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🧠「機械の脳」が現実に? 現実味を帯びてきた脳の人工再現――東大研究者たちが講演 202110

2021-10-19 23:30:00 | 気になる モノ・コト

「機械の脳」が現実に? 現実味を帯びてきた脳の人工再現――東大研究者たちが講演
  ITmediaNews より 211019 石井徹

 脳の機能を機械の身体に移植して、永遠の命を得る――サイエンス・フィクションの世界で夢見られてきたような未来が今、徐々に現実味を帯びつつある。

 ライフサイエンス分野の事業に取り組む、LINK-Jは9月27日、「脳は人工的につくれるのか?〜脳の情報処理のフロンティアに挑む」と題したトークイベントをオンラインで開催。東京大学から気鋭の科学者2人が参加し、最先端の脳研究を披露した。

 登壇者は東京大学大学院工学系研究科の渡辺正峰准教授と、東京大学生産技術研究所の池内与志穂准教授。渡辺氏は情報工学、池内氏は生物学の視点から脳の機能の解明を進めている。

⚫︎脳とつながる機械で「意識のアップロード」目指す
 神話の時代から多くの物語に描かれてきた「考える機械」は実現しうるのか。現代科学は、まさにその答えに手が届く位置にある。

 脳神経科学者として“人工意識”をテーマに研究を進める渡辺氏。「意識を機械にアップロードする技術」の実用化を目指すスタートアップ、MinD in a Device社の技術顧問も務めている。

⚫︎東京大学大学院工学系研究科の渡辺正峰准教授
 その渡辺氏は「多くの科学者は『脳は人工的に作れる』と考えている」と話す。脳を作るとはどういうことなのか。渡辺氏いわく、それは「意識」の再現であるという。

 人間の脳は、ニューロンと呼ばれる千数百億個もの神経細胞から構成されたネットワークだと考えられている。

 数千億個のニューロンが相互に作用する通信の全貌は、現代のコンピューティング技術ではとても再現できない規模に及ぶ。しかし渡辺氏は「ニューロンの構造は多くが解析できていて、実のところ電気回路にすぎない」として、現代の技術の延長線上で模倣できるようになると予測する。

 その予測の上で、渡辺氏は「果たして人工的に作った脳に意識が宿るのか」という疑問を持つ。この問いの答えは意識の定義にも依存するが、渡辺氏は「イエス」と予測している。

 意識を脳の情報処理の観点で捉えると、「何かを知覚したとき、脳内のニューロン間で電気が走った結果、主観的に得られる感覚(クオリア)」と考えられるという。これはすなわち、脳に走る電気信号を観測し、適切な電気信号を書き込める機械が存在すれば、それは「意識を読み書きできる機械」ということになる。

 ただし、仮に脳の電気信号を読み書きできる機械が作成できたとしても、それが確実に「意識を読み書きできる機械」である保証はない。機械が意識を読み書きしていると確証するには、自分の身体に機械を差し込んで、実際に意識を感じるか実験してみるしかないからだ。

 その検証を試みるのが、渡辺氏の研究の目標であり、同氏が関わるMinD in a Device社の目標であり、具体的には「20年後に意識をアップロードするサービス」を提供することを目指している。ヒトの脳の意識をアップロードして、肉体が果てても機械の身体で生き続けることができる、そんなサービスの開発を進めているという。

 そのカギとなる脳に接続する機械「BMI(Brain Machine Interface)」のコンセプトは、すでに東京大学から特許が出願されている。これは右脳と左脳をつなぐ脳梁(のうりょう)という部位にCMOSセンサーを差し込んで接続するアイデアで、原理的には脳梁の断面部にある全てのニューロンの情報を読み取れるという。さらにiPS細胞を接続インタフェースとして利用し、狙ったニューロンを刺激して情報を書き込む(発火させる)ことも可能としている。

 MinD in a Device社ではロードマップを描き、3段階のステップで実現を目指す。第1段階では、深層学習AIで生体脳のデジタルツインの作成を試み、てんかんなどの中枢神経系創薬のために活用する。第2段階では、中枢神経系疾患の症状進行を緩和する非侵襲性BMIデバイスを開発。第3段階ではAIによってヒトの脳の一部の機能の代替を目指す。

 最終目標の「意識のアップロード」に至ると、AIによって生体脳の機能を全て置き換えることが可能であるという。実現すると、脳内の記憶を全て伝送し、肉体が不要で生き続けることが可能になる。

 意識がアップデートされた人間はどうなるのか。渡辺氏は「記憶の転送が済んだら、死というものを経ることなく、全くシームレスに意識を機械の身体に移行することができる」と予測している。

⚫︎「2つのミニ脳」をつないだら……
 渡辺氏がコンピューティング技術をもって脳を再現を試みているのに対し、池内氏は、生物学の立場から脳の再現に挑んでいる。

⚫︎東京大学生産技術研究所の池内与志穂准教授
 池内氏は、人工脳組織を作成し、その機能を把握するアプローチを取っている。脳は多数のニューロンから構成された複雑な構造となっているが、その中でも池内氏が特に重要と考えているのが「軸索」だ。

 軸索とは、脳の神経ネットワークをつなぐ、バイパスのような存在。パイプが絡まったような細長い形状をしており、近くや遠い位置にある細胞同士をつなぎ、情報を伝達する。ヒトの脳は、各領域にそれぞれの役割を持っており、それらが軸索でつながることで、高度な機能を持つと考えられている。

 このような脳組織のつながりを再現するため、池内氏はiPS細胞から軸索の束を培養し、その両端を大脳神経組織で作った小さな球に接続した、人工脳組織を作成した。

 培養された大脳の神経細胞では通常、単調な神経発火(電気信号を発する動き)が発生しているが、このミニチュアでは軸索でつないだ2つの脳組織から、不規則で複雑な神経発火パターンが観測できたという。

⚫︎2つの脳組織をつないだミニチュア
 さらに、軸索でつないだ脳組織からは、記憶の片りんとも思われる現象が観測された。脳組織に、外部から刺激を与える(発火させる)と、脳組織はその刺激と同調し、発火する。2つをつないだ脳組織に刺激を与えると、刺激を止めた後もしばらくは同調した反応が続いたという。「一番単純な記憶の片りんと思われる現象を観測している可能性がある」と池内氏は推測する。

 この外部刺激を繰り返し与えていると、初めは応答に時間がかかるが、試行回数を増やすごとに応答を返す時間が速まることも明らかになった。このため、刺激パターンを脳組織全体で認識している可能性が考えられるという。

 池内氏はこれらの生物学的アプローチから脳の理解を進め、まずは中枢神経系疾患の克服に向けた創薬支援へと応用を目指している。

 その先にある目標は「脳型バイオコンピュータ」だ。池内氏は脳研究において生物学的アプローチと、BMIをはじめとする工学的アプローチは近未来は融合し、将来的には、脳の計算能力を利用したコンピュータが開発されるのではないかと予測している。
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岡山県・布賀鉱山の「逸見石」は反強磁性体である、東北大などが発見  202110

2021-10-19 23:09:00 | ¿ はて?さて?びっくり!

岡山県・布賀鉱山の「逸見石」は反強磁性体である、東北大などが発見
  マイナビニュース より 211019  波留久泉

 東北大学、岡山大学、東京工業大学(東工大)、高エネルギー加速器研究機構(KEK)、福井大学(福大)、神奈川県立産業技術総合研究所(KISTEC)の6者は10月18日、世界でも岡山県の布賀鉱山(高梁市)でしか産出しない「逸見石(へんみいし)」が、従来の報告とは異なる結晶構造を持つこと、ならびに量子力学的なゆらぎが強く現れる磁気スピン格子の性質を持つ強い反磁性体であることを明らかにしたと発表した。

 同成果は、東北大 東北大学多元物質科学研究所 山本孟助教、坂倉輝俊助教、木村宏之教授、岡山大 異分野基礎科学研究所のHarald O. Jeschke特任教授、東北大の壁谷典幸助教、同・落合明名誉教授、同・野田幸男名誉教授、福井大 遠赤外領域開発センターの石川裕也助教、同・藤井裕准教授、KEK 物質構造科学研究所の佐賀山基准教授、同・岸本俊二特別教授、東工大 科学技術創成研究院の東正樹教授(KISTEC兼任)、同・重松圭助教(KISTEC兼任)らの共同研究チームによるもの。
 詳細は、材料に関する学術誌「Physical Review Materials」に掲載された。

 長い時間と地質活動に伴う高温・高圧環境などにより作り出された天然鉱物は、人工合成された無機固体結晶と比較して、多様な結晶構造を持つことがわかっている。結晶構造の多様性は物質の示す性質の多様性につながるため、天然鉱物の示す磁性は古くから物質科学者たちの興味を集めてきたという。

 日本国内では、これまで140種類以上の鉱物が発見されているが、サンプルの稀少さから、固体物理学の視点で物性研究をした例は多くなかったという。
 そうした中、研究チームは今回、日本産新鉱物(日本において初めて確認された鉱物)に着目し、中でも世界で布賀鉱山でしか産出しない逸見石(化学式:Ca2Cu(OH)4[B(OH)4]2)の詳細を調べることにしたという。

 逸見石は、濃紺やすみれ色を呈する美しい結晶が特徴で、磁性を担う二価の銅イオン(Cu2+)が歪んだ二次元正方格子を作り、低次元性を持つ磁性体であるとされてきた。低次元磁性体は量子力学の効果が強く現れることを特徴としており、その特性から量子コンピュータなどへの応用も期待されている。

 今回の研究では、逸見石の結晶構造の詳細の調査として、KEKの放射光実験施設フォトンファクトリーにおいて放射光X線回折を実施。それによって得られたデータを用いた結晶構造解析から、逸見石が従来の報告とは異なる結晶構造を持つことが判明したという。

 また、決定された結晶構造とそれに基づく理論計算の結果、量子力学的なゆらぎが強く現れる代表的な量子スピン系である「磁気スピン-1/2二本足はしご系」と正方格子系の中間の性質を持つことが判明したほか、磁化測定および極低温までの比熱測定の結果、反強磁性相互作用を持つものの、ゼロ磁場中においては絶対温度0.2度の極低温まで、スピンが整列する磁気秩序が起こらないことが判明したという。
 研究チームでは、逸見石の結晶構造と磁気スピン格子の幾何学的な特徴で生じる量子力学的なゆらぎが、磁気スピンの秩序化を抑制したと考えられるとしている。

 これまで、日本産新鉱物は稀少性のために磁性研究の舞台に上がることが少なかったというが、研究チームでは今後、日本産新鉱物の多様性に注目することで、驚くような物理現象の発見が期待されるとコメントしている。


(a)今回の研究で決定された逸見石の結晶構造。aとcは結晶軸が示されている。(b)逸見石の磁気スピン格子の幾何学的な特徴。実線は強い反強磁性相互作用、破線は弱い反強磁性相互作用が示されている   (出所:岡山大Webサイト)
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🚶‍♀️…槙島&小倉農道… 🚙👫〜久御山イオン他 211019  

2021-10-19 21:46:00 | 📖 日記
🚶‍♀️…右岸堤防道…宇治川高架橋…槙島農道(郡…大前…島前…五才田…外)…巨椋神社沿…近鉄線越え…小倉蓮池…西宇治体育館沿…小倉蓮池…近鉄線越え…旧奈良街道…徳洲会南沿…蛭子嶋神社南沿…槙島農道(幡貫…郡)…宇治川高架橋…Alp沿…右岸堤防道…>
🚶‍♀️10640歩2kg+3763歩2kg

☁️:途中霧雨

🚙👫〜イオン久御山(エデオン,ユニクロ,服,📚,ケンタ🍗,🥯)〜ダイワペット〜シャトレーゼ🥮〜>

📚/城下町の秘密,他

🔭宵待の月🌕月齢13.0








西宇治体育館

小倉蓮池の農地

17:38 イオン久御山にて

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