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脱ネガティブを計るべく、浮きつ沈みつ漂う女の戯言日記

草迷宮

2009-07-29 | 本・映画
最近会社で同じチームになったのが10歳年下のパンク好きな子で、
私が聞いてた頃の古いバンドにも詳しく、好きな劇団や映画にも
かぶるところが多くて、球体関節人形も好きでアングラ話に花を
咲かせている。
東京グランギニョルが好きだけど生の舞台は見た事がない・・と
いうので(年齢的に当然だ(笑))、ギニョルは映像作品残って
ないけどMMMならあるよ~と「SKIN」のビデオを貸してあげたところ、
彼女からは寺山修司の「草迷宮」を貸してくれた。

リマスター版のDVDですごく映像がキレイ!あの作品がDVDになる
なんて・・と感激しつつ何十年ぶりかに観たのだけれど、あっと
いう間に寺山ワールドへ突入。
死んだ母の口ずさんでいた手毬歌を探して旅を続ける少年の、
性への目覚め、母と息子の近親相姦的な愛憎、手毬から月、西瓜、
乳房へのイメージ連鎖・・・。
そして妄想の物怪達。うわぁ~来た来た、これだよ!という感じ(笑)
この作品が初出演だった三上博史の、少年から青年への狭間の
初々しさと躍動感が何とも美しくて素敵だ。
母親役の新高恵子の存在感も圧巻。

文芸座で寺山特集とかやってると観に行ってたのを思い出した。
今観てもこの世界観は全く色褪せてはいない。すごい。
「田園に死す」や「上海異人娼館」も改めて観たくなった。
同僚は「O嬢の物語」は読んでないと言っていたので、今度貸して
あげよう。



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