼び戻し政策を進める中国が、これからどのように研究力や存在感を発揮してくるかが焦点となる。その意味でも、8月に上海理工大学に研究チームとともに移籍した藤嶋昭さんが注目される。

 藤嶋さんはこれまでに中国からの留学生30人以上を指導し、そのうち3人が「中国科学院」の院士に選ばれている。自身の研究が優れているだけでなく、日本にいながら中国の若手を育成した実績を持つ優れた指導者でもある。

 上海理工大は、藤嶋さんのチームを支援するプラットフォームとして、新しく研究所を作ると表明している。ここに国内外から優秀な人材を呼び込めば、中国の存在感は増す。今はまだ国際的な評価が高くなくても、だんだん変わっていく。藤嶋さんがノーベル賞を受賞すれば、いっそう高まることは間違いない。

⚫︎「古き良き時代」にすがっていると置き去りにされる
 グローバル化をうまく利用してきた中国を思うと、むしろ心配なのは日本だ。科学研究の世界もグローバル化が進み、国際共同研究や共著論文の数や割合が増加している。日本も増えてはいるがまだ少ない。2019年の日本の国際共著論文数は約3万件だが、米国は約18万件、中国約12万件、英国約8万件、ドイツ約7万件、フランス約5万件、だった。差は大きい。このままでは国際的な研究者ネットワークに入れなかったり、日本の存在感が薄れたりする恐れがある。

 2000年代の日本のノーベル賞ラッシュは、経済が豊かで、国の研究費をもとに研究者が興味に従って好きなように研究ができた「古き良き時代」の置き土産でもある。今、日本の多くの研究者は研究費不足や、短期間で実用につながる成果を求められることに悩まされている。「古き良き時代」の後をどうやって継いでいくかを考え、対策をとらないと、世界に置き去りにされてしまう。


知野 恵子 :ジャーナリスト
東京大学文学部心理学科卒業後、読売新聞入社。婦人部(現・生活部)、政治部、経済部、科学部、解説部の各部記者、解説部次長、編集委員を務めた。約35年にわたり、宇宙開発、科学技術、ICTなどを取材・執筆している。1990年代末のパソコンブームを受けて読売新聞が発刊したパソコン雑誌「YOMIURI PC」の初代編集長も務めた。
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🚶‍♀️…右岸…隠元橋…駐屯地&京大沿…右岸… 211007

2021-10-07 17:09:00 | 🚶 歩く
🚶‍♀️…右岸河川敷…隠元橋⇅…駐屯地北東端…駐屯地北側沿…同:東沿…たまき亭🍞…京大東沿…同:南沿…駐屯地南沿…同:南西端…右岸堤防道…>
🚶‍♀️10946歩2kg

🌤:隠元橋30℃:風穏やかで暑い。

左岸:昨日から護岸工事?で通行止め?
 で駐屯地&京大宇治キャンバスの外周部沿をぐるっと1周,南沿の農地は1/4刈取始まる
🍞たまき亭:相変わらず盛況:週休3の店は買うに不便…


室温28℃:ベランダますます日除け充実化
 10月になっても真夏を感じる




右岸河川敷49km付近にて:大蟷螂

秋桜
瓦塚


駐屯地と彼方に京大キャンバス


👀:京大南側沿の境界道で?鼬か貂?に遭遇直ぐに逃げた…残念。



📺スカパー:AXN海外ドラマ:名探偵モンクS3#12 にて 開始19:24後:ランドールの室内壁に「眠り狂四郎卍斬り」主演松方弘樹の邦画ポスター2枚が!
 スカパーの時代劇chでつい先日放映…
出来過ぎの偶然!
ランドールは主人公の元上司の部下のお調子者設定の刑事。
 モンクは超潔癖症で保護者の必要な子供の様な社会生活不適合者でやらかし者だが警察からは全幅の信頼ある名(迷)探偵設定。
 毎回面白いと言うかバカバカしいモンクの日常変人生活とそれにやられる悪役の組合せが… 吹替はぴったりな角野卓造氏
 笑かしてくれる勧善懲悪者。後味スッキリ!(朝毎系刑事&探偵モノと大違い)

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豪で作られた“水素”を日本に運搬 「運べる、貯めておける」脱炭素時代のエネルギー普及に必要なこと 202110

2021-10-07 01:25:00 | なるほど  ふぅ〜ん

豪で作られた“水素”を日本に運搬 「運べる、貯めておける」 脱炭素時代のエネルギー普及に必要なこと
Live News α  より 211007

世界初!液化水素運搬船  大海原をゆっくりと進む一隻の船。
  ガソリン車並みの力強い走りを見せるトヨタの水素エンジン車

 一見普通の船に見えるが、内部には巨大なタンクを搭載。これは、はるか9000キロ離れた場所で作られたあるクリーンエネルギーを運ぶための船だった。
 9月19日、三重県の鈴鹿サーキットで3度目のレース参戦を果たしたトヨタ自動車が手がける水素エンジン車。

 これまでのレースでも「水素を使う」、そしてクリーンな地熱発電を利用して「水素を作る」など、脱炭素社会の選択肢の一つとされる水素の可能性を示してきたが…

ートヨタ自動車・豊田章男社長:
 今回、鈴鹿での第3戦においては「運ぶ」。オーストラリアの褐炭から作り上げた水素をこの日本まで運んでくる。
 オーストラリアで採掘した水分が多く低品質な石炭である「褐炭」を活用して、現地で水素を精製。それをマイナス253度に冷やして液化し、体積を800分の1に減らして日本に運ぶというのだ。
 褐炭は一般的な石炭に比べてコストが10分の1以下。
 オーストラリアには日本の総発電量の240年分に相当する褐炭があるとされ、運搬コストを差し引いても低価格で安定的に水素を調達できるという。

⚫︎1回に75トンの水素を運搬
 川崎重工業などが建造した、世界初の液化水素運搬船「すいそ ふろんてぃあ」。オーストラリアから片道9000キロ、16日間かけて水素を運んでくる。
 この船で1回に75トン、燃料電池車1万5000台分もの液体水素を運ぶことができる。
 神戸市にはすでにこの船が着岸し、液体水素を受け渡しするためのターミナルも完成していて、今年度中に実証実験が始まる。

 今回、鈴鹿のレースで走った車の燃料の一部は、オーストラリアから空輸してきた水素を使用。
 川崎重工では、将来の商用化に向けてタンクの容量を128倍にした大型船の開発も計画しているなど、脱炭素社会の実現に向けた動きは着実に進んでいる。

ー川崎重工業・西村元彦 水素戦略本部副本部長:
 将来エネルギーの2割くらいが水素になるといわれています。こういった技術が実用化すると将来、水素が今の天然ガスのように身の回りで手軽に使えるようになって、かつカーボンニュートラルに貢献できると考えています。

 作って、運んで、使う。未来を担うクリーンエネルギー「水素」の可能性はさらに広がっている。

⚫︎"水素社会"実現への課題は?
ー三田友梨佳キャスター:
 日本のモノづくりに詳しい、早稲田大学ビジネススクール教授の長内厚さんに聞きます。海外で作られた水素を日本に運ぶ船、どうご覧になりましたか?

ー早稲田大学ビジネススクール教授・長内厚さん:
「運べる、貯めておける」ことが、脱炭素時代のエネルギーとして水素が注目される理由の1つです。電気と比較すると、例えば、EVは乗らなくてもバッテリーは自然放電してしまいます。一方、水素エンジン車や現在のガソリン車などの内燃機関のクルマは、乗らなければ燃料は残っています。これは、いざという災害時にも大きな意味を持ってきます。
 さらに、そもそも電気は使うタイミングではCO2を出しませんが、日本のように火力発電に頼る国では、電気を作るときにCO2を排出していますし、CO2を出しながら作った電力が貯められずに消えてしまうのはもったいない話ですよね。

ー三田友梨佳キャスター:
 水素エネルギーを普及させるためにクリアしなければならない課題は何でしょうか?

ー早稲田大学ビジネススクール教授・長内厚さん:
 消費者と水素エネルギーの距離を縮めて、水素の供給と消費を増やす。これが水素エネルギーのコストダウンに繋がりますし、水素エネルギーの拡大にも繋がります。

 工場でも自動車でも水素を使える状態、国内どこでも水素が供給できるインフラをしっかり作って、水素エネルギーを 「作る」「運ぶ」「貯める」「使う」 といった分野に参加する企業、仲間づくりを増やしていく必要があるんじゃないでしょうか。

ー三田友梨佳キャスター:
 川崎重工とのタッグも仲間づくりの1つだと思いますが、仲間の輪を広げていく際にはどんなことがポイントになりますか?

ー早稲田大学ビジネススクール教授・長内厚さん:
 水素エネルギーに関する強みを日本の社会で共有すること。これは現在のガソリンスタンドに代わる水素ステーションの増加も大切だと思います。未来のクルマはEVで決まりという風潮があるが、EVはあくまで選択肢の1つであると捉えるべきだと思います。EVそのものはCO2を排出しないので一見クリーンに見えるが、発電所でCO2を出してしまう。

 一方、水素エンジン車はCO2排出の削減に貢献できますし、何よりも日本のガソリン車で培ってきた内燃機関という強みも活かせる。日本が水素社会を実現すると海外にも広まっていきますし、せっかくなら日本の強いエンジンという技術を使って、日本がしっかりと収益化する。持続的なCO2削減には日本の強い技術を使うことが必要だと思います。

ー三田友梨佳キャスター:
 水素エンジンの開発がどれだけ進んでも、水素を十分に作ってコストを下げながら確実に私たちの生活に供給されないと、水素社会の実現は難しいことだと思います。仲間の輪を広げていくことで、自動車の脱炭素の流れは一層勢いを増すのかもしれません。

(「Live News α」10月5日放送分)
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