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脱ネガティブを計るべく、浮きつ沈みつ漂う女の戯言日記

Roots of “カワイイ”

2012-05-29 | 好きなもの諸々
渋谷パルコミュージアムにて「もうひとつの内藤ルネ」展を観た。

内藤ルネさんと言えばレトロで可愛い少女や、ルネパンダ、ポップでファッショナブルなイラストなど
数多くのいろんな作風の作品を残している。
ルネパンダのグッズは子供の頃に持っていたよ!
かつて少女だった人間が観ると懐かしく、今時の女の子達が観てもオシャレでキュート。
そんな不思議で魅力的な世界。日本が世界に誇れるその「カワイイパワー」!

今回の展示はテーマごとに部屋が別れていて、扉を開けて進んで行く作り。
このドアを開けて行くワクワク感はとても楽しかった。
絵と共に飾られている小物達も世界観が統一されていて、どこまでも本当にカワイイに浸って楽しめた。
これはもう今回の展示のプロデューサー、増田セバスチャンさんの愛と手腕に尽きるだろう。
素敵だった。

私にとってのルネさんは薔薇族の表紙を書いていた方・・というイメージも強い。
今回の部屋の中には「セクシャリティ」の部屋もあり、そこは白が基調とされていた。
ルネさんには40年も連れ添った本間さんという男性のパートナーがいるけれど、亡くなった時の新聞の
死亡記事には「「葬儀は行わず後日お別れの会を開く。主催者は友人本間真佐夫さん。」とあったそうだ。
40年以上も夫婦のように住み仕事も一心同体のようにして続けてきた仲なのに、亡くなって「友人」と
言われるなんて・・と伊藤文学さんがブログで嘆いていらしたのがとても印象に残っている。
世の中変わったとは言っても、まだまだマイノリティには難しい問題が多いという事を改めて感じた。

ルネさんの作品は時代を超えて、これからも沢山の少女や青年に夢と希望を与えてくれる事だろう。
無限に広がる“カワイイ”の力で。

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