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脱ネガティブを計るべく、浮きつ沈みつ漂う女の戯言日記

重力ピエロ

2009-06-03 | 本・映画
諸事情からしばらく仕事の休みの多い日々。
今日はレディースディだ~って事で、映画を観に行く事に決めた。
平日の昼間に映画を観るなんてどれぐらいぶりだろう?
久々にゆったりした気分で観たのは、気になっていた「重力ピエロ」。

原作を読んでいないので私の中に先入観がなかったせいか、素直に
映画の世界に入り込めた。
加瀬亮も小日向文世もほんといいムードを醸し出してて、そして
岡田将生のカッコいい事!これまで特に興味がなかったのだけれど、
いやぁちょっと惚れそうになった(笑)
兄弟の子供時代を演じていた子役の子達がこれまたすごいハマって
いて、よく見つけてきたもんだ・・と思わず関心。
夏子さん(整形前)も最高!

世の中には人を傷つけたり利用する事を何とも思わない人間が、確実
に存在している。
正義も真心もそういう人間の前ではただのクソだ。
でもクソにはクソの思いや護るべきものがあり、邪悪なものの対極に
それは在り続ける。
『最強の家族』。
家族っていいな・・と、姉と着ていた母が作ってくれたお揃いの服を
思い出しながら思った。
あの思い出は、例え血の繋がりがなかったと聞いても、誰かの精神が
違う世界に行ってしまったとしても変わらない。
今の私はその思い出の先に在るもの。

「本当に深刻な事は、陽気に伝えるべきなんだよ。」の劇中の言葉に、
昨日書いたブログが頭をよぎった。
そう、そうなんだよ。

家族ってものに対して改めて思いを馳せたくなる、とても優しく愛しい
映画。
原作もぜひ読もうと思う。



カムアウト

2009-06-02 | セクシャリティ関連
同性愛やGIDに限らず、周りが思っている自分と本当の自分が
違うという事を打ち明けるのは、カムアウトなのだろうと思う。

なぜ打ち明けるのかと言えばそれはわかって貰いたいからで、その
相手はまず自分の一番近しい大事な存在に他ならないと思う。

私は嘗て両親に女性が好きだと告げた。
その後FTMの彼を好きになり、それも全部打ち明けた。
現在のポリセクシャルという私のスタンスは、両親にはどうにも
宇宙人的な存在だ(笑)
それでも理解は出来ないと言われつつも、拒絶はしないで接して
くれている。これはとても幸運な事なのだと思う。

自分が親という立場になり今思うのは、その子が幸せでいるかどうか
という事。
自分の中の固定観念云々より、その子がそう在る事が安らぎなのだと
思える事が一番重要なように思う。
だからこれから様々な事情でカムアウトしようとしている人がいたなら、
こんなに苦しいんだ・・ではなく、こうしている事がこんなに幸せなんだ
・・と打ち明けて貰いたいと、そんな風に思った。

愛しい存在を理解出来ない、分かり合えないのはとても寂しい。
親と子と両方の立場からそう思う。