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脱ネガティブを計るべく、浮きつ沈みつ漂う女の戯言日記

マラソン

2009-05-17 | 子供と家族
最近子供が暴れて物を壊したりする事が多い。
テーブルや壁を凹まし、TVのリモコン等の小物を破壊。
物だけならまだしも、自分の手から血が出る程テーブルを殴ったり
する事もある。
理由はいつも些細な事で、それは小さな頃から変わらない原因だ。
この音や言葉がダメだとわかっているのに、敢えてそれを何度も
聞こうとし、聞けば結局我慢出来なくなり暴れる事の繰り返し。

高校へは楽しく通っているようなのだけれど、慣れない場所
での緊張感からか4月はチックがひどくなり(うちの場合首振り
と瞼の痙攣)、これもいつもの事ではあるので予想はしていた
ものの、今回はチックで歯が痛くてご飯が食べられない・・と
言い出した。(歯科検診の結果は異常なし。)
4月末に主治医のところに駆け込み相談したところ、いつも
チックは治まるまで待つ感じなのだけれど、すぐに暴れやすく
なっている事も含め、日常生活に余りに支障が出る場合は
投薬した方が良い・・との事。
その時はもうしばらく様子を見る事になり、そのまま薬は貰わず
に帰宅。
その後チックは治まり(ご飯も病院へ行った直後から食べてた
(笑))どうにか落ち着いてきてはいるようなのだけれど、
決まったパターンの時に大声を出して暴れるのは相変わらず。
自分の調子が良い時は対応出来るのだけれど、具合の悪い時に
そうなると私の方が神経をやられる思い。
今いろんな事を自分も抱えていて、一人でそれらを全て支えて
行く事に疲れ果ててしまったりする。

ちょっと初心に返ろうと思い、ドラマ「マラソン」を観た。
これは韓国の「走れ、ヒョンジン!」という自閉症の青年の話が
原作で、嵐の二宮君主演で日本でもドラマ化されたもの。
自閉症の青年がフルマラソンを完走するまでの、母親や周囲との
関係を描いたお話なのだけれど、二宮君の演技がとにかく凄い。
ともすればオーバーに演じすぎて嫌味になりかねない障害者の
役を、普段の姿からは想像出来ないぐらい見事に演じてくれている。
うちの子は高機能なので重度自閉の方とはまたちょっと違う部分は
あるけれど、子供の頃は今よりずっと自閉傾向が強かったので、
あぁ同じだ・・と思うようなエピソードが多々あり。
主人公は電車好きという設定なので、電車の車種や時間を連呼
したり電車の絵ばかり書いてるところなどは今でもソックリ(笑)
このドラマを観ていたらこれまでの事が思い起こされて、涙が
こぼれて止まらなくなった。

一人で出来る事が増えてそれが当たり前になってくると、出来ない
事が負担に思えてしまうのだろう。
子供は確実に成長している。それを改めて強く感じた。
人生ってマラソンみたいなものだとつくづく思う。
走る理由など無くても、ゴールした時にそれはきっとわかるので
あろう。
私も弱音を吐いてないで、まだまだ一緒に走らなければ。
気合入れ直し。